La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

マヤ式浄化槽 ③

2024年04月19日 | 設備/外構/庭

掘り作業7日目〜9日目

 

 7日目の朝。

 梯子の限界。

 8日目の朝。

  バケツが壊れた。

礫岩を入れて地上へ上げるバケツの底が割れたので、余って切り取った配線管の通線ワイヤーを使って縫う。ちなみに取っ手は付け根から針金で補強済み。

 

 9日目の朝。

  日本でいう「正」の字。

少し前から横へ掘り進めていて、形が円柱でなく歪になる。容積が分かるように、バケツを上げた回数を記録していく。

 9日目の夕方。

 ズームすると、こう。

出入りは伸縮梯子に替えた。

 増えた!

横穴の部分だけで1立米 ちょっと。あと1、2日らしい。

 

 車庫入り口の段差。

 岩と、浄化槽から出た礫岩。

敷地は道側から奥に向かって少し高くなっていて、家の床レベルを奥の高い方に揃えてもらったので、道側には地面と高低差がある。昼前に、相棒が苦労して作った遊歩道の岩を持って行こうとしていた(軽々とまではいかないが相棒よりずいぶんラクそうにw)のを見て、ちょっと待て、と。

 遊歩道、ここまで。

段差を埋めるのに岩が必要だというので、まだ作ってなくて転がってるのか道側の石塀を崩したところのを使ってくれと頼んだ。手頃な大きさのを探してそこから運ぶつもりだったのが、大きい岩を割ったりしなければならないと思ってるのが見え見え。壊した石塀のは道側にあるんだから、距離は近い。割るより遠くから運ぶほうがラクなんだろうか?

親方からは、石塀を作り直したりヒルベルトんちとの間に少し造ったりするのに使うとしか聞いてなかった。まぁ、考えたら段差を埋めるのにもちょうどいいし、岩を使いまくるマヤ人なら当然そうするんだが、思い至らなかった。ってか、庭も早くきれいにしたいんだよ。

 こんな感じ。

段差が大体埋まったところへコンクリスラブを打つ。おそらく床スラブと同じ日に取り掛かる。

 

 サクベもここまで。


マヤ式浄化槽 ②

2024年04月16日 | 設備/外構/庭

掘り作業4日目〜6日目

 

 4日目。櫓を組んだ。

 深さはこのくらい。

井戸じゃないけどつるべって言うのか?バケツを下ろして掘り出した土や岩を上げる。滑車が2個でラクだと自慢されたが、親方が言うように軽くなるわけはなくて、作業スペースが広い(穴の上に身を乗り出さなくて済む)からである。

ラクとは言われたが、当然、ラクな仕事のはずはない。炎天下で風も届かないところで掘っているのを見てかわいそうになり、借家から毛布を持ってきた。使っていないブルーシートがあったと思ったんだが、ボロボロになっていた。ちなみにブルーシートの寿命は、想像されてるほど長くない。震災か何かのとき、ずっともつと思っている日本人が多いのに驚いた記憶が…。メキシコ製なのを割り引くにしろ、屋外で使ってると(普通そうだが)結構すぐダメになる。

  ちょっとはマシ。

 5日目。

この白い地層は、井戸を掘っていたときに白い粉になってガンガン出ていた岩の層で、比較的柔らかい。ドリルが1秒に10センチくらい進む。それまでは見てるだけでも嫌になるほどだった。

 6日目。

いよいよ日光が届かない角度の深さまで。

 その午後。

 降りてみた。

 固い岩もある。

柔らかい地層とは言え、中には別の岩も埋まってるというか成分が違う部分があるというか、とにかく固そうに見えるところもある。

深さ的にはまだ掘る予定だが、場合によっては横穴を掘って広げることもあるという。一応、容量は15㎥ の予定。風呂桶からの排水を考えて、通常の五割り増しにする。

 

