ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

トランスポーター

2011年01月31日 | 洋画
テレビで観賞。「トランスポーターシリーズ」は、ジェイソン・ステイサムの出世作となった映画だ。2002年制作。続編「トランスポーター2」は2005年、「トランスポーター3アンリミテッド」は2008年制作された。

久しぶりに観て、驚いたことは、スー・チーが出演していたこと。全く、忘れていた。

南仏に暮らすフランク(ジェイソン・ステイサム)はプロの運び屋。“契約厳守”“名前は聞かない”“依頼品は開けない”という3つのルールの下、高額な報酬と引き換えにワケありの依頼品であろうが正確に目的地まで運ぶ。この日も依頼品である3人の強盗犯を愛車に乗せ、追走する警察を見事に振り切って目的地に送り届けた。そんなフランクにある組織から新たな仕事が入る。いつも通り車のトランクに依頼品のバッグを積み、目的地へと向かう。が、道中でバッグに不審を感じたフランクは、自らのルールを破ってつい開けてしまう。すると、そこには手足を縛られた中国人美女が入っていた。

痛快なアクションが見物だが、このシリーズの個性はなんといってもジェイソン・ステイサムのキャラクターだ。強烈なキャラのお陰で彼のイメージが固定してしまい、「アドレナリン」なども同じイメージだ。演技の幅に影響しているのが少し残念かも。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: THE TRANSPORTER
製作年度: 2002年
監督: ルイ・レテリエ
上映時間: 93分
キャスト:ジェイソン・ステイサム、スー・チー、マット・シュルツ

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ビバ!ラブ

2011年01月30日 | 韓国映画
2008年制作。

韓国のお母さん役と言ったらキム・ヘスク。ホームドラマのお母さんと言えばこの人だ。そのキム・ヘスクが、娘の婚約者とできてしまい、子供を身ごもるという話。彼女には、れっきとした旦那がいるが、浮気をしていて、文句を言える状況ではない。娘も婚約しておきながら、彼を捨ててソウルに就職してしまう。傷心の彼とその娘の母が、ある日酔っぱらって介抱しているうちに・・・というわけだ。すぐに町中の噂になるが、逞しいお母さんは、平気だ。なぜなら、二人は愛し合っているのだから。

ユーモアとペーソスに包まれた微笑ましい作品。笑えるし、ゆったりとした気分になれる。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: VIVA! LOVE/MY MOTHER'S LOVE
製作年度: 2008年
監督: オ・ジョムギュン
上映時間: 100分
キャスト:キム・ヘスク、キム・ヨンミン、キ・ジュボン

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愛してるマルスンさん

2011年01月29日 | 韓国映画
2005年制作。韓国映画『愛してる、マルスンさん』。

1970年代末の激動期を背景に、“幸運の手紙”のために大切な人々を失ったと信じてしまう中学1年生のユーモアある作品。『大統領の理髪師』で母子を演じたムン・ソリと名子役イ・ジェウンが熱演。『私にも妻がいたらいいのに』のパク・フンシク監督が描く感動作だ。

ある日一通の手紙が届いた。「第125号幸運の手紙の主人公になられたことをお祝い申し上げます。この手紙は4日以内にあなたの傍を離れなければなりません。返事を書かなければ不幸になります」周辺の人の名前を書いてみるが。

母と子(主人公と妹)3人の家族の日常を描く。思春期の中学1年生の視点から、貧しくも懸命に生きる姿が微笑ましい。終盤は泣ける展開にもなるが、全体的には清々しい印象。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: BRAVO, MY LIFE
製作年度: 2005年
監督: パク・フンシク
上映時間: 92分
キャスト:ムン・ソリ、イ・ジェウン、ユン・ジンソ

