人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

雇用

2021-04-30 19:23:15 | Weblog

1年間のコロナ禍による影響で、鉄道や航空各社では前期に過去最大の赤字を計上しています。交通インフラの業界でもあり通常は経営の安定した企業ばかりですが、今回のように人々の移動制限がなされると企業の屋台骨にまで影響することが分かりました。当然、観光業やホテル業界、飲食業界まで連鎖的に不況が広がっています。鉄道や航空各社は内部留保も潤沢なので不況にも耐えられますが、他の中小事業者は日々の運転資金にまで影響を受けます。

これまで企業経営してきて思うのは、予測できない不況に直面しても、いざという時に乗り越えられる資金を日頃から蓄えているかどうかが重要であることを痛感します。「天気がいい日には傘をさしてくれるが、雨降りには傘をさしてくれない」と金融機関の対応を批判しますが、逆の立場(融資する側)であれば誰でも貸出リスクは避けます。米国のように直接投資の多い社会は税制の違いもあるので日本には馴染まないようです。

有効求人倍率がオイルショック以来の低水準だということですが、おそらく上記に挙げた業界の雇用がそれだけ人数的に多過ぎたのではないでしょうか。数十年前から言われていた産業構造の転換が、次世代に向けて雇用の移動がなされていれば今日の状況は違っていたかもしれません。日本の場合は考え過ぎて行動しないために、あらゆる面で欧米に比べて展開のスピードが遅いと言わざるを得ない気がいたします。

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オンライン

2021-04-28 15:10:00 | Weblog

 最近、セミナー受講はオンラインが普通と思うようになり、リアルで開催など不思議な気がするようになりました。オンラインだと時間も省けるし、ものすごく便利に感じます。よく会場までセミナー受講にわざわざ遠方から出かけて、聴講した内容にがっかりして帰宅することが度々ありました。講師の方には申し訳ないですが、オンラインでは内容次第でセミナーを途中で退出することも可能です。

オンラインになってセミナーをスケジュール一杯に詰め込むことも可能となりました。お客様とも社内とも、対面での打ち合わせはすべてオンラインで行うようになりました。簡単なやり取りはすべてSNSを使いますので、相手の都合を考えずに用件を伝えることができます。SNSは無料電話アプリが付いていますので、メッセージと併用するとリアルタイムに使えて大変便利です。

霞が関は未だに最大のアナログ世界のままだと言われ、DXどころか(D)デジタルは(X)ダメだと海外から皮肉を言われています。ニューノーマルどころかオールドアブノーマルだと揶揄されているようです。政治家が率先してペーパレスで国会答弁するくらいの気持ちを持っていただきたいものです。マイナンバーカードが普及しないのも、国会議員自らが実際に使ってみて効用を国民にアピールしないからだと思います。

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柔軟性

2021-04-27 20:28:50 | Weblog

日本はホワイトカラーの生産性が低いと昔から言われています。理由は便利なITツールをうまく活用しないからだと思います。最近はRPAという大量の作業をロボットアプリを開発して、人手をかけなくても様々な業務処理が自動的に短時間でできます。実は「紺屋の白袴」ではありませんが、RPAを開発している弊社でさえも優位性ある機能を活かせていません。

今、情報システム業界でも、上流から下流まで再委託続きのウォーターフォール開発型から、開発者が顧客と仕様を詰めながら同時に開発していくアジャイル開発型へ小規模案件は進もうとしています。ローコード開発が叫ばれているのも、開発期間があまりにも長いのとシステム変更の柔軟性が欠けているからです。便利なツールを使えばゼロから手作りする手間は省けます。

兎に角、あらゆる業務のスピードアップを図ることが、競争力を養うとともにコロナ後における企業の生き残りの条件になるだろうと思われます。現状に悲観せずプラス思考で臨めば明るい兆しは向こうから現れます。もっと我々は専門知識を身につける前にリベラルアーツを身につけて人材の基礎を培わなければならないということも学びました。 

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新しい時代

2021-04-26 18:20:27 | Weblog

このところ早寝早起きの習慣がすっかり身に付いてきました。起床は5時ですが、4時から寝床でラジオ放送を聴きながら1時間後には起きています。夜も21時のニュースを聴いて遅くとも22時には床に就くことが多くなりました。何が違ったかと言いますと、コロナ前は22時、23時に帰宅するのが普通でしたから生活習慣の変わり様は大変なものです。