 相棒の遊歩道、ここまで。


トンプソンごっこ

2024年04月12日 | 設備/外構/庭

チチェン・イツァにもセノーテがある。ツアーでよく「チチェン・イツァとセノーテ」みたいにペアになってるセノーテ・イキルじゃなくて、チチェンの中にある。水が緑色に濁ってて泳げないのでセノーテ観光として魅力がないからか、あまり注目されないが、マヤ文明→生け贄のイメージをつけた遺物が発見された考古学的?に重要なセノーテである。

その遺物を最初に発掘した(底から見つけ出した)のがエドワード・トンプソンという人なんだが、彼の話はとても面白い。最初は櫓から張り出した棒に籠をくくりつけたり、次にボートを浮かべたりクレーンみたいなのを作って吊った籠で浚ったり。そして極め付けがこれ。

 潜った。

空気を送るホースを繋いだ潜水帽を被って。水中ではほとんど見えず、見えても遺物を持ち上げると泥が巻き上がって5分くらい何も見えないとか。とにかく苦労して、装飾品や人骨などを発見した。でも、この写真、手伝わされているマヤ人達が何を考えていたのかにも興味がある。

で、この村に引っ越してきてすぐにうちの敷地内で見つけたミニ・セノーテを、ちょっと掃除してみたんだが、気分はトンプソンだった。まずは地表近くの枯葉と土をどけたんだが、その後がえらい大変。ぐちゃぐちゃに朽ちた枝や葉と、長年かけて割れ落ちた石と、泥。途中、水も一旦抜きながらきれいにしてったんだが、思った通り、結構深い。浚っても浚っても底に達しない。

 2つの穴は地下で繋がってた。

 ここまでで数時間。

だんだん水の濁りが減ってきたが、ただのカメ穴と違って1回では終わらなかった。また別の日に続ける。

 骨と歯。

チチェンと違っておそらく牛の。

 心臓石と名付けた。

木の根が化石になって血管みたいで気持ち悪い。ちなみに、今でも生け贄を捧げて儀式を…という説に反対する学者はいる。縁から覗いてて落ちた/落としたんだろと言うマヤ人もいるw。

 

 小道作り。

隣のゴミ一家との間のブロック塀造りで出た岩の位置を変えて、ブロック塀沿いに遊歩道を作る(一番奥から並べ始めたの、見えるでしょうか)。資金全体が岩ゴロゴロで木もいっぱい植わってるので、歩き回りやすいように。あと、掘り出した岩も、道側まで運ぶには重いし大量だし、処理にも困るので。

 

 ヒルベルトの機械。

劇重。正確にはヒルベルトが手伝ってる農園のものらしいが、なぜかずっと置きっ放しで、置いた当時は彼らの敷地内だったが、今は我が家の中。置いてあるのは構わないんだが、立て掛けてあるのが苦いオレンジの木で、機械の重さで枝が傷んでいる。どうにかしたいと思ってたところ、ヒルベルトと親方(友達同士)で動かすことにしたらしい。

5人がかり。

1トンくらいだと思う。これの他にもやっぱりすごく重そうなパーツが3つ、ヒルベルトんちの庭に転がっている。何に使うのか、説明を聞いてもよくわからない。引っ越して余裕ができたら、持ってる「山」とか農地をを見学させてもらいたいと思っている。


マヤ式浄化槽 ①

2024年04月10日 | 設備/外構/庭

掘り作業3日目。

 

 この深さ。

彼らの身長より少し浅いくらいだったのが、朝の2時間ほどでここまで進んだ。そろそろ掘った岩(ドリルを使ってるので粉状)を地上にあげるのが大変そうになってきた。

  櫓を組んだ。

脇で、水を汲んだりモルタル混ぜたりコンクリ運んだりと何にでも使うペンキが入っていたバケツ(20リットル)の持ち手部分の補強を始めたが、掘る方が先と判断して半分くらいでやめた。滑車なども後日。

  

  縁を岩とモルタルで固める。

基礎工事と似た感じで、表の面をきっちり揃えてるんだが、基礎とは違って形成する形に合わせるのでなく、上から下まで縦穴が同じ直径になるように岩を選ぶ。つまり大きな岩がごそっと取れてるところは穴が広がってる状態で、そういう位置には大きい岩、岩が張り出してる位置には小さめの岩を積む。

