La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

ベフコ

2023年12月30日 | ユカタン諸々

注連飾りを作るのに、生え放題の蔓草を引きちぎって家で茹でてたら、ほうじ茶のような匂いがしてきた。なんとも香ばしくて味見したところ、さすがにほうじ茶には劣るけど、まぁまぁ。

色もほうじ茶。

飲んでも構わないものなのか調べたら、メキシコ国立自治大学のレポートがみつかって、いろんな効能があるという。

さらに売ってもいる。

アメリカ市場で、ジャマイカ産が健康食品がグアコという名で売られている。それも高額でw。確かシーモスドリンクも、ジャマイカ産の海藻が本物ヅラしていた。この蔓草は種類も多く、暑いところでは珍しくないので、どれが本物って話じゃないが、ジャマイカ、やるな。ユカタンも観光客ばかり誘致してないで、こういうのを見習うべきだ。

今度は若い葉をむしってきた。

お茶なんて、大抵の植物はハーブティーとしてなら「不味いとまではいかないから飲んでもいいか」じゃなかろうか。植物なんだから、気休め的な効能なら何にでもあるし。

これは単なる「敷地内の豊かな植物」の1つじゃなくて村の名前になってる草だし、あの香ばしい匂いに期待して乾燥とか揉むとか蒸すとか実験してみる。

ーーー

 現場の子がバイクを新調した。

なんでマヤ人の若い子が大阪のおばちゃんみたいな趣味なんだ?と思ったら、ピクパンサー号なんだという。ピンクパンサー、懐かしいな、現役だったのか。

 現場飯。

鶏肉とじゃがいもと人参とハヤトウリとかぼちゃとレンズ豆と、ちょっとだけスパゲティが入っている。スパゲティとして食べるのではなくて、マカロニみたいな位置付け。栄養たっぷり。

  隣のゴミ捨て一家のヤシ。

うちとの境界間際に生えているのが、例によって手入れされてないせいで斜めに伸びているし、なんか根元が怪しいので非常に危ない。こないだも7つぐらい実をつけた束がどさっと落ちてきてびびった。ゴミ一家もどうにかしなくてはならないとようやく重い腰を上げたらしい。。

 育ちに育ったヤシ。

が、切り倒しにきたおじちゃんは、道に面した1本だけ切り倒して帰ってしまった。まぁ、大変な作業だし時間も時間だったし、また来るだろう。うちがきれいにすると周りもなんとなく手を入れ始めるのは、海辺の村で経験済み。このゴミ捨て一家がどこまでするのかは知らないが。

パン屋がくれたカレンダー。

昔懐かし企業のカレンダー。あと、商店街のタオルとか、空欄に自分のとこの名前や住所を入れるタイプ。金出すなら買わない絵づらだけど、オカンは便利じゃんと喜んで壁に貼ってインテリアぶち壊す…的なw。年齢のせいかユカタンの田舎暮らしのためか、結構、嬉しい。


ブロック壁、始動

2023年12月29日 | 新築

【12/23, 26, 27の作業】 間仕切り壁の土台、ブロック積み

 

24と25日は、当然クリスマスで休み。作業員のバイクや建材屋の出入りがないので、我々は資材の搬入(轍)でできた平坦なところで道に放置されたままだった伐採ゴミなどを燃やした。

   急ピッチで型枠。

  完成。

 表面の凸凹を削って整える。

   ブロック始動。

1段目は土台に多少の凸凹があるので、それをできるだけ修正しながら慎重に積む。全体的に1段目、2段目…と積み上がっていく。これまでと同じく、エリアごとでなく工程ごとに進んでいく。土台ができたところから1人が梁の高さまで積み上げていった海辺の現場とずいぶん違う。

 北面、4段目まで。

見にくいですが向こう側の壁。

 

  現れた巨岩。

伐採ゴミや、長年積もった落ち葉(腐葉土になりかけ)や、隣家の半分ドロドロになったゴミなどを取り除いたら、こんなんだった。一部は顔を出していて、あの辺、綺麗にしたら楽しそうだよねと話していたところ。地中に埋まっている部分の形や大きさは分からない。こんなにカメ穴があるとは知らなかった。何年かかったんだろう。


