ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

ララピポ

2009年07月28日 | 邦画
 人気作家、奥田英朗の同名小説を映画化した、渋谷を舞台に負け犬たちの日常を描く群像的なエロチック・コメディー。怪しい風俗スカウトマンを演じる『さくらん』の成宮寛貴のほか、芸人である森三中の村上知子や清純派の中村ゆりがAV女優役に挑戦。監督は本作が長編デビューとなる宮野雅之。『嫌われ松子の一生』でメガホンを取った中島哲也が脚本を手掛け、ブラックな人間描写と予測不可能な展開に恐ろしさと笑いがこみあげる。

 中島哲也の脚本ということで、期待したが、一部で、中島らしさも見られたが、もう一つか。

おすすめ度  ★★★☆☆

製作年度: 2008年
監督: 宮野雅之
上映時間: 94分
キャスト:成宮寛貴、村上知子、中村ゆり


ドラゴンボール EVOLUTION

2009年07月27日 | 洋画
 DVDレンタルの新作。名古屋在住の漫画家「鳥山明」の傑作が映画化されたもの。

「週刊少年ジャンプ」で連載され、爆発的人気を獲得した鳥山明の大ヒット・コミックをハリウッドで実写映画化。どんな願いもかなうドラゴンボールを集める旅に出た主人公・孫悟空が、世界征服をもくろむ巨悪との戦いを繰り広げる。監督は『ファイナル・デスティネーション』のジェームズ・ウォン。孫悟空を『宇宙戦争』のジャスティン・チャットウィンが演じる。最新VFXを駆使した、ダイナミックなアクション・シーンに注目。

 実際のマンガを読んでいると解るが、ストーリーは壮大で奥が深い。たった87分でまとめること事態に無理がある。せめて、3部作は必要だ。ということで、内容は軽く、物足りない。この映画で、鳥山明の才能は感じられないのは残念だ。

おすすめ度  ★★★☆☆

原題: DRAGONBALL EVOLUTION
製作年度: 2009年
監督: ジェームズ・ウォン
上映時間: 87分
キャスト:ジャスティン・チャットウィン、エミー・ロッサム、ジェームズ・マースターズ



自民党の復元力

2009年07月24日 | 日記
 ジャーナリストの二木啓孝氏が「内憂外患」で「自民党の復元力」というコラムを掲載している。

http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/hotjournal0907_006.html

 ここで、彼は次期衆院選で、自民党が180議席取らなければ、公明党との連携や地方議会との信頼を無くし、復元力を無くす可能性が高いと指摘している。
 そして、解散から、投票日までの40日間という長丁場の選挙期間は、自民・公明に有利で、民主に不利だと指摘する。
 その理由として、
(1)都議選の結果は、衆議院選に当てはめるのは間違いだ。「新鮮味」はすでにない。
(2)民主党に勝たせすぎたかな? という「揺り戻し」がある。
(3)自民党議員のドブ板選挙の底力
をあげている。そして、自民党候補が「政権交代」を目前にして「自分党」としてフル稼働し、民主党の候補者がメディアの当落予想に安心してしまえば、手痛い結果になる・・・と警告する。

 まさに、正論である。現状では「政権交代」は決定的な情勢かもしれないが、まだ、投票日まで、38日もあるのだ。まだ、安心できないという一抹の不安は、指摘通りだ。
 さらに、外交・防衛政策が具体的になるにつれ、野党勢力の結束の乱れ、マニフェストの矛盾が追求され、対応いかんでは信頼感を損なう場面も出るかもしれない。

 「政権交代すべし」という立場に変わりはないが、民主党には、納得のいく「日本の将来ビジョン」を示してほしいと願うばかりだ。

となり町戦争

2009年07月24日 | 邦画
 第17回小説すばる新人賞に輝いた、三崎亜記原作の同名の小説を映画化した話題作。となり町同士の戦争に巻き込まれて行く一般市民の恐怖をユーモたっぷりに描く。“ことなかれ主義”の主人公を演じるのは『戦国自衛隊1549』の江口洋介。彼を戦争に加担させる役場勤務の女性を『紙屋悦子の青春』の原田知世、その弟を『どろろ』の瑛太が演じるなど俳優陣も粒ぞろい。静かな町にじわじわと忍び寄る戦争の気配に引き込まれる。

 ちょっと、期待外れ。となり町がいがみ合う根拠が希薄だし、真面目に演じる演技にもしらける。救いは、清楚な原田友世を見られたことか。

おすすめ度  ★★☆☆☆

製作年度: 2006年
監督: 渡辺謙作
上映時間: 114分
キャスト:江口洋介、原田知世、瑛太



マニフェスト

2009年07月23日 | 日記
 民主党はマニフェストを1日も早く提示すべきだ。早く出すと、他党から批判が出るという説もあるが、もしそうなら、本末転倒だ。
 我々、有権者は、まずしっかりと読むことから始まる。そして、長所・短所を考え、点数をつけることが大事であろう。