 排水管を刺しておく。

 やっぱり岩とモルタルで。

 縁の部分、ほぼ完成。

これで崩れなくなったので、明日からガンガン掘る。それにしても、海辺とずいぶん違って興味深い。海辺は砂地なので、シャベルで比較的簡単に掘れるが崩れてきやすい。それを何とかして、壁面はブロック(こちらの記事の後半)。手掘りだから丸い方が楽なんだが、あちらには岩がない。こっちは掘るのは大変だが、岩はどこにでも転がっている。

当たり前のように岩とモルタルで固め始めて、なるほどなぁと思った。ピラミッドの時代から、岩を積み続けているのである。彼らが昔からの方法で積み続けていたとき、日本ではまっすぐな木材を求めて鉋を改良したりヒノキやスギを育種したりしてたのか…。


電気引き込み

2024年04月06日 | 設備/外構/庭

引き込みのために来た電気公社に、隣のヒルベルトの敷地との間に塀がないと文句をつけられて作ったのがこちらのフェンス。それが、公社の訪問に備えてうちの外壁まで伸ばしてあった。

 いかにも臨時設置物。

来たのは前回とは違う二人組で、難なく工事開始。

 ちゃんとした作業員。

海辺の村では新築ラッシュもあって、委託業者のおっちゃんが素人でも持ってそうな道具を使って作業していたが、こちらは公社の正規の作業員、さすがに道具装備服装すべてしっかりしている。

 道沿いの公社の線から

 うちの引き込み柱へ。

 メーターもついた。

ほんの15分ほどで完了。めでたしめでたし。

…なのに親方が、ひとり100ペソずつ渡せと言ってきた。200ペソくらいどうってことないが、親方の説明の賄賂という言葉が気に入らない。何かあっても連邦の公社には歯向けない…は分かる。賄賂が物を言う国だ…も分かる。が、うまくいったときに「賄賂を」わざわざ渡すというのは気に入らない。第一、メキシコ国民ってのは政治家や資本家や金持ちの汚職がどうとか、いっつも怒っているではないか。ここは日本人なんで、賄賂でなく寸志として渡す。のし袋とかないんで結果は同じだけど。

 

  裏庭の遊歩道。

石だけで作ってたが、敷地のあちこちにある「以前ヒルベルトが牛を繋いでおくために作った漆喰製の台座」の漆喰…というかボロボロと崩れかけた石灰の塊の処分に困るので、その塊を一旦砕いて粉にして、石の間に詰め始めた。水で固めるので、練って打ってからその上に石を並べてもいいんだが、もう石の道を作ってあって面倒なので。写真の右手前の白っぽいところが、その牛用台座。こういうのがあと2ヶ所ある。餌とか糞とかああとかが目的だと思う(よくわからない)。

 ここまで。先は長い。

  相棒の担当エリア。

何やらちまちまと石を避けたりラハの土を掻き出したり大きな岩を移動させたりしていたが、なんとなく庭っぽくなってきた。とにかく庭いじりは大変。ひとつは、これまでも草ボーボーなどと書いてきたが、実は草でなく全部「育てば大きくなる木の芽やそれより少し育った苗木」なのである。地面からの高さほんの30センチほどで、固い根っこが深〜く育っている。あとは昔切り倒した切り株から出るひこばえも半端ない。

 地層的にも大変。

地表に少しだけ土が埋まった層(右上の黒い部分)があり、その下は大きい岩(左の白い部分)か、巨大なラハ(その右からぐるりと)がある。苗木の根っこでさえその隙間やもろくなっている岩を割りながら伸びている。強くて簡単には抜けないはずである。

 隣のゴミ屋敷との間の塀。

塀はいいんだが、塀を作るために崩したり掘り出したりした岩が、そのままになっている。これをどうするか、考え中。逆側や道側の石塀に使うとなると移動距離が大変(新規に搬入してもらった方がラク)だし、かといって置いとくわけにもいかないし。

