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テナント/恐怖を借りた男

2015-12-25 15:28:54 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ロマン・ポランスキー
キャスト ロマン・ポランスキー、イザベル・アジャーニ、メルヴィン・ダグラス、
ジョー・ヴァン・フリート、ベルナール・フレッソン、リラ・ケドロヴァ、シェリー・ウィンタース、アラン・サルド

【あらすじ】
真面目で実直なポーランド系ユダヤ人トレルコフスキーは、パリの下町の古びたアパートに空き部屋を見つける。前の住人シモーヌは窓から投身自殺を図っていたが、彼女の友人ステラにも理由は分からないという。トレルコフスキーはシモーヌの香りが残る謎に包まれた部屋に入居するが、厳格なオーナーと口やかましい管理人、わずかな物音でさえ苦情を訴える隣人たちのせいで幻覚に悩まされ、強迫観念にかられていく…。

【感想】
この主人公の顔どこかで見たことあるなと思ったらロマン・ポランスキー本人ではないか。

役者出身の監督が自らの監督作品で主役を演じることはよく見られますが、本業が監督の人がそのまま主演という形は非常に珍しい。これでは下手な演技できませんね。何かに取憑かれたかのような演技はなかなか味がありました。 

アパートから飛び降りて自殺した女性の後に引っ越してきた男が、自らも追い込まれていく様子を描く。

本作はどちらかと言えばB級テイストで内容的に非常に面白いという類の作品ではありませんが、ロマン・ポランスキーの演出や演技がキレまくっていて映画好きなら違った見方で楽しめると思います。気合が入ってるのが伝わってきました。

主人公が徐々に追い詰められていく姿を楽しむという意味では非常に悪趣味な映画だと思います。恐怖感はあまりなかったですね。最後の女装なんて笑ってしまいましたし。それでも最近のホラーやミステリー映画とは雰囲気が全く違うので斬新に感じられるでしょう。

序盤の伏線がラストで全て回収されるのですっきりします。悲劇が永遠にループするという形はありがちではあるが、最後は引き込まれました。映画作品としてきれいな形でまとまっており、好感が持てます。

ロマン・ポランスキー好きなら彼の全盛期を知るという意味でも必見の一本かと。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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