 民主党のマニフェストを一刀両断し、批判する人がいる。(まだ正式には出ていないが・・・)しかし、ここはじっくりと考えてみるべきだ。読むまえから、○か×かを宣言することは、慎むべきなのである。100点か0点ではなく、60点か、70点かを論破し、その理由を示すことが大事だと思う。そして、マイナス30~40点を埋める議論に昇華すべきである。

 各党のマニフェストもしかり。自民党も、思いきったマニフェストを出さざるを得ない状況にある。これこそが「変革」ではないだろうか?
 自民党の塩崎氏がテレビで「天下り前面禁止をマニフェストに」と言っていたのを聞いた。「おいおい、与党で出来なかったのに、何をいまさら・・・」と突っ込みたくなるが、それが、マニフェスト選挙の威力だ。

 2003年からマニフェスト選挙が始まり、それまでの抽象的な「公約」から、数字を伴った約束に変化した。
 
 我々は、このマニフェストを真剣に精査しなくてはならない。

2009.7.21解散

2009年07月22日 | 日記
 ついに、やっと・・・解散である。麻生首相は「自分の手で解散する」という約束を守った。しかし、これほどの苦境に立たされるとは、思っていなかっただろう。
 思えば、3回ほどは、解散の打てるタイミングはあった。首班指名の冒頭解散、第一次補正予算成立後、小沢秘書逮捕で民主党の支持率が下がった時だ。少なくとも、前の2つは、いい勝負が出来たはずだ。その機会を逃した理由は、解らないが、仮に首相が麻生氏でなく、与謝野氏や石原氏が首相だったとしても、結果は同じだったのではないのか。所詮は、官僚主導政治の流れを止められはしなかっただろう。
 総選挙で、民主党が単独過半数を取り、圧勝する勢いだが、民主党中心の政治に期待するのは、目くらましのような「子供手当」や「高速道路無料化」ではなく、「官僚主導の政治からの脱却」だ。
 そして、20年、30年先に日本のビジョンを示すときだ。

テラビシアにかける橋

2009年07月21日 | 洋画
 国際アンデルセン賞を受賞したキャサリン・パターソンの同名ベストセラー児童小説を映画化。いじめられっ子の少年と風変わりな少女が空想の王国テラビシアを作り上げ、友情を育んでいく姿を描く。監督はアニメ界出身のガボア・クスポ。主人公の少年少女を『ザスーラ』のジョシュ・ハッチャーソンと『チャーリーとチョコレート工場』のアナソフィア・ロブが演じる。CG技術を駆使して描いた子どもたちの空想世界と、涙を誘う感動のストーリーが見どころ。

 もっと、おとぎの国のような映画かと思っていたが、想像以上に現実的な話しだ。家と学校、そして通学するスクールバス、そして放課後の森が主な舞台だ。アナソフィア・ロブが不思議な魅力で可愛い。要注目。 

おすすめ度  ★★★★☆

BRIDGE TO TERABITHIA
製作年度: 2007年
監督: ガボア・クスポ
上映時間: 95分
キャスト:ジョシュ・ハッチャーソン、アンナソフィア・ロブ、ズーイー・デシャネル


バレエ・シューズ

2009年07月21日 | 洋画
 1930年代のロンドン。化石発掘の家主(リチャード・グリフィス)は発掘場所から身寄りのない赤ちゃんを次々引き取った。ポーリーン(エマ・ワトソン)、ペトロヴァ、ポージー。家主の姪(エミリア・フォックス)が育ての親。しかし、10年以上家主が帰らずお金がないため学校へも行かせられなくなった。そこで、余った部屋を他人に貸すことにした。借主が決まり学校の元教師たちなど。元教師たちは3姉妹に無料で通えるバレエ学校を紹介した。通ううちに、ポーリーンは女優、ペドロヴァは飛行機のパイロット、ポージーはバレエダンサーと目標が決まる。ポーリーンの舞台の仕事などで少しずつお金はもらえるようにはなったがそれでもお金が足りず家主の家を売ることとなった。

 イギリスのテレビ局BBCが製作した作品。きっかけは、やはりエマ・ワトソンが見たかったから。

 ハリー・ポッターでハーマイオニー役でおなじみのエマ・ワトソン。かなり美しくなったエマも沢山出て満足できたし、他の姉妹も可愛いかった。育て親のエミリア・フォックスも美人でしたね。

