La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

地域医療センター

2017年06月27日 | ユカタン諸々

第2浄化槽の穴掘りは着々と進んでいるが、見た目はあんまり変わっていないので、写真省略。

遊びにきたLさんが、タンクを置くスペースの内壁ブロックに防水モルタルを塗って防バクテリアのペンキを塗れば、容量が大きくなると言う。左官仕事には自信がなく、せっかく掘ったのにじゃんじゃん水漏れで水が溜まらないようではガッカリなので、計画通りタンクを買って据えることにする。

Lさんがなぜ遊びにきたかというと(まあ、しょっちゅう来るんだが)、船を見にいくから一緒に行こうと誘ってきたのだ。よくつるんで釣りに行っているが、チャーターでなく自分のボートが欲しくなったらしい。チャーター船は、 隣のチュブルナ村の漁師がやっているもので、安いし使い勝手もよく、そっちのほうが圧倒的に楽だと思うんだが、自分のボートで…というのは釣り好きな男たちが必ず一度は考えるもんだ。

 15フィートのボート。

これに、エンジンと腰掛けと日よけと牽引用の2輪車がついて、3万2千ペソ。とても安いらしい。が、安いだけあって問い合わせが半端なかったそうで、翌朝誰かに先を越されて買われてしまった。が、もちろんめげることなく、以前に増して熱心に探すだけである。

 

 チェレムの村の地域医療センター。

ようやく、健康保険証の住所変更を終えたので、今回からは地元の医療センターへ。住所変更には住所証明(コンプロバンテ・デ・ドミシリオという)がいるんだが、ここは住民票みたいなものはない。自分の名前で発行された電気・水道の請求書が証明となる。固定電話でもいいときもある。

借家時代は、運転免許やら何やら、これがないためにいちいち苦労した。そのため、犬もコンと名付けたくらいなんだが、今回も引越しから半年たってようやく電気の使用者名(契約者は土地の保有者、つまり、まだLさんの奥さん)の変更が終わった。我々の名前の請求書が発行され、めでたく住所証明を受け取り、保険証の住所変更もできたというわけ。

前に行っていたセンターは、住んでいたラス・アメリカスという新興住宅地から7キロくらい離れたチティアという村にあった。一つのセンターで、結構な範囲をカバーしている。

ラス・アメリカスはユカタン州で一番成功した住宅開発で、大きく発展し、住民も多い。が、そういうところに住むのはだいたいサラリーマンなので、日本でいう健康保険に入っている。我々は(同)国民健康保険なんだが、プログレソでは自営業が多いため、こっちの被保険者のほうが多い。それぞれの村に地域医療センターが一つずつある。プログレソに大きいの、その隣村に一つ、うちの村に一つ、ボートを見に行った隣村にも一つある。

雰囲気は、だいたい似たような感じ。朝一で番号札をもらうというシステムも同じだが、チティア村では受診までそのまま待たされていた(3時間超えもざら)のが、チェレムでは看護師が予約組の間に番号札組を入れ込む作業をして、「何時に戻ってこい」と言ってくれる。番号札をもらった後は、その順にバイタルだけ取っておかれるので、後のドクターによる診察はスムーズに流れていく。やればできるじゃん、メキシコ。

 

 最近の朝焼け。


2017年06月19日 | 設備/外構/庭

ここんとこ、あまり作業がはかどらない。ほぼ毎日にわか雨が降るため、地面が湿っていて穴も掘りづらいし貝殻も拾いづらいのだ。

ちなみに貝殻は、洗濯場前の砂利敷き用。家の建設工事で使ったきれいな砂利を拾い尽くしてしまい、地面から貝殻くらいしか出てこなくなった。砂利なんか買うのもなんだしどうようかと考えていたんだが、発想を逆転させてやたらと出てくる貝殻を敷くことにした。敷地内のを取り尽くしても、ビーチまで行けば腐るほどある。

 

第2浄化槽の穴は、こんな感じ。

掘ること自体より、掘り出した土を運ぶほうが大変らしい。前からネコ車を買おうと提案していたのに、なぜか買いたがらない。今さら、今さら…と言いながら、結構運ぶものはあるんだが。

 

そして、雨の影響は地面だけではない。もっと大きな問題が、蚊の大発生。

雨の季節になると、保健省や市役所の啓蒙活動が増えてくる。「デング・マラリヤ・ジカ熱などの原因となる蚊を発生させるから、水溜りになるものを作るな、置くな」。メリダだと市役所による殺虫作戦も始まるが、ここでは何も起こらない。プログレソは貧乏市なのでそんな予算はない。しまってあった「水溜り作るな」ポスターを貼り出す程度。

チェレム村は例によって、なーんも気にしてない様子。というのも、とにかく緑が豊かなので、ちょっと殺虫剤を撒いたくらいでは効果は望めないから。以前、代々木公園での散布作業のニュースを見たが、植物があんなもんじゃないので意味がないのだ。

 数日放っておくとこんな感じ。

先月はきれいな砂地だったところ。普段から手入れをしていても、芝生がガンガン芽を出す。道沿いの木も剪定したいんだが、蚊の餌食になるのが目に見えているので手を出せないでいる。晴天の日中で風が強いと比較的少ないのでどうにかしたいが、まあ来月まで待っても変わらんだろう。