 マンゴー。

うちの敷地にもともと生えていた大きなマンゴーの木に、ひとつ実がなっているのを発見した。この木のマンゴーが美味しいのか、落ちた実から育った(生産用のタネから育てていない)木なのか分からない。ぜひ食べてみたいが、高さゆうに10メートルほど、おそらく落ちてぐちゃぐちゃになってしまう。やっぱり現場のみんなが言うように、食べる用の木は改めて植えて、水やりをしたり枝を切ったりしながら、かつ収穫しやすいようにちゃんと育てたほうがよさそう。来年から食べられると言うわけにはいかないが、この辺の木は成長が早いので物によっては3年から5年で収穫できるらしい。

 ひよこ6匹。

ゴミ屋敷からブロック塀を超えてくる番いの一つの子供らしい。

 ヒルベルトの牛。

…に、これ食うか?といろいろ与えてみてる相棒。その姿を、ヒルベルトたちが留守なとき牛と鶏の世話をしに来る親戚達が、「ニホンジンが面倒を見ている」と誤解したらしい。すみません。


しずく処理

2024年03月28日 | 設備/外構/庭

【3/26, 27の作業】屋根(続き)、窓ドア枠左官(続き)、浄化槽

 

 屋根の上で何やら作業。

 パラペットの型枠。

海辺の家で、排水溝その他の周りの防水処理の甘さを経験していたので、どうにかなしでいけないかと考えていた。大雨やハリケーンのときなど、排水溝の数が少ないのか雨水溜まってってないかと思うほどだし、傾斜がおかしくて流れていかないところがあるし、パラペットそのものとの接続部が怪しかったりして、とにかくここの施工品質で屋根の上にプールのようなものを造るのは避けたかったのである。

ちょうどベテラン2人が作業していたので、施工品質云々には触れず、今の借家で天井の端から壁上部に雨漏れの跡がぐるりと付いているが絶対嫌だと訴え、別のやり方にしてもらうことになった。

 やめて型枠を外す。

 パラペットなし、モルタル2層目。

  軒の先っぽ。

こちらの写真はモルタル2層目がずいぶん前に終わっていた1階の屋根だが、2階の屋根も同じようにしてもらう。ゴテオといって、しずく処理みたいな意味でしょうか。これで、雨水が壁を伝うのを防ぐ。

 下から見た型枠。

ここでは樋はつけないので破風っていうんですかね?軒の先っぽの面、そこが2センチくらい下に伸びてて、軒天に雨水が伝わらない。これを2階の屋根(陸屋根)でもやってもらう。それでいいんです。屋根の上にプール造るな。

 

 いよいよ浄化槽掘り。

ここの浄化槽は、海辺と違って穴を掘ってブロックを積むのでなく、石で壁面を作るらしい。説明を受けたんだが、見たこともないのでちょっと想像と違ってるかもしれない。とにかく、いよいよ掘り始めた。基礎工事のときに、ここの地盤を見ているので、はっきりいってえらい大変そうだというのは分かる。でもこの辺りではこういうやり方だと言うので、そういうやり方で造ってもらう。

 ドリルも使う。

案の定、ラハ(固い岩盤層)にすぐ当たった。ドリルを使っても結構大変そうだが、見ていると中堅は若い衆よりはラクに崩していく。なんていうか石だから、筋というか結晶の向きみたいなのがあるのか。

 

  おまけ。

この作業チームの別の現場に連れてってもらった。向かいにマヤの家が建っている。そんなところで、メリダによくあるような四角い家を建てていた。ミニマリスタ様式というんだが、みんな大好き。もろ、メリダや海辺でよくあるタイプ。狭い土地で、裏庭にはプールも作るそうで、家自体は敷地幅いっぱいに建てている。

親方は、こういう「モダンな」家も建ててるよと自慢したかったようで、それは素晴らしいんだが、暑そう。いや、施主の好みで親方のせいじゃないんだが…。

世界中どこにでも、己の好みの見栄えを優先して、その土地に合わない家を建てる人はいる。はっきり言ってここは暑い。これを書いている今日も、40℃を超えている。来月末まで酷暑は続く。酷暑が終わっても暑い。軒もなく風も通らなかったら、今我々が住んでいる借家のようなサウナ地獄になる。そのくせ、シャワーは水だけだった(内陸なんで冬は結構気温が下がるが温水なし)。流行りのモダンな家だけど、そこんとこはいいのか?!