おすすめ度  ★★★★☆

原題: BALLET SHOES
製作年度: 2007年
監督: サンドラ・ゴールドバッハー
上映時間: 85分
キャスト:エマ・ワトソン、エミリア・フォックス、ヴィクトリア・ウッド



分裂マニフェスト

2009年07月18日 | 日記
独自マニフェストなら離党を=自民・中川氏らをけん制-河村官房長官


 中川氏・塩崎氏はどうしてしまったのだろうか? 別建てマニフェストが理解されると思っているのだろうか? 早々に離党し、新党を創ったほうが余程解り易い。自民党の公認で選挙を戦い、当選後に離党というのでは、納得できない。
 麻生降ろしは、「不信任案」に反対した時点で負けたのである。解散を宣言した麻生首相や執行部を敵に回して、どんな戦争をするつもりなのか? そもそも、「麻生降ろしの後に何をしたいのかが伝わってこない。解散を先送りして、4度目の総裁選をし、人心一新して出直す・・・という戦略なら、誰もが「もう勘弁してほしい」と思っている。何もかも、遅すぎるのだ。潔よく負けを認め、凛として出直す自民党に期待している人は多いはずだ。その人たちを裏切ってはならない。

 「総裁選」を前倒しして、じたばたする自民党を見せられるより、「自爆解散」と言われようが、解散して雌雄を決したほうが潔良いと、国民の多数は思っているはず・・・結果的には麻生首相の決断のほうが共感を呼ぶ。そこが、理解できないようでは、「自民党の足を引っ張る戦犯」として、汚名を着ることになる。「国民のため・・・」という大義のない行動はナンセンスだ。

 その前に「別建てのマニフェスト」は公選法違反だ。

マニフェストの論戦を期待

2009年07月17日 | 日記
 7月21日午後解散が確定したようだ。両院議員総会のバトルも観たかったが、総裁選前倒しまでして、「麻生降ろし」のドタバタはもううんざりだ・・・というのが国民感情ではないだろうか? 麻生首相も問題ありだったが、執行部も、その内閣を支持した自民党そのものに、国民は、NOと言っているのを理解しているのだろうか?

 総括するのなら、自民党の体質を総括せねばならない。例え、表紙を変えても、まだ懲りないのか・・・と思われるだけだ。

 報道ステーションのコメンテーターも野球に例えて、所詮「ベンチの中の殴り合い」だと表現していた。総選挙の日程が決まった今、観衆の前で堂々と試合をしてほしいのだ。そして、民主党政権になったら、どこが危ういのかを教えてほしい。

 そして、どこを反省し、どのような決意で出直すのか・・・真摯に訴えることが大事である。その思いは有権者に伝わるはずだ。

 鳩山代表のスキャンダルや財源を示せという聞き飽きた論戦でなく、民主党のマニフェストの弱点を指摘し、その先を行くマニフェストを示してほしい。

死神の精度

2009年07月16日 | 邦画
 久しぶりの邦画。

 伊坂幸太郎の小説「死神の精度」を映画化した極上のエンターテインメント作。7日間でその人間の生死を見極める“死神”とその対象者たちの悲喜こもごもをさわやかに描く。死神役にこれが6年ぶりの日本映画出演となる、『傷だらけの男たち』の金城武。共演は映画化された伊坂作品には『CHiLDREN チルドレン』以来2度目の出演を果たす小西真奈美。過去と現在と近未来に渡り展開する壮大な物語と、時代ごとに変わる死神の外見も楽しめる。

 3つの時代が異なるストーリーが、実は関連しているのが面白い。

おすすめ度  ★★★★☆


製作年度: 2007年
監督: 筧昌也
上映時間: 113分
キャスト:金城武、小西真奈美、富司純子


自民党分裂前夜

2009年07月15日 | 日記
 古賀氏が辞任へ 都議選で引責。

 古賀氏も微妙な立場である。麻生首相の懐刀である管氏は古賀派であり、本人は、麻生首相とは犬猿の仲と言える。自身は党三役に推挙されたにもかかわらず、選対委員長に就任した経緯もある。

 民主党は、古賀氏の元秘書である野田国義・元八女市長をぶつけてきた。内心は相当の焦りがあるはずだ。選対委員長が落選するという可能性も出て来ている。
 古賀氏だけでなく、森元総理、中川昭一、武部勤、久間章生、山崎拓なども微妙な立場だ。泥船に義理を果たしても仕方がないのである。
 東国原知事の擁立についても、馬鹿な条件を出して批判を浴びなければ、結構な脅威になっていたはずである。人気の知事を広告塔にして、選挙応援をさせるという思惑は、非難はされても、効果はあったであろうと想像できる。

 思いの他、強い逆風になったのは、東国原の不遜な発言と、国政に対する欺瞞を国民が感じ取ったことによるものだ。古賀氏も途中から「こりゃ、駄目だ」と思ったのではないか。

 元からの麻生不信に加え、バラバラの自民党に対して「やる気を無くした」結果であり、求心力を無くした自民党の象徴的な姿だ。

 もはや、自民党の再生はなく、分裂するしかないのか?
 

