prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「Re:プレイ」

2005年03月28日 | 映画
ほとんどアートシアター映画(「スローターハウス5」)並みに複雑に時制が交錯し、過去の場面に未来からの記憶を持ち込まれたり現実に幻想が入り込むのだから、ほとんど絶え間なく頭を使って最後まで息をつかずに見た。
猛烈に複雑なカット構成で、一見映像的だが、原作は「アイデンティティ」のマイケル・クーニー作の舞台劇。
なるほど、舞台の方がむしろこういう錯綜した表現は向いているだろう。
映像にするとどこに軸足を置いて見ていいのか、ちょっと戸惑うところがある。過去の情景に現在の主人公が入り込んで眺めているあたり、元は舞台の技法の翻訳だろうし。

とはいえ、こういう頭を使って見せる映画は全然内容知らなくて見た分、拾い物。
(☆☆☆★)