フェンス

2024年03月18日 | 設備/外構/庭

電気公社が「隣の家との間に仕切りがないのでダメ」と言って帰っていき、引き込みできなかった件(この記事の最後)の対応。親方が指示を出して他の現場へ行った後、若い衆だけで作業を始めた。

 ヒルベルトんちとの境界のあたり。

2本の引込み柱と手前に埋めた丸太を結ぶラインが境界で、「なんとなくこの辺」レベルのあやふやさ。ヒルベルトが手伝いに行く農園の機械がブルーシートに覆われて、ずっと前から放置されている。右端に見える赤い物もそう。邪魔と言っちゃ邪魔だが、敷地は広いし動かすにも重いし、そもそもまだ土地が完全にうちのものになってなくてマリアの所有地なのでお互い何も言わず、ずっと鎮座している。

 鉄筋格子を打ち付ける。

若い子は、鉄筋格子のロールの重さをちゃんとわかってない。あああ〜などとバランスを崩して、メキシコ人なんで陽気に騒ぎながらやってるもんだから、側から見ると遊んでいるように見えるw。若いの3人がああだのこうだの苦労しているのを見かねて、中堅が「こうしろ」と助けに来た。要は釘で打ちつける。

 ロールを伸ばす。

この写真に写ってるのがヒルベルトの家。そのへんから奥は、うちの犬が脱走しないように塀を作るが、基本的に両家の間には間には何も置かず、オープンアクセスにする予定。この鉄筋格子のフェンスは、電気が引けたら取っ払う。

 

  作業ゴミでまだぐちゃぐちゃ。

もともとあまり手を入れてなかったが、型枠を止めていた針金やコンクリやモルタルが落ちたり、足場にする木材の切れ端をそのへんに放ってあったり、だんだんぐちゃぐちゃになってきた。ひこばえや新しい芽も出てきた。

 岩や砕けたブロックなどを避けて、枯れ葉を燃やす。

  地面が露出するときれい。

これまでは、あっち側(東)の境界との間が「ジャングルだったのをテキトーに伐採したまま、どうなってるのか分からない」状態だった。あっちへ行きたければ家の東側から、こっちで作業したければ家の西側から…という感じで、真ん中辺りは足を踏み入れる気にならなかったのが、なんとか行き来できるようになった。どの部分も把握できてる一つの敷地として繋がった!

 

 卵を抱く、小鳩の親鳥。

 孵った。

その2日後には巣立っていた。他の鳥と比べると早い印象。

 おまけ。

磨いたらきれいになりそう。


ケアシスズメバト

2024年03月09日 | 設備/外構/庭

  ケアシスズメバトの卵。

さらっと書いたが鳥に詳しくないので、名前は今調べて分かったもの。中南米にいる鳥らしい。赤土みたいな色の小さい鳩。

屋根の上からいろいろ観察してて、卵を発見。ウアノ(マヤの家の屋根を葺く葉っぱの木。15メートルくらいになる。)の木の高ーいところに卵を産んでいた。葉が枯れると葉の付け根がV字型に残る。そのVの谷のところに巣を作っていた。

 親鳥が帰ってきた。

発見後3日続けて確認してるんだが、まだ孵ってない様子。

 

 枝を持って帰る作業員。

親方んちにはヤギがいるので、その餌にするのにウアナ(ウアじゃなくてウアという木)の枝を切っていいかと聞かれた。少しずつ切るというので、ちょっと切って1週間くらいたったらまたちょっと切るって感じを想像してたら、なんと3日続けて切って持ってった。

 ハゲチョロビンになった。

まぁ、日陰がなくなったが(休憩場所が炎天下で暑いのは彼ら)、枝はまたすぐ伸びるであろう。

 

