職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

地図の中は、めずらしく大雪だ。ソリ(プラスチック製。赤色)に、千早と光太郎を乗せて、散歩する。

2009-09-30 13:49:31 | Weblog


◆わが人生における、第3期の、残がい・屑モノ大処分。

 ゴミ収集日=95%
 シュレッダー=4%
 保存=1%(以下)

 「保存」の割合は、もっともっと低いかもしれない。
 ホンマにホンマに、極々、わずかだが、しかし、しかし、想定外の、トンデモナイモノばかりだ。
 たくさんあって、ひとつひとつに興奮し、胸がいっぱいになり、とても、ここに、一気に紹介することはできないから、小出しに紹介する。

 探しても探しても見つからず、「ああ、きっと、なにかのハズミでゴミに紛れ、処分してしまったのだろう」とあきらめていた、ソフトボール関連の資料(スコアーブック、練習ノート、大会要項等々……)が、まとまって出てきたことは、先日、紹介した。

 きょう、紹介するのは、「地図」だ。(画像参照)

 昭和62年~63年にかけての一時期(大館中勤務時代)、「地図」をつくり、「地図」から出勤し、「地図」に帰る……という生活をしていた。

◆その「地図」といっしょに出てきた資料から、「地図」に関する記述をコピーしてみる。

 〈岩見百丈様〉(年賀はがきに「地図」を印刷)

 新年 おめでとうございます。
 年の暮れ、こういう地図(村)をつくり、新年を、この地図の中で迎えました。
 現在、住民募集中です。
 願いをいえば、百丈さんには、水源地の奥にあるお寺に住んでいただきたいものですね。
 詩集『帰途』、ほんとうに、どうもありがとうございました。
 ゆっくり、ゆっくり読んでいます。
 年の暮れにも、地図の外で、あるいは、地図の中でも読みました。
 また、お便りします。
 きょうは、新年のごあいさつだけにします。

 〈1/10DIARY〉
 「地図」の中の「僕」が、未だ明確な性格を持ちえていない。
 正直なところ、今度の、今年の「地図」については、「石にかじりついてでも……」という気持ちでいる。
 昭和63年の年の暮れに、寂しい気持ちになりたくない。
 何が、どのようになれば、寂しくないのか?
 単純な話だ。
 地図の中で、文章が書ければいいのだ。
 文章の種類・質は、いっさい問わない。
 ただ、それが500枚以上たまればいいのだ。
 しかし、そのためには、地図の中の「僕」が、もっとしっかりしなければダメだ。
 (多鶴子と子どもたちが、かくれんぼをしている。階段を上り下りしている音に混じり、「もういいかい」という声が聞こえる。)
 しかし、500枚書くために「僕」がしっかりしなければいけない……というのは、ごまかしではないのか?
 「僕」がしっかりするために、500枚必要だ……と考えたほうがいい。
 昭和63年、500枚(原稿用紙で1500枚)かけて、僕は、僕を捜すのだ。


◆地図の中は、めずらしく大雪だ。
 ソリ(プラスチック製。赤色)に、千早と光太郎を乗せて、散歩する。
 両脇が低い灌木の小道。
 子どもたちの低い視線からは、両脇の灌木や、中善寺につづく、前方の細い道は、どんなふうに見えているのだろうか?
 赤いソリ。
 鈴の音。
 白い世界のソリの旅。
 水源地公園に到着。
 掌で雪の玉を作る。
 それを、そろりそろりと転がす。
 僕も、千早も、光太郎も。
 僕の大きな雪玉に、千早の小さな雪玉を組み合わせて、雪だるまをつくる。
 光太郎は、いつまでも、ひとりで雪玉を押して歩いていた。
 僕「あの坂を転がしてみたら?」
 光太郎「うん?」
 僕「あそこの坂(指さす)」
 光太郎「暗い公園はいやだ」
 子どもたちは、雑木林の陰の、暗がり一帯を「暗い公園」と読んでいる。
 たしかに、ひとりでいると「恐く」なるような場所だ。
 僕「でも、坂道をゴロゴロ転がしたら、もっと大きな雪玉になるよ」
 光太郎が雪玉を坂道に向かって押し出す。
 坂道にかかる。
 転がる。
 大きくなって止まる。
 もう一度、押す。
 さきほどより、勢いよく転がり出す。
 割れる。
 半分と、いくつかの塊に。
 光太郎が泣きべそをかいて、僕を非難する。
 光太郎「父さんが転がせと言ったから、割れた」
 光太郎は、坂の下で、ひとりで、雪を張り付けるようにして、雪玉を修復していた。
 千早「ヤッホー!」
 光太郎「ヤッホー!」
 と叫びながら帰る。
 玄関に入って、
 千早「お母さん、ヤッホーって、聞こえた?」



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