パヌーチョスとサルブーテス

2023年12月28日 | ユカタン諸々

 パヌーチョ。

いつも食べているサルブーテス(この記事の最後)と違って、黒豆のペーストをサンドしたトルティーヤ生地を揚げたものにあれこれ載せたもの。ここではペーストとかスープとか、この豆を大量に食べるが、実はあまり好きじゃないのでいつも避けている。これは「たまには豆入りも食べるか…」と相棒が買ったもの。

ここで、ユカタン料理として知名度を上げつつあるパヌーチョスとサルブーテスについて解説する。

 元祖に近いパヌーチョス。

昔、ドン・ウーチョという食べ物屋に、何も材料がないときに客が来た。主人は苦肉の策で豆ペーストを入れて作ったトルティーヤ生地を揚げて(できたトルティーヤを揚げたのはトスターダという)、ゆで卵をのせて出した。これが始まり。ウーチョのパンですね。ちなみに、マヤ電車のメリダ駅からちょっとメリダ方面に行ったカナシンという地域がパヌーチョの本場みたいに言われてますが(ユカタン人にパヌーチョ食べたいと言うと行けと勧められる)、別に元祖じゃないし、美味しいというのも都市伝説なんで、好きなところで食べてください。

 今、観光地のレストランで出てくるのはこれ。

レストランというか、ユカタン料理として紹介されるタイプ。レタスとトマトとアボカドが載って、ずいぶん豪華でオシャレになりましたw。黒豆のペーストは、生地に練りこんであるタイプや、生地に挟まれてるタイプや、ほぼ「載せた」状態の生地をそのまま揚げたのなど、店によって色々ある。

 サルブーテス。

一方、サルブトは、廃村が危ぶまれたサイェ村が、パヌーチョからヒントを得て作り出したもの。豆を入れずに揚げて、美味しそうに見えるようあれこれ乗せた(ほとんどオシャレ版パヌーチョの真似)。町おこし料理ですね。

レストランではどちらでも好きな方を選べる。わたしも以前は「パヌーチョが黒豆入り、サルブートが黒豆無し」と覚えていた。

実はトッピングは店によっていろいろで、よく写真に撮られるオシャレ版のほうが少ないくらいなんだが、パヌーチョでもサルブーテスでも、鳥か豚か選べるところが多いと思う。ちなみに豪華な店ではどちらも豪華、質素な(ショボいのとは違う、かえって美味しかったりする)店ではどちらも質素なので、豆の有無で判断して、注文し間違えることはないです。

  こんな感じでトッピングはいろいろ。

パヌーチョもサルブートも肉は何でもよくて、多いのは豚か鶏のアサド、あるいはコチニータ。うちの隣のパヌーチョ屋は質素タイプで、一番上の写真のように「鶏肉と赤玉ねぎ」と「豚肉と玉ねぎを炒めたもの」の2種類がある。(解説用の5枚は拾い画像)

切ったアボカドなんか入ってたって美味しいと思ったことはないので、ぜひ観光客が行かないような店で質素バージョンも食べてみてほしい。

 隣のパヌーチョ屋のサルブテ

背徳の香りがするが、この油がミソ。生地の外はパリッとしていて、中はいい油を吸った具合が最高で、めちゃくちゃ美味しい。

---

家中の窓の高さは、親方に図面を渡して伝えてある。現場でブロック積みが始まって、「あれ?そこは窓だから(ブロックを積むための)モルタルいらないよ」と気づいた。親方とあれこれ話してわかったのは、ユカタン人には「すべてのドアと窓の上桟の高さは、絶対に揃っている」という強い共通認識があるということ。逆に我々には、窓なんか好きな位置に好きな大きさで作るという感覚があり、そんなこと考えてもみなかった。

 うちの近所の家。

撮った写真がなくてグーグル先生のですが、言われて気にしながら見ると、確かにほとんどの家でドアと窓の高さが同じ。揃ってないとどうなるのかと聞いたら、すごく妙だと言う。梁を作る関係なら、まぁこっちも大したこだわりはないし…と思ってたんだが、純粋に見栄えの問題だという。それならどうでもいいので、当初のプラン通り、彼らには謎な位置に作ってもらってる。

で、そのついでに「上部は丸くするだろ?」と聞かれた。ま、丸?