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菅直人首相の施政方針演説に思う

2011年01月28日 | 日記
通常国会が開会、菅直人首相の施政方針演説を聴いた。

内容は今までの発言をパッケージしたもので新味には乏しい。

演説で首相は「ムダ使いの排除」も強調したが、これは参院選で示された「増税の前にやることがある」という世論を意識したのだろう。しかし、その具体策は何も提示されず、早口で通り過ぎた。昨年1月の「逆立ちしても鼻血も出ないほどしぼる」という自分の発言は忘れたのだろうか。要するに今回の演説は「ムダ排除はやる気がない」と言っているようなものだろう。

菅直人首相のアホさ加減は、千歩譲って財務省のいいなりになるとしても、このままでは、国民が納得しないので、汗をかいたと思わせる「ムダ排除」の案を示せ」と通達して、些少な改革を示しつつ、増税路線をすすめるというぐらいの智恵はないのか?

小泉・竹中路線で暴露された「B級市民対策」を講じていれば、アホな国民は騙せるかもしれない。


オープン・シーズン2

2011年01月28日 | アニメ
2008年制作「オープン・シーズン2」。「オープン・シーズン」は2006年、「オープン・シーズン3」は2010年の制作。

元ペットの熊・ブーグと野生育ちの鹿・エリオットは大の仲良し。エリオットの結婚式が近づく中、森で暮らしていたダックスフンドのウィニーが飼い主に連れ戻されてしまった!エリオットとブーグはウィニーを探す旅に出る。

可愛い動物たちの奇想天外な冒険を描いたCGアニメの続編。元ペットの熊・プーグは仲間の動物たちと森で愉快に暮らしていたが、ある日ダックスフンドのウィニーが飼い主に見つかり連れ戻されてしまう。プーグたちはウィニーの救出に向かう。

ストーリーが今イチ。じれったい性格の主人公エリオットにイライラするが、ウィニーの救出といってもエリオットの勘違いであり、この救出劇の正統性ははじめから無いわけで、不満が残る。

おすすめ度  ☆☆☆

原題: OPEN SEASON 2
製作年度: 2008年
監督: マシュー・オキャラハン
上映時間: 76分
キャスト(声):ジョエル・マクヘイル、マイク・エップス、ジェーン・クラコウスキー

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カーズ

2011年01月27日 | アニメ
2006年制作。3D映画だが、DVDレンタルの2Dで観賞。

『ファインディング・ニモ』や『Mr.インクレディブル』を手がけたジョン・ラセターが、6年ぶりに監督を務めたフル3Dによる感動物語。“車たちの世界”を舞台に、いつも最速で走り続けていた主人公がふと立ち止まり、人生の意味とは何かをを見出していく。『シャンハイ・ヌーン』のオーウェン・ウィルソンや、大御所のポール・ニューマンらが声を担当する。3Dのリアルな質感とスピード感あふれる映像は必見。ピクサーとディズニーがタッグを組む最後の作品としても話題を呼んでいる。

車を擬人化して、レーシングマシンの主人公とルート55にある小さな町の住人(住カー)たちとのふれあいを描く。奇麗な映像と車たちのキャラクターが親近感が持てて暖かな気分になれる。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: CARS
製作年度: 2006年
監督: ジョン・ラセター
上映時間: 122分
キャスト(声):オーウェン・ウィルソン、ポール・ニューマン、ボニー・ハント

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復讐者に憐れみを

2011年01月26日 | 韓国映画
2002年制作、韓国映画。

2004年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督による“復讐三部作”の第一章。この後『オールド・ボーイ』、そして現在撮影中の作品へと続く。『殺人の追憶』や『大統領の理髪師』のソン・ガンホ、『JSA』のシン・ハギュン、『子猫をお願い』のペ・ドゥナら韓国の3大スターが共演。終わりのない復讐と悲劇のまっただ中で苦悩する男女を、それぞれが圧倒的な存在感でみせる。

若い二人(シン・ハギュン、ペ・ドゥナ)は、ある日、解雇された会社の重役(ソン・ガンホ)の娘を誘拐することを思いつく。シン・ハギュンは聾唖者で耳が聞こえない。彼の姉は、腎臓病で移植を待つ身で、その費用の為にお金が必要なのだ。
誘拐は成功するが、川で娘を溺死させてしまう。重役は、復讐を誓い、徐々に二人を追いつめていく。