第2浄水槽

2017年06月11日 | 設備/外構/庭

 6月に入って、こちらも梅雨入り。

正確には梅雨じゃないんだろうが、乾季が終わって、たまに夕立が来るようになった。道路が舗装されているメリダと違って、どんなに強く降っても、メキシコ名物雨降ったらもれなく水浸しってことはない。でも「ざぁっと夕立が来る」というより「スコール到来!」って感じなので、ちょっと怖い。

 最近の空。だいたい午後はこんな感じになる。

 庭側から撮ったもの。海方面の空は明るい。

植木の水やりをしなくて済むのでいいんだが、蚊がすごいことになってきた。犬を朝の散歩に連れ出すと、排泄のために玄関から10メートルほどのところにある草むらへ突っ走っていくんだが、そこへ近づいた途端に蚊の餌食になった。虫除けはしている(かつ、日本では販売されていないディート含有率25%というスプレーがある)んだが、刺されるとかどうとかでなく、大群に囲まれてギョッとし、撤退してしまった。

 
 プログレソの友人、ダビッドに梅の木をもらった。

左側が梅の木。彼はメリダで日本人がやってる日本語学校の生徒で、その学校のイベントで知り合った。うちで作った梅干しの写真を見て、家に植わっている梅の木を適当に切ってきてくれた。挿し木で簡単につくという。

その右側に写っているのがライム。お向かいさんにもらった苗は嵐でやられて結局つかず、チェレムの村で買ってきたもの。120ペソ。ちなみにココナツや他の植物など、風でやられたと思うものが結構ある。ダビッド曰く、嵐のときの風は悪いバクテリアをたくさん含んでいて、長時間その風にさらされると枯れてしまう植物が多いという。よくわかんないが、メキシコなんで何でもアリかと。。。


そして! いよいよ第2浄水槽に着手。

 第1浄水槽の隣にもう1つタンクをかます。

見えているブロックは、第1浄水槽のタンクを囲む壁。一部壊して、タンク下部についている口に、隣に据える予定の第2タンクを繋ぐ。これで貯水量1000L増。

 プログレソ発チュブルナ行き乗合バス。

チェレム行きは村の中心部までなので、ここから8キロ先のチュブルナ村まで行くバスに乗る。

写真に見えているバスは、プログレソから他の村々へ行くバス。東南アジアのように日本から譲ってもらったままで、何とか学園とか何々観光とか書いてあるバスではないが、絶対どっかの国のお古だと思う。物を大切に使うんだか逆にぞんざいに使うんだか判断に困るくらい、いろんなものがオンボロでかわいい。

水対策

2017年06月04日 | 設備/外構/庭

ようやく両親が帰国。父は2度目、母は5度目のメキシコ。

今回は「5月は1年のうち一番暑い、40℃超えもある」と事前に言ってあったんだが、それを体験したかったのか強行してきた。まあ、何度も来ているので、今回は特に観光にも遠足にもでかけず、父が新居を見るという目的は果たせた。

暑さは覚悟の上とはいえ、老体にはきつい。さらに追い討ちをかけるように、最後の週には断水・・・というか、人口増のための低水圧による水不足となった。我々は日頃から不便はこの素晴らしい環境と生活と貸切ビーチの代償と思っているが、老父は嫌気がさしたようだった。

友達が二人来たときは何ともなかったのでうっかりしていたが、年寄りってのは水をよく使う。トイレの回数も我々の3倍以上だし、洗濯物もなぜか(ってか理由はわかってるが)多い。

最初に考えられるのはやはり井戸だが、このあたりでよく掘る深さ5メートル前後のものだと、水に塩気がある。それより深くて、細い管にポンプを繋いだ井戸もあるにはあるが、ここらへんでは誰も採用していないという。お隣さんもお向かいさんも、彼らの敷地内にある普通の井戸をいつでも使えと言ってくれている。

だから大した問題じゃないんだが、週に1回仕事で出かける土曜の朝だけは清潔な水のシャワーを浴びたいのと、いつでも誰でも来てもらいたいと思っているので、そのへんを考えなければならない。そして考慮すべきは、トイレなど用途によって必要な水質が違うことと、どの高さから労力を使うことなく出てきてほしいか(蛇口なのかシャワーなのか)ということ。

まあ、近いうちにもう1個浄水槽をかますということになると思う。

そして、ハリケーンシーズン到来ということで、犬小屋の屋根を補強した。

 ますます豪華になっていく。

ハリケーンといえば、メリダ直撃のやつはもう5年ほど来ていないらしい。周りのメキシコ人は「凄いのが来たら凄い!」と当たり前のことを言いながら、当時の映像などを送ってくる。ここの問題はハリケーンそのものの凄さでなくインフラの脆弱さなんだが、凄さを自慢したいのか、よくわからない。自然災害が凄いのは、平和ボケの日本人でも知っているし、日本だって台風が来るし、かつ我々は元消防団員だ。

というわけで、こちらも早々に雨戸など何らかの対策を考えておかなければならない。

 本日の空。

両親が帰った途端に、気温がグンと下がった。そして1日じゅう曇り、日によっては雨。植物に水をやらなくていいのでラクちん。

 

  最近の犬とニャンキーズ。

ずいぶん大きくなった。