 アールドアというのか?

確かに思い返してみれば、こういうのは多い。今借りて住んでる家も、そう。はっきり言ってそんな飾りより台所と外に出なくて済むトイレシャワーがほしいんだが、すべてのドアと窓の上部が半円形になっている。

なんで多いのかと思って調べたら、ユカタンのコロニアル様式だという。半円だけでなく、その上桟を揃えるというのも特徴のひとつらしい。知らなかった。言われてみれば、植民地時代にスペイン人やその子孫が住んでいたメリダセントロなんかは、本当にこういうのが多い。

でも現場は、我が家に風呂場や玄関があるのを知っている。ここの家とは全く間取りが違う。なのに、ちょっと近所の家より大きい(高そうな)家というだけでコロニアル様式の窓にまで話が飛ぶか? やっぱり長年のアシエンダ(荘園)文化、つまりマヤ人にとっては奴隷扱いをされて強制労働に苦しめられた時代の影響って強いんではなかろうか? 大きいというより「金かけた」家ならアールドア!的なイメージが強いとか。

 

 かわいいピザの箱。

ちなみにこの辺り(うちと近くの村など)では、塩辛い店もあるとはいえ、基本的にピザも美味しいです。手作りっぽい。

 

  隣の猫。

ゴミを投げ捨てていた隣家の猫なんだが、うちで餌探しをさせていた鶏同様、ちゃんと世話をしているわけではなく、おそらく残飯しか与えてない。この写真の猫の兄弟は白と黒とキジトラだが、こいつは基本的に三毛、右前脚と左後脚が茶トラ、大き目の黒縁があちこち…というオシャレさんである。

写真はないが、お向かいさんちのキジトラ母猫が最近3匹子猫を産んで、これがまたみんなキジトラ。遺伝子って不思議なぁだと思う。


細かいチェック

2023年12月24日 | 新築

【12/21, 22の作業】 大柱の鉄筋埋め込み、土台の型枠とコンクリ打ち

 

基礎工事はちゃんと見学していたつもりだったんだが、南面の一角がこんなに可愛いのは気づかなかった。

  もろ遺跡。

車庫の入り口の脇なんで、外構プランを練り直して見せる方向で。

 

  大柱の鉄筋。

最後に残っていた2階が乗る部分。柱の鉄筋とブロック壁の位置関係を念入りに確認して、再度ラハを削る部分やベース筋?の大きさなどを調整していた。本当に丁寧。

  柱の鉄筋の位置には特にこだわる。

  重いんで4人がかり。

  4ヶ所完成。

海辺の家ではLさんがダイジョーブ!ダイジョーブ!とのたまった片持ち階段+バカっ広い空間(梁が長い)のため強度に難があったらしく、引っ越す1年くらい前から実はひび割れが出ていた。広がってきてなかったんで崩壊するリスクはないんだが、ちょっと見苦しかった。こっちは一階の壁の上に二階の壁が乗る素直な構造なんだが、このゴツい鉄筋。逆でもよかったかもw。

  傾かないようにワイヤー。

 

 岩混じりの砂の搬入。

床下を埋めるのに掘り出した岩とか土を入れ戻すんだが、量が足りないのと、こちらの方が圧がかかって床面がしっかりするので入れる。敷地は広いんだが生えている木をなるべく残す方針なんで、搬入スペースを取らず直接埋める箇所へ。南面の高い基礎の前面を埋めてスロープにし、

 それを超える。ダイナミック。

 スタックしたんでタイヤの下に岩。

 無事乗り越えた。

 2回目は難なく。

 

  土台の型枠。

ベテラン2人で組む。

  幅の調整。

  ぴっちり。

位置の確認と、あと板は海辺の村の現場同様、使い回しで多少の歪みもある。それをまっすぐにするために針金や細い鉄筋で固定していた。

  外壁部分、完成。

 床下埋めの岩混じり砂を掘る。

搬入時に埋まってしまった基礎を再び露出させる。ここの現場のリソースではどうにもならなかったし、あまりやり直しとか気にしない(というか気にしているそぶりを見せない)人々。