 こないだ転がした巨岩。

飲み物の缶とかが安定しないので、穴を掘る親方。

 深さ1センチくらい。

親方は岩に細工をするのが趣味で、家にもいっぱい飾ってある。が、気まぐれでうちの岩もちょっとだけいじっただけなんで、これでは安定しない。ひょうたんで作るマヤのお椀だと、いい感じに座るかもしれない。どのみち1個だけじゃ変なので、家の完成後には時間を見つけて整えるつもり。

 

  ゴミ、再び。

隣のゴミ一家との間にブロック塀ができて精神的にはラクになったが、そのブロック塀を作るときに掘り出した土に、岩だけじゃなくてゴミも混じっている。うち側の土の中に埋まっていたゴミはずっと前に拾ってあるが、以前の石塀の下にゴミが絡まっていた。塀を壊して地面を掘ればゴミがわんさか出てくると知ってはいたが、さすがに作業員に穴を掘るときゴミは避けといてくれ(隣に投げ返してもいい)とは頼みづらく、まぁいいかと黙っていた。そこのゴミ拾いに着手。新しい塀から1メートルくらい離れたところにラインをなして、掘った土と、その上に元々の石塀の岩が転がっている。表面のゴミ拾いをしたくらいじゃスッキリはしない。親方がもう少し後に大きい岩を移動させてくれると言うので、そしたら、その下の土に埋まってるゴミも除去できる。まとめてやってもいいんだが、すごい量なので少し掘れば取れるゴミから少しずつ。

 拡大して見てほしい。

大きいゴミを除去した後にも、こうして小さい欠片が目につく。真ん中の薄青い三角形のかけらで1センチ弱だが、どんなに細かい破片でも、自然界にない色をしている人工物は目立つ。その左下のプラ糸も気になる。捨ててすぐなら大きいゴミのままで拾いやすいんだが、長年のうちに細かく割れて、まったく厄介である。

ちなみに、薄青いかけらの右、石のところにある赤と紺の欠片、これはなんと自然のもの。マメ科の植物のさやなんだが、時間がたってなければもっと鮮やかで、もちろん一瞬ゴミに見える。花もそうだが、メキシコはいろんなものがカラフル。だからゴミも気にならないのか?(怒)


岩を使う

2024年02月26日 | 設備/外構/庭

とにかく資材があちこちにあってあまり触りたくないし、まだ鉄筋も組むだろうし外壁のモルタルが終わらないと何かやっても後から汚されるので手付かずで、家の周りはぐちゃぐちゃのジャングル(また植物が伸びてきた)か石ゴロゴロの荒地のままである。ゴミ一家との境界のブロック塀は完成したので、奥の方から整備したいなと思っていたところ、親方が古い石塀を崩して出た岩を(少なくとも)塀のそばから退けてどこかへまとめてくれると言う。ありがたい。(屋根の梁の搬入が遅れていて手持ち無沙汰だったせいもある。)

その第一弾として、巨岩の移動。あまりに大きいので、庭いじりの好きな相棒がそのままの大きさで使いたがっている岩。

 この鶏が乗っている岩。

ちなみにずっと向こうまでこの調子で、崩した岩(これよりは小さいが)がゴロゴロ転がっている。それはともかく、この巨岩がゴミが混ざって地面が高くなっている上に鎮座しているのか一部だけ顔を出してるかさえ不明だったが、なんとか動かせそうだと分かった。…というより、暇な作業員が大勢集まってるタイミングだったんで、人数でどうにかしようと思ったらしい。どのみち、力仕事なら任せとけ!な彼ら、絶対に「できない」とは言わない案件。

 誰は何をしろの指示を出す親方。

 転がし始める。

 90度で立つ。あとはラク。

 完了。

 全員ハッピー。

ぐらつかないように別の岩(それらも結構な大きさ)を組み込んで、テーブルになる!と興奮している。ニホンジンは、「ゴミ塚から出た岩なんできれいに洗浄して、岩肌が見えるように端っこにシリコンゴムでもかまして硝子トップを載せるか?」などと思ったが、さすがマヤ人、「飲み物が倒れないように、表面の凸凹削るか? それともセメントで高さを均すか?」。そりゃこいつらなら岩のピラミッドくらいガンガン建てるわけであるw。

