ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
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ゲスの勘ぐり?

2023年02月08日 | 日記(?)
3年間に及ぶゼロコロナ政策を突然解除して、圧倒的な数の感染拡大を起こしたと言われる中国。
ネットニュースだから何処まで真実であるかは検証の必要があるだろうが、
感染した高齢者の家族を火葬するのに車の大行列ができたり、
一週間待ってやっと荼毘に付すことができたなどの声や画像が拡散されている。

人口の8割が感染しているなどのデータが一部報道されるのを見ると、さもありなんと思える。
こういう状況に関して、習近平を頂点とした指導部は口をつぐんで何の対策もしないどころか、
春節の移動を認め、海外への団体旅行も許可し始めた。
この劇的な政策変更について、政策の発表がなされるだけで、指導部からの発言はない。
ゼロコロナ政策の時代は、欧米のコロナ政策をこき下ろして、あんなに成果を誇って顔出ししていた習さんよ、一体何処に行ったの?

で、これからがゲスの勘ぐりになるのだが、実はこの事態こそが習近平の思惑通りの状況ではないのか、と私は思うのである。
習近平はゼロコロナ政策の失敗を認めるのが恥ずかしくて、何らかの発言や対策をしないのではない。
先日発表された統計で中国の人口減が多きなニュースになった。
つまり、今後は中国は日本と同じように超高齢化社会に突入するという事実を突きつけられたのである。

中国も出生率を増やすのは並大抵のことではない。
日本や韓国でも同じだが、非正規雇用者に労働を頼る社会構造がある限り、結婚できない若者は増え、
中国では親が子供に掛ける教育費が高いので、高所得者でも多くの子供を望むことはないと言われている。

超高齢化社会になると、高齢者を支える若者の負担や国の負担は格段に大きくなる。
では、その解決策で最も簡単で早い効果が望める政策は何か?
高齢者を減らすことである。

分子が変わらず、分母だけが拡大することによる弊害は、分母を減らせば解決する。
中国指導部にとってはコロナ感染で多数の高齢者の死亡が続く状況はむしろ望ましいのではないか?
コロナ感染に何らの対策も打たないどころか、感染拡大を助長するような政策を見ていると、
残念ながら私はそう勘ぐらざるを得ないのである。
穿ち過ぎじゃないのって?。確かにそうかも知れませんな。

ゼロコロナ時代に個人の尊厳をないがしろにし、あれだけ強権的な政策実行をして、
かの国にとって、国民を守るというという言い草がどんなものかを突きつけられたのを見ると、
私の勘ぐりも、一概にゲスの勘ぐりとは言えないと思いませんか。
いや~あ、人の命を数字でしか換算しないような勘ぐりは、やはりゲスの勘ぐりですね。