 コンクリ、始動。

これ以上外構部に飛び散って固まらないよう、バスタブみたいな桶(茶色いの)を買ってきて、一旦ミキサーからそこへ流し入れ、バケツに入れて運ぶ方式に変えた。このチームは何かあった方が便利だというとき、こうやって将来も使うと判断したらすぐ買ってくるんで、道具や機械が結構充実している。海辺の村のときは、我々が使うものは我々が買って供与し、いらないものはLさんがどうにかするか無しで済ませていた。

  コンクリ流し込み。

  バイブを使わず鉄筋で突く。

そういえば、コンクリポンプ車を使う大きい現場もあるが、振動機は見たことない。一軒家レベルだと、いい現場ではこうして突いている。手抜き現場だと、突かずにすぐ表面をコテで均し始める。彼はベテランチームで一番若い人で、こういう技術的に中難度のことを担当している。

 親方のチェック。

 本日の分、完成。

 おまけ。年季の入ったネコ。

 昼食時全員集合。

人数が多いが、うちの現場は比較的大きいので、ここをベースにして数人が他の現場へ日中移動する。我々は支払いに文句つけたり遅らせてと頼んだりしないから、工事が早く進めば早く入金されるってのもあるかも。それはともかく、楽しい現場。これで一族ってのがすごい。

 


買わない生活

2023年12月24日 | ユカタン諸々

えー、タイトルにあまり意味はありません。

 お向かいさん。

バイク専用ガソリンスタンドをやってるお向かいさんと、彼のオレンジを買いに来た中間業者の人。その前日に家族で農地(持ってる別の土地)に行ってきたらしい。中間業者には、「どこそこで買うから持ってきて」「農地でなってるもの全部収穫して買うから連絡して」「箱入りでいくつ以上あるなら呼んで」など、いろんなスタイルがある。誰をどう使い分けているのか知らないけど、ほとんどの家族が「別の土地を持っていて何か植えている」この村では、売る側もそのときどきで使い分けているらしい。

いくつか持ってくか?と聞かれたが、我が家はいっつもおすそ分けでもらってるし、それ売上または買い取った商品やろ?と思ったので、いやいや申し訳ないと断った。断ったけど、美味しそうなオレンジだった。

 柑橘類の一部。

だんだん区別がつくようになってきた。左上がリマ。右上がチナ(みかん、マンダリナともいう)。左下が甘いオレンジ。右下が苦いオレンジ。カルデラみたいな凸凹が、リマはお尻にあり、みかんはヘタ側にある。オレンジの区別は皮の穴?の凸凹度で判断する。木や葉っぱを見てもまだ区別がつかないが、それは今後の課題ということで。

  現場飯。

ひき肉とジャガイモの炒め物と、卵のスープ。相変わらず、めちゃうま。特にひき肉とジャガイモの炒め物は、絶品。野菜を大きいまま茹でて、切ってから肉を入れて、あと塩とユカタンの赤い唐辛子を少々だという。それだけでこんな味が!と何度も確認したがそうだと言う。ふーむ。卵をこうやって使うのは日本人には新鮮。

 芋の一種。

これ、ここら辺では雑草扱いで、誰も名前を知らない。茎が強くて、地中にちっさい芋があることが多くて引っこ抜きにくく、そこらじゅうに生えているしそこらじゅうから新たに芽を出す。葉っぱそのものは可愛い形だが、高さが中途半端で他の植物との関係というか配置も難しく、まったくもってやっかいものである。栃の実や葛みたいにニホンの知恵的なものでなんとか食べられたらいいんだが、正体がわからないので困っている。芋なんで、中毒怖いし。

 タランチュラ。

岩をどかしたらいた。こちらは何も悪さをしないので怖くない。近くで見ると、結構ゴージャス。

 村の名前になっている蔓草。

今年の正月飾りはこれで作る。これまで海辺の村でつる草に恵まれずいろいろ試していたが、今回はカゴ作りにも利用されるらしい蔓草。ラクなはず!