あんぱん

2009年07月14日 | 韓国ドラマ
 今、観ている韓国ドラマが「あんぱん」だ。
 映画「サラン・ハネムダ」で北朝鮮の女性役をした「チェ・カンヒ」が主役。表情豊かな彼女を中心に恋愛模様を描くドラマだ。ちょっと、まどろっこしい展開が不満・・・

 小学校の先生カラン(チェ・カンヒ)は、転校する自分のクラスの生徒ヨンミンを送っていって、クラスの生徒たちと泣いて涙の海を作る。これを見た学校の先生たちは皆、カランが学生より学生みたいだと言う。
 一方弁護士ナムジュン(パク・クァンヒョン)は、小学校の先生である姉ナム・ヒと義兄チョンフンが住んでいる故郷全州に向かう。就職のために義兄チョンフン(パク・クァンジョン)が通う会社に立ち寄ったナムジュンは、会社でヤクザに会って愉快ではない第一印象を受ける。
 カランは友達の結婚の贈り物を買おうとしていたが、急な用で学校の友達であると同時に先生であるソニ(リュ・ヒョンギョン)に先に頼む。その後二人は会うのだが、偶然にナムジュンの後姿を見たカランは、自分が求める人だと感じて後を追ったが見失い、憂鬱な気分でソニとお酒を飲んで酔う。ナムジュンは、姉ナム・ヒ(キム・ナウン)のおつかいで学校へ行った時にカラン、ソニと初めて出会う。カランはソニの記憶力のおかげで、彼が先日自分と仲が悪かった‘あんぱん'であることを知ってからは冷ややかに対して、ナムジュンもやはり自分につっけんどんに対するカランが、自分と良くない思い出を分けた同期なのを知るようになる。
 ナムジュンはビデオを借りに代理店に行った途中、カーブを回りながら現われた自転車に気が付かずにぶつかる。ところが、自転車にはカランが乗っていて、二人はその時からまたケンカをする。翌日ナム・ヒは、何もせずに眠ってばかりいるナムジュンが見苦しくて、無理やりプールに連れて行く。ところがナムジュンはそこで偶然にカランに会うのだが・・・

おすすめ度 ★★★☆☆


■作品名:あんぱん(全26話)
■出演者:チェ・ガンヒ、パク・グァンヒョン、チョン・チャン、チョン・ソヨン、リュ・ヒョンギョ、キム・ハン
■年 度:2004-2005年韓国MBC
■公 式:韓国MBC


8月30日総選挙

2009年07月13日 | 日記
 7月21日(火)~24日(金) 解散
 8月18日(火) 告示
 8月30日(日) 総選挙  の可能性が高くなってきた。

 14日解散を狙ったが、1週間の猶予で妥協したというところ。公明党も納得したようなので、これですんなり決まりそうだ。

 もう、これ以上のゴタゴタは見たくない。

私は貝になりたい

2009年07月13日 | 邦画
 テレビドラマの歴史に伝説を刻んだ名作「私は貝になりたい」をリメイクした感動的な人間ドラマ。戦犯となり死刑を宣告される小市民を見つめながら、戦争がもたらす不条理や哀しみを切々と描き出す。フランキー堺が演じた戦争に翻弄(ほんろう)される主人公に挑むのは、『模倣犯』などの中居正広。共演に「トリック」シリーズの仲間由紀恵や、伊武雅刀、上川隆也、石坂浩二ら実力派が名を連ねる。家族愛や人間の心の機微をより丁寧に掘り下げたストーリーが痛切に心に響く。

 1958年にフランキー堺と桜むつ子で制作され、翌年1959年に、フランキー堺と新珠三千代が出演し、橋本忍監督で制作されている。あまり知られていないが、2007年には、中村獅童、優香でも制作されている。
 つまり、今作は四回目のリメイク映画なのだ。戦争に翻弄されるまじめな男とその家族の物語りだが、最後はせつない。

おすすめ度  ★★★★☆

製作年度: 2008年
監督: 福澤克雄
上映時間: 139分
キャスト:中居正広、仲間由紀恵、柴本幸