 

 道に面した石塀のあたり。

電柱を作った後、掘り出した土や岩や飛び散ったセメントがそのままだったんで、道路側を片付けたついでにちょっときれいにした。切り屑と落ち葉を燃やして、ひこばえを退治。地表が見えると、ここはどうしようとかプランが立てやすくていい。ああ、やることいっぱいある。早く工事終わらんかな。


ブロック塀完成

2024年02月12日 | 設備/外構/庭

【2/9, 10の作業】 ブロック塀、二階の壁ブロック

 

  引き続き、ブロックを積む。

 道路側は、足場を組む。

 完成。

 隣家に戻り損ねた鶏。

塀の向こうから仲間の鳴き声が聞こえてくるが、どうしていいか分からずウロウロしていた。

 奥から、型枠。

  道路側も。

一番道路寄りの柱は、道路に面して石塀を作るときにその補助柱としてコンクリを打つ。

 コンクリ始動。

 2人体制になる。

 ベテランもコンクリを運ぶ。

若い衆も1人を除いて働き者だが、ベテラン勢同士の「痒い所に手が届く」的なサポートがすごい。かつ、若い衆にやれと声をかけるのでなく、自ら黙々と動くことのほうが多い。背中を見せて育てているのか、年齢をものともしない体力・経験からくる要領の良さが生む余裕の差なのか。

 完成。

親方は、イグアナが入らないようにてっぺんをモルタルで蓋すると言っていたが、おそらくしないで終わってしまうと思う。外壁なんで、仕上げをしないなら細かいところはどうでもいい。が、柱同様、突き出た鉄筋は切ってもらう。

 翌日、型枠をきれいにする若い衆。

主に、トンカチでこびりついたコンクリを剥がす作業。このチームは道具が自前なので、こういうのはきちっとする。

 残りのブロックの搬入。

これで躯体分のブロックはすべて搬入された。

 二階の壁のブロック積み。

 引き込み柱。

先日、コンクリをうったやつが完成していた。二階の屋根ができた時点で、電気公社に新規利用の申し込みに行く。

さて、塀を作るために掘り出した地面からどさっとゴミが出たので、これからまたしてもゴミ拾いをしなければならない。が、とりあえず追加で投げ入れられたり、拾っている姿をじいーっと観察されたりせずに済むので、精神的にラクになった。じいーっと観察しているのは洗濯中の嫁なんだが、本当に煩わしかった。隣の汚らしい生活が目に入らなくなったのも救い。

こうしてゴミゴミ書いてると、とんでもなく悪い土地を買ったように思えるかもしれませんが、とにかくジャングルで中の方はアクセスそのものが無理だったし、メキシコで長年空き地となるとゴミはあって当然なので、別に我々が特別不幸なわけではありません。ただ、仲良くなったとはいえ、現場の面々も隣家と同じマヤ人(若い衆の1人は何と親戚)なんで、現場で隣の悪口を言ってストレス発散をするのは気が引ける。現場の彼らからしたら、「彼らと同じような生活を批判されている」ような気になるかもしれない。なぜ我々がそんなにゴミが嫌うのか通じない…ということもある。

マヤ人の名誉のために書いとくと、土足文化とはいえ、もちろんすべての家でゴミが散乱しているわけではない。親方の家なんかきれい。ただ、メリダ人曰くの「教育レベルの低さ」によるものか何だか知らないが、汚い家はものすごく汚い。ゴミの脇でご飯を作っていて、庭の隅にゴミが山積みになっていて、家の前の道にまでゴミが散乱している。今思えば、ヒルベルトたちも「仲違いしているわけではないが…(好んで付き合ってはいない)」と微妙な説明をしていた。そういうタイプの家の隣だったのは不幸だった。