 オシュクツカブ村の中央公園。

やっぱり、なんとなく可愛いらしい村である。


土台の鉄筋

2023年12月21日 | 新築

【12/17から20の作業】 柱の鉄筋埋め込み、鉄筋加工と組立、大柱の部分の掘削、

 

  基礎完成。

 残っていた角の柱下部のコンクリ。

 大きい柱用と土台用のフープ。

 重さで曲がってしまった。

  曲がりを直す。

  組む。

 最下部。

すごくごっつい。マジでオーバースペックかもw。それはともかく、プレハブより仕上げが丁寧かもしれない。

 土台の鉄筋。

  柱の部分。

海辺の現場とまったく違う。海辺では位置によっては土台の鉄筋に絡めてなかった。絡めたところも、プレハブだったからかサイズが違うからか、あまり苦労せず柱の鉄筋を組み込んでた記憶が。

 難関、2階が乗る部分の柱。

4つの角と階段室の部分の柱なんだが、一部ラハが地表近くにあって、親方がそこは掘って鉄筋を深くまで組み込むと指示、苦労してラハを砕くことになった。

 とにかく硬い。

 ツルハシがいかれたので修理。

 頑張って崩した。

が、彼が立ってる左側も砕けとの指示。しばらく苦闘していたが無理で、親方がドリルを取りに行った。

  それでも大変。

 結構時間かけてできた穴。

  水平面を維持して砕かれたラハの上に鉄筋。

  無理だったところは均しのコンクリ。

 

  床下を埋める。

床下というか、ここでは床下空間がなくて床スラブの下は埋める。海辺では基礎を造るために掘り出した砂を入れ戻して圧を多少かけてたが、こちらでは同じく掘り出した岩と土で固める。岩混じりの土ってのは簡単にシャベルですくえないので、当然海辺の工事より大変。

 おまけ。

拡大して見てください。結構な人数。

 おまけ2。

隣家の投げ入れたゴミでできたゴミ塚から出土。ギョッとした。というか、ローズマリーの赤ちゃんとかサスペリアとかの世代なんで、こういう西洋の人形怖い。現場の若者はバービーだ♡などと言っていたが、いやいや、ホラーでしょ。


ご飯が美味しい村

2023年12月21日 | ユカタン諸々

大家さんのサルブーテ(この記事の真ん中へん)とか、隣のマリアや親方の奥さんが作るスープとか、出前とか、相棒と「この村の料理は全体的にいい線いってるね」などと話していたが、ここへ来て1ヶ月過ぎて思う。やっぱり絶対にレベルが高い。競争がなくて余計なことをせず味に集中して作ってるからだと思うが、他にも50年前?と思うような、この村の原始的な生活も寄与してるんじゃなかろうか。

マリアはうちの村から車で10分くらいの本当に小さな村(ほとんど集落レベル)の出身で、そこではなんと今でも毎日トウモロコシの粒からトルティーヤを作っているという。スーパーに並んでるメーカー品 → スーパーで作ってるもの → トルティーヤ屋で売ってるもの → トルティーヤ屋で作ってるもの → 製粉メーカーの粉を買ってきて家で作るもの → 誰かが苦労して作った生地を買ってきて家で作るもの…と手作り度が上がる(伝統的な作り方になる)。マリアの実家の村ではその上をいく。トウモロコシの粒は刈り入れ時を除けば固い。固いので石灰を入れて煮るというプロセス(こんにゃくみたい)を経て、柔らかい粒にする。時間がかかる。それをなんと毎晩して、翌朝生地を作って薪で焼いているという。もちろんトウモロコシは近くで穫れたもの、何の添加物も入ってない…まずいわけがない。

薪でコトコトも含めてそういう暮らしをしてきた人が多いから、村全体で味覚のレベルが高くて、どんな料理も美味しいんだと思う。観光地である海辺の村と同じ値段で売ってたとしても、美味しくて満足すると思う。ハズレは滅多にない。そのくらい、何を食べても美味しい。