結構、えぐい殺人シーンがあるので、その手(ホラー)の嫌いな人にはつらい映画だと思うが、面白い。ペ・ドゥナのベッドシーンもあるしね。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: SYMPATHY FOR MR. VENGEANCE
製作年度: 2002年
監督: パク・チャヌク
上映時間: 117分
キャスト:ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナ

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プロテージ/偽りの絆

2011年01月25日 | 中国映画
2007年制作。アンディ・ラウ、ダニエル・ウー主演の香港映画。

香港の麻薬市場を牛耳るクァン(アンディ・ラウ)の元で、7年間潜入捜査を続けるニック(ダニエル・ウー)。クァンはニックを後継者にしようとしていた。一方、ニックの向かいの部屋に住むフェン(チャン・チンチュー)とその娘は頼れる人がなく、ニックは親娘を気遣い徐々に距離を縮めていく。そんなフェンの腕に注射痕が。麻薬をやめさせようと尽力するニックだったが、フェンの前夫(ルイス・クー)が現れ、麻薬漬けの日々に舞い戻らせようとつきまとう。麻薬密売の真相に近づいていくにつれ、クァンの絶対的信頼に対する自分の裏切りや、麻薬を取り巻く真実に、少しずつ分からなくなっていくニックだった。

香港映画は潜入捜査官の話が多い。これもその一つだが、面白かった。俳優がいいので新鮮な印象が残る。麻薬市場の裏側も興味深い。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: 門徒/PROTEGE
製作年度: 2007年
監督: イー・トンシン
上映時間: 109分
キャスト:アンディ・ラウ、ダニエル・ウー、アニタ・ユン

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レッドクリフ Part.2

2011年01月24日 | 中国映画
2009年制作。テレビで再放送されたので観賞。レッドクリフ Part.1に続き2週連続で放映される。

アジア映画としては歴代最高の大ヒットを記録した、『レッドクリフ Part I』の続編となる歴史スペクタクル。『レッドクリフ Part I』から連なる赤壁の戦いもクライマックスに突入し、孫権軍と劉備軍との連合軍が曹操の大軍に立ち向かう様をダイナミックに描く。監督やキャストは『レッドクリフ Part I』と同じく、ジョン・ウーにトニー・レオン、金城武などのアジアの大スターたち。85万人にのぼる両軍兵士たちのアクションはもちろんのこと、偉大な英雄たちが繰り広げる感動的なドラマ。

レッドクリフ Part.1より断然面白いのがこの Part.2だ。孔明が10万本の矢を曹操軍から奪う有名な話をはじめ、火攻めの決戦が迫力ある映像で描かれる。ブログでも紹介しているように、「三国志」の長編ドラマがDVDでレンタルされているが、ちょうど、赤壁の戦いが2巻(41・42話)で描かれている。その対比をしながら観ると、背景や経過がとても良く解る。映画では、リン・チーリン演じる「小喬」が曹操のもとを訪れて、時間を稼ぐことが描かれるが、ドラマではそんなエピソードはない。これは、映画のみの脚色のようだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: RED CLIFF: PART II/赤壁
製作年度: 2009年
監督: ジョン・ウー
上映時間: 144分
キャスト:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、リン・チーリン

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北京の自転車

2011年01月24日 | 中国映画
2000年制作。気になっていた映画で、DVD新作でやっとレンタルが開始。

第51回ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞したヒューマンドラマ。経済成長が急激に加速し、都市が変ぼうしていく一方、都市部と農村の貧富の格差が社会問題となった中国・北京を舞台に、1台の自転車を介して出会った17歳の少年二人の青春模様が描かれる。主人公の少年二人を演じたツイ・リンとリー・ピンがベルリン映画祭で新人男優賞を受賞。中国で生きる少年たちのリアルな姿から目が離せない。