社員の皆さんも今回の緊急事態宣言に関わらず、普段から在宅勤務が中心となっており、業務も支障なくこなしているようです。今、大企業を中心にDXの大号令の下で各社の取り組みは積極的に進みつつあります。アフターコロナで海外勢との競争に負けるわけには行かないわけです。DXで産業界において新しい時代の幕開けとなるのは間違いない気がします。

我々も新しい市場を作り出すつもりで時代の先端を探っていかなければなりません。そのためにも若い世代の意見に耳を傾けて、世代間で一緒にモノを考えるチャンスをつくることが大切だと思います。もっと大企業からスピンアウトして、若いうちに起業しようという機運が盛り上がってほしいものです。大学在学中に起業しようという学生さんが増えることを期待しています。

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個性

2021-04-23 21:20:53 | Weblog

人は自分自身の事が1番わからないのが普通ですが、家族から言われたり、子どもの行動から大体は自分がどのようなタイプか分かります。他人は中々批評を直に言ってくれないものです。

仕事上では皆、周囲にいい顔をして仮面を被っていますが、実際の姿は身構えない家の中で現れるものです。

家庭に映し出された自分を知ることは、人と円滑に付き合う上で大切な心掛けとなります。人は100人いれば100通りの人が存在するのが普通で、皆それぞれ個性が違います。

常に相手の個性を尊重しつつ、相手に納得が得られる自分の対応が必要だと思います。そのためには自分を常日頃から磨かなければなりません。

高校時代の数学の先生が、できない子に何度も赤い顔をしながら熱心に教えていた光景を今でも思い出しますが、先生は自分という一人の教師をよく理解していたのだと思います。

 

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雑感

2021-04-23 19:04:09 | Weblog

先日、5年ぶりに免許証の書き換えを行いました。近年はゴールドマークの免許証を戴いていますが、車も無く運転を握る機会も無いので当たり前です。しかし、免許証の顔写真の変化だけは自分でも老けてしまっているのに驚きました。身分証明書代わりに免許証を使う程度ですが、警察署に隣接する交通安全協会にお任せしないで、自分でちゃんと全身を整えて撮影すれば良かったなと反省しています。年齢には適わないので贅沢は言えませんが・・・。

講習も含めて30分で書き換えの手続きは終わったので、これまた驚きました。かつては一日がかりでしたが、警察署の書き換え処理もスピード化されたものです。これも免許証がゴールドマークだからでしょうか。視力も眼鏡を着用するかギリギリなのですが、視力検査はあまりに簡単に事務的に済ませているようにも感じました。

気が付いたことは、何故マイナンバーカードや保険証などと免許証を早くから1枚に統一されなかったのだろうと思った次第です。ICカードの技術は30年前からありましたが、欧米と違って磁気カードを日本社会は多用していました。ICカードを活用すれば埋め込むデータ量も多くなるし、セキュリティ的にも安全です。

我が国は半導体は輸出するのですが、不思議なことに自国内で先端技術を活用して生活に活かそうということはしなかったのです。デジタル技術が海外に遅れてしまったのは、先進技術を世の中に普及させようという国の積極的な姿勢がなかったからだと思います。我が国の成長が失われた30年と言われる所以は、このあたりに要因が帰属しているようにも思われます。

 

 

 

 

 

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時代は変わる

2021-04-22 19:13:11 | Weblog

在宅勤務で一日中オンラインで様々なイベントに参加していますが、デジタル技術の進展に大変感謝しています。おそらくリアルで出勤していたら、このような便利さを体験することは不可能だったでしょう。コロナは人間社会に大きな苦しみを与えましたが、一方では情報化社会を急速に進化させてくれました。 移動もせずにオンライン情報を入手できるのは時間的に大変な効率が得られます。

ペーパレスで仕事ができるため自宅ではコピー機もプリンターも必要がないのです。会社の会議はすべて遠隔会議となりましたが、特に参加者も不自由は感じていないようです。書籍も電子ブックで読めますが、それに人々が慣れてしまうと本屋さんが成り立たなくなる可能性があります。新聞は紙の新聞は自宅だけで、通勤時は電子新聞で十分ですので、駅の売店の新聞も以前に比べて売れなくなりました。