 マリアの村へ向かう方角

正面の小山を超えて少し行ったところ。その先は、チャクムルトゥンという遺跡(この記事の後半)。

 相変わらずのおすそ分け。

こないだ書いたオシュクツカブ村のオレンジ祭りには、オレンジコンテストがある。今年の優勝オレンジの糖度は、なんと15.5だったとローカルニュースに出ていた。日本で甘いと言われるタイプで約14。コンテストに出すようなオレンジでなくても本当に甘くて、果物嫌いの相棒が市場までいそいそと生搾りジュースを買いに行く。写真奥の赤いグレープフルーツも、めっちゃ甘い。

   FBで見たパン屋。

商品写真が美味しそうだったんだが出前がないのでタイミングが合わず、ようやく買いに行けた。メキシコ人は夕飯に甘いパンだけ食べて軽く済ませたりする。なので、基本的に菓子パンが並んでいる。

 日本でいうブラジルプリンのアレンジ版。

ココアスポンジの代わりに、蜂蜜の入ったしっとり系のスポンジ。メリダでもこういう「すが入っていない」プリンにはなかなか有り付けない。それだけでも買いに行く価値はあるが、苦めのカラメルが全体を引き締めてめちゃくちゃ美味しかった。ちなみにメキシコではブラジルプリンじゃなくて、インポシーブレ(不可能)と呼ぶパン(ケーキ)。

 チーズケーキ。

なんというか、基本に忠実で「いい材料をつかった」系の味。

 村を回っている行商のパン屋の。

向かいの奥さんと道端で話していたら通ったので買ってみた。甘いパンの定番で、中身はハムとチーズ(ハラペーニョが入ってるバージョンもあり)で、表面に砂糖がかかっている。見た限りは普通に行商が売ってるパンで、特に美味しそうとかきれいなわけじゃなかったんだが、こちらも当たり。中に入っているチーズが、ちゃんとユカタン名産のエダム系「ケソ・デ・ボラ」だし、他にクリームチーズも入っていた。個人的にハラペーニョはあまり好きじゃないので、入ってない点もグッド。そしてデカイ。もちろん、メリダや海辺の村より安い。

  現場飯。

チキンとマカロニのスープ。

 同じく現場飯。

豚肉の焼いたの(ポクチュク)と、豆のスープ。

ーーー

チキンといえば、隣(ヒルベルトとマリアの逆隣り、ゴミを投げ捨てていた一家)は鶏をたくさん飼っていて、我が家の敷地で勝手に餌探しをさせていた。今もまだ塀がないので入ってくる。

 だいたい番いでウロウロしている。

 ひよこもいる。

家の建設中だが、敷地は広いのであちこちでついばんでいる。で、現場を荒らすので親方が文句を言おうとしたら、なんと「うちの鶏じゃない」と答えたらしい。餌はうちで、増えるのも死ぬのも自然に任せて…という感じで、もともとちゃんと管理していたわけでない。が、塀ができたら鶏が入って行けなくなって、とはいえ自分達で餌やりをしたらコストがかかるから、どうでもよくなったらしい。

一瞬、「明日からチキンスープだ!」と盛り上がったが、例の思慮深いお兄さんが「あんまり太ってない」と言った途端、みんな興味を失った。このへんの鶏肉は美味い。メキシコでは胸肉のほうが人気なんだが、ダブル胸肉という種類の鶏や七面鳥を売っている。それも、その家でその日にさばいたやつ。鶏肉に限らず、食材にはうるさいのである。


柱の配筋

2023年12月18日 | 新築

【12/16の作業】 柱の鉄筋埋め込み

 

  ミキサーが動いていた。

海辺の家の工事では屋根をかけるときにレンタルした以外、コンクリはすべてシャベルで混ぜていたが、今度の親方チームは自前のミキサーを持っている。回す人、砂を運ぶ人、砂利を運ぶ人、できたコンクリを必要な場所まで運ぶ人、休憩1人…の5人体制。

  追加の岩。

  大きさにばらつき。

一つのビアへ(搬入単位)で、大きい岩ばかりのとき(左)と比較的小さい岩のとき(右)と、ミックスのときがある。掘り出すのは大きい岩かラハなんだが、車に乗せられ、かつ現場で使える大きさに採石地で砕いてから持ってくる。最初に大きいものを搬入して、砕けた小さめの岩交じり、最後は小さめばかり…になるという。

