レジリエンスを育む

最近、「レジリエンス」という言葉を目にします。日本語に約すると「逆境力」とか「回復力」とか、最近は人間の精神的なストレスへの耐性を表しているのですが、中々このレジリエンスを幼少時から育むことがなされていないようです。

かつて「レジリエンス」という単語（resilience)は英和辞典で受験用の必須としたものではなかったので、私も赤線を引いて覚えるほどの単語ではなかったことが私の古い辞書でも判明しました。

つまり、ストレスが原因で病気になったり、精神疾患が原因で犯罪事件に発展することが過去にはあまりなかったからです。おそらく将来への不安感がさまざまな心理的な側面に影響しているのでしょう。

他人の性格を変えることは難しいので、不安感を抱く人に前向きになるよう指導しても容易には解決しないと思います。もし子どもの頃から、このレジリエンスを育むようにするには幼少時からハングリー精神に慣れさせることが大切ではないでしょうか。

現在はモノ余りの時代なので、欲しいものがすぐ手に届くところにあります。しかし、子どもに何でも自由に手に入ることを覚えさせると「我慢する力」や「感謝・感激」の心が養われません。

目標とするモノがあるので人間は努力するし、頑張って手に入れようとするのです。病気になっても回復しようという強い意志があれば、苦しみにも耐えられるものです。

どうか企業の中でも、「レジリエンスを育む」活動がいろんなアイデアを元に実践され、「レジリエンス」という言葉が働く人々の精神に備わることを期待しています。


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