ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

監督 ジョン・タートルトーブ
キャスト ニコラス・ケイジ、ジャスティン・バーサ、ダイアン・クルーガー、ジョン・ヴォイト、ヘレン・ミレン、エド・ハリス、ハーヴェイ・カイテル、ブルース・グリーンウッド、タイ・バーレル
2007年　アメリカ
ジャンル：アドベンチャー、アクション、シリーズ

【あらすじ】
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ一族に「リンカーン大統領暗殺者の真犯人」としての汚名がきせられた。真相を追うゲイツは、自由の女神、バッキンガム宮殿、ホワイトハウスといった歴史的な建造物に秘められた暗号を次々と解読。やがて彼は、歴代大統領に受け継がれる秘密文書に辿り着き、アメリカ新大陸の《黄金伝説》への手掛かりが記されていることを知る。世界を支配する事ができるほどの莫大な秘宝を、見えざる敵から守るため、ゲイツは歴代大統領にも不可能だった《黄金都市》の謎に挑む―。

【感想】
「ナショナル・トレジャー」シリーズは現代版の「インディ・ジョーンズ」のような地位を手にしたと思います。もちろん演出の面白さをはじめとする総合力ではかなわないので少し褒めすぎかもしれませんが、いいポジションにあると思う。私は高く評価したいです。

本作は興行的には非常に成功しているのですが、ニコラス・ケイジがゴールデンラズベリー賞ワースト男優賞にノミネートされたりと評論家における評判はそれほどよくありません。（ただしIMDbでは6.5点とこのタイプの映画としては高評価。）

この理由は一つ。ストーリーが強引過ぎることが挙げられます。バッキンガム宮殿やホワイトハウスに進入したり、挙句には大統領拉致したりとやっていることが無茶苦茶かつ無謀。ニコラス・ケイジも演技するの大変だったと思います。ラジー賞ノミネートは彼の演技のせいではないです。強引なシナリオがベン・ゲイツをおかしく見せたと言った方がよいでしょう。先祖の汚名を晴らす目的がいつのまにか黄金都市発見にすり替わっていたりするのもご愛嬌でしょう。

ただし私個人としてはこの強引さは結構好きだったりします。科学技術が発展した現代で歴史に残るような大発見をしようと思えば、ここまでやらなければできないと思い込むようにしましょう。ハードルが高かっただけに黄金都市を発見した時の充実感は味わうことができました。

最後に大統領だけが持っているこの世の秘密が書かれた本とか嘘は止めてもらいたい。思わず民明書房を思い出した。

お薦め度：★★★★★★★☆☆☆

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