そして、柱の配筋。

  捨てコン。

  組んだ鉄筋を運んでくる。

めっちゃ重そう。我々ではこの主筋一本でさえ持ち上げるのは難儀。

 入れた鉄筋の位置を確定。

 岩を入れる。

  コンクリを入れる。

 コンクリ続々。

 岩も。

 コンクリを足す。

  地面の高さまで埋まったら型枠。

 はみ出たコンクリにも岩を入れる。

 ブロックで型枠を固定。

  同じように岩とコンクリ。

産出地から遠くて岩が高いせいか分からないが、海辺の村ではこんなに岩を利用していなかった。ここではガンガン放り込む。とはいえ、どこにどの大きさのを入れるか、ルールがある様子。

 おまけ。

だいたい流れ作業のようにスムーズで、1本埋めるのに20分くらいしかかからないが、ときどきつまることがあるw。

 つまると支えてるのが大変。

コンクリはスペイン語だが、他はマヤ語で早よせい!と怒鳴っているw(と思う)。奥の方にすでに埋めた鉄筋が見える。南面と間仕切り壁以外、すべての鉄筋が立った。穴掘り基礎づくり同様、一つの工程をできるだけ同日に終わらせるという感じ。


エスカベチェ

2023年12月17日 | ユカタン諸々

情報発信系の作るユカタン料理リストで必ず出てくる料理に、ソパ・デ・リマというスープがある。こんなの。さっぱりしてて美味しい。ホテルや観光客向けのレストランには必ずある。

ところがこの料理を家庭で日常的に作っているという人に会ったことがない。あと、ユカタン料理で何が好き?と聞かれてこれだと答えると反応が微妙。そうなの!でなく、ああ、そうですか…という感じ。今思えば、そうなの!じゃあ今度振る舞うわと言って息子の誕生日会に呼んでくれたメリダ人も、普段からよく作るのでなく、作ったことを招待客に自慢したかったようだった。

さて、ユカタンにはエスカベチェという料理がある。売ってる人の写真があまりにバラバラなので一体何を指しているんだ?と疑問だったんだが、鶏肉や七面鳥、牛肉、あとミートボールなどが入ったスープ全般のことを言う。ちなみに同じ単語で別の州に行くとピクルスみたいなもの(あるいはその漬け汁?)を指すらしい。

  牛肉のエスカベチェ。

隣のマリアが作ってくれた。めっちゃ美味しかった。野菜と追加のライムとハバネロは付け合わせで出てくるので、好みで。何も入れないと、いいラーメンスープになりそう。

村では土曜日に牛を屠って肉を(骨も内臓も頭も)売り出す。そのときに「チョコ・ロモ」といわれて売ってるのが、このスープ用の肉で、内臓も少しといろんな部位だという。骨髄がぎっしり詰まった、骨つき肉ならぬ肉つき骨も入っている。で、チョコロモで作ったスープもチョコロモと言う。で、チョコロモもエスカベチェの一つなので、写真やメニュー名がバラバラだったのである。ああ、分かりにくかった。

エスカベチェは、何かの肉を柑橘類の何かの汁につけておいたものを煮て、肉が柔らかくなったら野菜を入れて作る。村では柑橘類が豊富で入手が簡単なのと、薪を燃やしてコトコト煮るのでいい出汁が出て、調味料はほとんど使わない。ユカタン調味料のレカド(様々なスパイスで作った味噌状のもの)を少し足すことがときーどきあるくらい。

 レカド (c) Quadratin Yucatán

が、メリダなどではガスコンロを使った簡易&即席レシピで作るので、味が物足りなくて塩を大量投入!ということになる。塩辛くて食べられたもんじゃない。

ソパ・デ・リマも店によってはそんな感じでだいたい塩気は強いんだが、それはともかく、言ってみれば「鶏肉+柑橘類+野菜」である。つまり、数多い柑橘類の中で一番ユカタン名産らしいリマを使ったエスカベチェが、観光客向けに出世したんじゃなかろうか。料理自体は家庭で作るエスカベチェのひとつだが、特別に名前をつけられて観光市場にデビューした…というか。だから、鶏肉とリマのエスカベチェと答えればユカタン人も喜ぶが、ソパ・デ・リマなどと言うと「分かってねえな〜」的反応が返ってくるのである(と思う)。