お金も今のところキャッシュで持ち歩いていますが、何年も経たないうちに買い物の決済は電子マネーが中心になるはずです。考えてみると現金は使いまわしているので衛生的にもいいと言えません。潔癖性になるのも身体的に抵抗力をなくすのかもしれませんが、清潔さの方が快適です。紙の使用が減ると資源の節約にもなり、紙ごみも減ります。既存のプラスチックが紙の使用に変われば環境的にもいいのです。

 

 

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一長一短

2021-04-21 09:19:46 | Weblog

 世の中には言動において長所もあれば短所もあります。しかし、多くの人は自分たちの価値観ばかり主張するために意見がまとまりません。意見を集約することは比較的容易な事ですが、残念ながら多くの人たちは人の意見に耳を傾けようとしないのです。物事には必ず一長一短があります。様々な交渉においてお互いに相手の短所ばかりに目を付けるので意見が合わないのです。常に傾聴する姿勢があれば相手の価値観が理解できます。

家庭でも同じことが言えます。私の家庭は常に直感で行動しようとする私と思い付きで行動しない妻で成り立っています。お互いに遠慮せず意見は言いますが、相手の意に沿わない言動は極力慎むようにルールとして守っています。もし相手の意見を尊重しなければ、おそらく早い時期に離婚の危機に接したでしょうね。自分の価値観を変えなくても矯正するには夫婦でも配偶者の意見に耳を傾けなければなりません。

企業活動でもそれは同じ事です。他人から信頼されて評価される人は、必ず人の意見に耳を傾けるタイプの人です。自分は自分、相手は相手だという思いは、家庭においても共同生活が成り立たないのです。企業においてもそれは同じ事なのです。政治の世界でも人の意見に耳を貸さなければ議論は成立しません。外交も同じで、相手国の事情を十分に理解しなければ、自国の価値観だけで持論を述べても交渉が成り立つことはあり得ません。 

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某創業者

2021-04-20 15:45:04 | Weblog

私の親しいIT企業の創業者の一人に、上場しているご自分の株式を創った財団に大量に寄付された方がいます。毎年の多額の配当が財団の収入となり、苦学生への基金として活用されるようです。もう30年近く親しくしている方ですが、共に長年NINA会という著名な先生が主宰された情報系の勉強会に所属していました。

会員名簿にはピーク時は100名くらい会員がいたと思いますが、最後までお付き合いした人は10名くらいです。 毎月、18時開始で20時に終わり、それから懇親会をしていました。この会の良さは異業種混合の集まりだったことです。テーマもデジタル技術も含め、ジャンルは示唆に富むものばかりで参加者も多かったです。

話は戻りますが、結果的に前掲の創業者の方とは最後まで親しかったような気がします。お付き合い当時は皆さん年齢が若くて元気でした。20年以上経つと、多くの方がぽつりぽつりと会へ来なくなりましたが、皆さんが主宰の先生を尊敬していましたので、最後まで固定したメンバーは礼を尽くして一緒でした。

その10名のメンバーは結果的にIT企業ばかりでしたが、その中で2社がめでたく東証へ上場を果たしました。その1社が、ジャスダックから東証1部上場まで上り詰めた前掲の創業者の会社です。バブル崩壊時はお互いに苦しかったのですが、その創業者は順調に企業業績を伸ばされて大成功を遂げられました。年齢的には先輩ですが、話しても互いに苦労が通じるだけにいつも親近感を感じます。

 

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新年度

2021-04-19 16:57:29 | Weblog

昨年度まではコロナ感染による影響が少なかったため、多くの企業業績は従来の延長線上で頂点に達したところも多く見られます。しかし、コロナ禍で社会が大きく変わっても顧客対応ができた企業とマイナスの影響をもろに受けた企業とでは、21年3月期の業績に大きな隔たりがあります。変えるべき課題とは何かを突き詰めて、耐えながら前進していくことが重要です。

アクシデントに予測がつかないと言えばそれまでですが、何が起きるかわからない時代でもありますので近視眼的に考えないで、じっくり時代の変化をとらえることが重要だと思います。4月からスタートした新年度は社会が大きく変化するだろうとみています。つまり、事業変革に新たな対応が必要とされるからです。

国家も含めて情報革命に如何に柔軟に対応できるかが課題だと思われます。人財も国内外で流動化させて、サステナブル時代に相応しい企業変革を目指していかなければなりません。アクシデントはこれからも様々な形態で起きてくることを、会社経営として常に覚悟して臨まなければならないと思う次第です。

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