地方から北京に出てきて働く17歳の少年は宅配の仕事をしているが、ある日、仕事で使っていた大事な自転車が盗まれてしまう。地方の少年は、盗まれた自転車を必死で探す羽目になる。かたや、北京に住む17歳の少年は、盗まれた自転車と知らずに親から盗んだ500元で購入する。そして、ついにその盗難自転車を見つけるのだが、二人は自転車の所有権をめぐり争うことになる。そして、二人は、1日交替で自転車を使うことに・・・

1台の自転車をめぐり、さまざまな人生模様が描かれる秀作だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: 十七歳的単車/BEIJING BICYCLE
製作年度: 2000年
監督: ワン・シャオシュアイ
上映時間: 113分
キャスト:ツイ・リン、リー・ビン、ジョウ・シュン

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オペラ座の怪人

2011年01月21日 | 洋画
2004年制作。テレビ録画しておいたものを観賞。

天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの同名ミュージカルを映画化。19世紀パリのオペラ座を舞台に、オペラ座に住む謎の男と、彼に見初められた歌姫の物語がつづられる。監督は『ヴェロニカ・ゲリン』のジョエル・シュマッカー。出演は『タイムライン』のジェラルド・パトラー、『デイ・アフター・トゥモロー』のエミー・ロッサムら。台詞のほとんどが歌で構成されているだけに、主要キャストが吹替えなしで挑む歌唱シーンが見どころ。また、スワロフスキー社が提供した豪華シャンデリアも必見だ。

テレビ放映されたものなので、日本語に吹替えされている。つまり歌唱シーンもすべて吹替えなのだが、きっと、それなりの歌手が吹き替えしていないと成立しないなと思う。苦労の痕跡は感じられるものの、やはり字幕で観たかった。

おすすめ度  ☆☆☆

原題: THE PHANTOM OF THE OPERA
製作年度: 2004年
監督: ジョエル・シューマカー
上映時間: 140分
キャスト:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム、パトリック・ウィルソン

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ホームアローン2

2011年01月20日 | 洋画
1992年制作。ホームアローンシリーズの二作目。一作目は1990年、三作目1998年、四作目2002年の制作だ。

M・カルキンを一気にスターダムに押し上げた、大人気わんぱくキッズ・ムービー「ホーム・アローン」の二作目。今回は家族とはぐれNYに独りぼっちになったケビン少年が、パパのカードで豪遊しながら、前作、コテンパンにやっつけた二人組みの悪党相手に大活躍をする。

一作目は、家族旅行に置いていかれたケビンが自宅を舞台に泥棒と格闘するストーリーだった。今回は旅行には出るも、飛行機を乗り間違えて、家族はフロリダ、ケビンはニューヨークへと別れてしまう。そして前作の泥棒二人組が脱獄してニューヨークでケビンと出会ってしまうというわけだ。

笑える傑作娯楽映画シリーズ。四作まですべて観ているはずが、同じような内容なので、ストーリーの記憶があいまいだ。

おすすめ度 ☆☆☆☆

原題: HOME ALONE 2: LOST IN NEW YORK
製作年度: 1992年
監督: クリス・コロンバス
上映時間: 120分
キャスト:マコーレー・カルキン、ジョー・ペシ、ダニエル・スターン

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サウンド・オブ・ミュージック

2011年01月19日 | 洋画
1964年制作。テレビで視聴。たぶん、今までに3回は観ているはず。永遠の名作だが、久しぶりに観て懐かしい思いがいっぱいだが、後半のストーリーはしっかりと忘れていた。

ロジャース&ハマースタイン・コンビの大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア。彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐とマリアの衝突は絶え間なかった。だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。やがて大佐の再婚話が持ち上がり彼女は傷心のまま修道院に戻るのだが。