 現場飯。

同じく鶏肉だが、リマでなくオレンジを使っている。親方の奥さんが朝早くに薪でコトコト煮たそうで、こちらも絶品だった。

ーーー

 生搾りジュース屋で売っているカップケーキ。

 

  変な植物。

例によってよくあるタイプの葉で、実がなってなかったら区別がつかない。だんだん開いていって、

 最後はこう。

種の周りは少しベタベタしていて、子孫を残すために…系の教材に良さそうw


岩屋

2023年12月16日 | 新築

【12/14 ,15の作業】 基礎、柱の鉄筋の準備、岩の搬入

 

 北東の角。

 東側の外壁の基礎。

  棟の下の壁の基礎。

基礎工事がどんどん進む。海辺の家では砂を掘っていく部隊が掘り終えたところから順に基礎を造っていってた(つまり、掘ってないところが残っている状態で基礎工事を始めていた)が、ここではエリアを大きく分けて各々が担当するので、あまり工程がバラバラしていない。

  内壁の位置の指定。

墨出しっていうのか?基礎の位置と幅の指定。

 

  太い鉄筋の曲がりを直す。

 柱の底になる部分を直角に曲げる。

  組む。

前日までに作ったフープを組んでいく。最初に2本の主筋に組む。針金で固定するところは、何度見ても興味深い。バールの曲ってる方を使って器用にくるくる回して締める。

 息子くん(一番右)も。

担当していたエリアの基礎を終えたようで、手伝いに来た。海辺の隣家の現場は、親方や年配者が言わないとサボる小僧が数人いたが、うちの現場は今回もそういう子はいない。Lさんに続いてヒルベルトにも、いいチームを紹介してもらって本当にありがたい。

主筋は、よく売られているアルメックスという商品じゃなくてもっといいやつだと聞いている。帯金は、やっぱり組まれたものを見てると前の家のより少し太い気がする。

  続いて残りの2本。

このチェックのシャツのおじさんは親方のお兄さんで、物静かで思慮深いタイプ。建設だけでなくマヤ語の質問なんかも、よくいるメキシコ人みたいに簡単に「そう!そう!」と言わず、ああ、その点ならこう…という感じでじっくり答えてくれる。

ちなみにこのお兄さんに限らず、来ている作業員はみんな家族。こないだルペ様の催しに呼ばれて行ったときにも思ったが、なにしろどの世代も子供が多い。村の中も、4分の1が中年、半分が若者、4分の1が子供といった感じ。年寄りはほとんどいない。いや、家の中にはいるんだろうけど、それにしても子沢山な一家に老人2人だから、絶対数が少ない。日本とは景色が違う。

 

 岩が到着。

これで7番目のビアへ(搬入単位=ピックアップ1台分)。それにしてもすごいピックアップ。我々がメキシコに来た頃は、メリダや海辺でもあまり新しい車は走ってなくて、30年落ちくらいのオンボロタクシーなんかも結構いたんだが、最近はあっちの方は新しい車ばかり。いや、懐豊かになってよろしいことなんだけど、やっぱりオンボロ車を見ると「おお、メキシコ!」と思ってしまう、ごめんよ、メキシコ。

 バックで入ってくる。

  岩を投げ下ろす。

買いにいったときに会ったマヤ語のおじちゃんじゃなくて、息子たち。ブロックより重いが、数が少ないのと天地など気にしなくて済む分、ラクに見える。いや、見えるだけで決してラクじゃないと思うけど。

 下ろし終えて帰っていく。

ついているナンバープレートは、2代前のものです。ユカタンではナンバープレートの更新が3、4年に1回ある。目的は防犯と、まぁ政府に金が入るように…ですね。州によって違うんだが、ここは車検とか重量税はない。このピックアップについているプレートはチチェン・イツァのピラミッドの絵が描いてある、前々期のものw。更新しないまま走ってる。田舎はゆるい。そういえばバイクも、ナンバープレートをつけてないのがすごく多い。