世界中を見渡しても、いまだに「犬」という動物の栄養学についての正式な文献というものは今のところ存在していないってご存知ですか?
唯一あるのはAAFCO(米国飼料検査官協会)が発行している「栄養基準」と呼ばれる物だけです。
つまり、犬の栄養学というものはまだまだ確立していないようです。
犬という動物はチワワなどの超小型犬からセントバーナードなどの超大型犬までのいろんな犬種がいるのです。
(全世界中で400種類以上と言われてます)
同一動物でこれほどの種類と体重差がある生き物は地球上で犬だけです。
体重差が70kg以上にもなる「犬」という同一動物に対し、それぞれに必要な完璧な栄養基準はまだ不透明な部分が多いのです。
『まさか?』と思うでしょうが、事実なのです。
日本人の『成人男性に必要な栄養素』と呼ばれるものだけでも、数年毎に見直しがされ、その都度基準値がころころ変わっています。
同じ人間でも欧米人と日本人でも民族上の食生活の違いにより、腸の長さすら違うのはご存知でしょう。
日本人が欧米人の食生活に近くなった今日、そもそもの身体の作りが違うために色んな臓器に負担がかかり、生活習慣病などの温床となっていることが分かってきているのです。
人間の栄養学基準値でさえまだ不解明な部分が多く、世界的な基準すら明確でない今日に、「犬の完全な栄養学」なるものは存在していない。
という意見が最近では常識になりつつあるそうです。
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