池上彰の解説付きの番組だったが、舞台だったオーストリア・ザルツブルグのおかれていた時代背景や当時のオーストリア領土の地図などの解説が解りやすかった。例えば、父親のトラップ大佐は、海軍大佐という設定なのだが、今の地図を観るとオーストリアは海に面していないわけで、オーストリア海軍と聞いてもぴんとこない。しかし、当時のオーストリアは大きな領土を持ち、地中海の沿岸に海軍があっても自然な話だということ。また、この物語は実際にあった実話をもとに作られていることなども知った。う~ん、池上彰やっぱり解りやすい。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: THE SOUND OF MUSIC
製作年度: 1964年
監督: ロバート・ワイズ
上映時間: 174分
キャスト:ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー、エリノア・パーカー

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レッドクリフ Part.1

2011年01月17日 | 中国映画
2008年制作。今、DVDで「三国志」の長編ドラマを観ているところに、テレビ放映。もちろん、映画館でもDVDでも観ているので3回目の観賞だ。

『M:I-2』などの巨匠、ジョン・ウー監督が100億円を投じて作り上げた歴史アクション大作。中国の英雄伝「三国志」を基に、国をかけて戦う男たちの壮大なロマンと、彼らを陰で支える女性たちの姿も浮き彫りにする。才気あふれる軍師を演じるのは『LOVERS』の金城武。彼とともに戦う知将役に『インファナル・アフェア』シリーズのトニー・レオンがあたる。二人の偉大な英雄ぶりに目を見張り、華麗で鮮やかなアクションに息をのむ。

ドラマ三国志の知識が活きて、曹操と孫権、劉備の関係が良く解る。ドラマ三国志は、まだ24話あたりなので「赤壁の戦い」まで至っていないが、曹操が丞相になるまでの経緯や劉備と徐州との関係等は良く解る。

連戦連勝で日の出の勢いの曹操と敗走した劉備。そして今までは静観していた呉の国の孫権に劉備軍が共闘して戦うという図式だ。曹操軍80万に対し、呉軍は2万という少数だ。Part.1では、劉備たちが孫権と組み「赤壁の戦い」に望んだ経緯と戦いの序盤戦までを描く。

来週は「レッドクリフ Part.2」放映の予定。見逃すな。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: RED CLIFF: PART I/赤壁
製作年度: 2008年
監督: ジョン・ウー
上映時間: 145分
キャスト:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー

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三国志

2011年01月15日 | 中国ドラマ
今、ハマっている中国ドラマが、延べ15万人のエキストラ、馬1万頭、総制作費25億円の超大作ドラマ「三国志~Three Kingdoms~だ。

全95話(DVDは2話収録)なので、DVD47~8枚の長丁場となるのを覚悟せねばならない。

これまでに「三国志」は幾度となくドラマ化・映画化されており、2008年~2009年にジョン・ウー監督による映画「レッドクリフ」前後編が公開されたのが記憶に新しいところ。しかし、今までの作品はどれも三国志ファンを必ずしも満足させるものではなかったため、今回、ファンが納得する内容に仕上げるべく脚本完成に4年を費やし、現在の中国で集められる最高のスタッフとキャストを起用して製作されたのがこの高希希(ガオ・シーシー)監督版「三国志」だ。ガオ・シーシー監督は、「新上海グランド」の監督だ。

今までの中国ドラマでは考えられない規模の撮影を敢行、中国全土でロケを行い、また、撮影後の編集では「ロード・オブ・ザ・リング」も手がけたスタッフが特殊効果を担当し、赤壁の戦いや官渡の決戦を迫力ある戦闘シーンに作り上げた。

ジョン・ウー監督の「レッドクリフ」は確かに良かったが、赤壁の戦いの前後を描いたもの。2話構成としても、限界がある。それは映画の限界だ。

三国志の全体の歴史を紹介するものとしてはこのドラマ「三国志」が一番のおすすめだ。

現在20話まで観賞。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年:2010年
全95話
監督:ガオ・シーシー
音楽:シャオ・チーピン
キャスト:劉備:ユー・フォーウェイ、諸葛亮:ルー・イー、曹操:チェン・ジェンビン、呂布:ピーター・ホー

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