職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

あぶりだされたアイデンティティと後生大事に抱え込んでいるアイデンティティとの同一性と差異性^^;

2010-06-05 13:37:16 | Weblog

10.06.05 あぶりだされたアイデンティティと後生大事に抱え込んでいるアイデンティティとの同一性と差異性^^;




◆古書店DAKAの大解体作業(1箇所に集中していた古書&資料を8箇所に分散)、本日、午前中、あらかた終了(*^_^*)。
 5月の連休明けのブログ記事に「ここ、2、3日かけて、DAKA古書店の解体作業をやっていたら、『1に足腰、2に文体……』ということばが、ふと、自分の口から飛び出してきた」とあるから、約1ヵ月間、自分が自由になる時間のほとんどを費やし、この作業に打ち込んでいたことになる^^;。

 終了に際し、いくつかの感慨がある。
 アトランダムに列挙する。

◆作業終了時の気分は?^^;
 卒業式の日、教師として卒業生を送り出したあとの、ある気分に似ている^^;。

 卒業式の日には、保護者や、地域の人びとと手に手を取り合って、きょうの日を迎えることができた喜び……。
 自分の内側に大きく占めていた生徒の存在が、一気に空洞になる、さびしさ&むなしさ……。
 それに、これらとは異種の、もうひとつの不思議な気分がある。
 たぶん、新しい世界に飛び立つ生徒たちが発する強烈なエネルギーが渦巻き、それがこちらに波及してくるのだと思うが、とにかく、わけもなく元気になる(^_^)v。

 作業終了時の気分は、この最後の「わけもなく元気になる」気分だ(*^_^*)。




◆解体作業のいちばん最後が、(古書店DAKAの本体ではないが……)書簡コーナーの整理だった。
 高校時代から現在に至る、これまでの人生において、わたしが受け取った書簡群だ。
 膨大な量である。
 わたしは、よく、アイデンティティの2軸、すなわち、
〔a〕=アイデンティティの「時間軸」(=自己の時間的・歴史的連続性)、
〔b〕=アイデンティティの「空間軸」(=所属する社会との連続性、つながり)
 ……という言い方をする。
 わたしは、いつでも、どこでも、ひたすら後生大事に前者のアイデンティティ、すなわち「自己の時間的・歴史的連続性」を抱きかかえているような人間だが、今回、書簡群を前に、わたしがいかに多くの人とのつながり、すなわち「空間軸」によって支えられてきたかを痛感したm(_ _)m。

◆上記の「空間軸」と関連するが、生徒が卒業後、高校生や大学生、あるいは社会人になってから、わたしに宛てた書簡群には心打たれた。
 それらの書簡は、彼らの在学時に、わたしが彼らに向けて発したコメントに対する返信だ。
 5年後の返信。
 10年後の返信。
 20年後の返信。
 30年後の返信……。
 やや意味不明な言い方になってしまうが、これらの「返信」から、生徒たちとのつながり(空間軸)から創出されたところの、わたしという自己の時間的・歴史的連続性(時間軸)が、あぶり出しのように浮かびあがってくる。

 この「浮かびあがってくる」自己の時間的・歴史的連続性と、自分が、ひたすら後生大事に抱きかかえている自己の時間的・歴史的連続性との差異性&同一性については、後日、もう一歩、踏み込んで記述したい。

◆旧古書店DAKA=ひとつの空間にギュウギュウ詰めになっていた古書&資料を、8箇所に分散したのだから、書架の周囲に、ゆとりスペースが生まれた。
 このスペースの創出が、今回の解体作業のひとつの目的だったのだが、この「スペース」が、これからのわたしの思考に、どんな影響を与えるのか?

 また、屋根裏部屋には、旧古書店DAKAの書架の最上部に増設した書架とか、書架と書架のあいだのスキマ書架とかを集めた。
 だから、これまで距離的に遠い位置にあった古書&資料が、屋根裏に身を置くと、間近に見えることになった。
 この距離の変化が、これからのわたしの思考に、どんな影響を与えるのか?




◆古書店DAKA大解体と関連するかもしれない過去記事「人生の分岐点」

 ○年○月○日

 明日の研修会(「学級経営研修会」)のために、原稿を書く。

 (「原稿」省略。この「横書きDiary」がスタートした頃は、前にも紹介したように「職務上の学習指導案、研究報告等々、すべて横書きDiaryに含む……ごった煮状態」だ。「原稿」をここにアップする意味は感じないので省略するが、末尾の「短学活運営上の課題等」については、アップすることにする。)

(1)朝の短学活時に、朝のプログラム委員会で設定した「きょうの生活目標」を発表しているが、目標の立て方が、場当たり的である。
 しかし、「大きな目標を達成するための小さな目標(生活目標)」という発想は生徒にはむずかしい。

(2)帰りの短学活の「先生の話」については、以下の点に心がけている。
 ・「話主」を明確にする。(だれがそう感じているのか? だれがだれに言っているのか?……を、あいまいにしない。)
 ・3分以内。
 ・話の中に登場する、専門用語、専門知識は、図示したり、プリントを配ったりして、正確に教える。
 ・同一テーマで1週間話す。
 ・「伏線」……例=11月に使うために、6月に話しておく。
 ・話の組み立てを工夫する。

 しかし、修業不足。おとぎ会の会員になって鍛えたい。斉野先生に追いつきたい。

(3)帰りの会のあいさつは、(いい気になって)全員による「さようなら」のあと、ひとりひとりあいさつをしているが、教師として脱皮が必要だと感じている。
 しかし、どう「脱皮」すればいいのか分からない。

(4)短学活に、生徒同士の「討議」の場がない。(以上)

 ○年○月○日

 〈出校日〉
・職員朝会
・学級「朝の会」
・清掃
・学級指導
・代表生徒によるカルタた大会(体育館)
・学級経営研修会
・教育過程編成会議

 11時半頃、1人、早めに弁当を食べる。
 12時からM教諭と視聴覚室で研修会資料(資料提出締切時間12時)をホチキスで綴じる。
 パソコン愛好会の生徒らにも手伝ってもらう。
 技能主事のEさんと机を並べる。
 1時30分、定刻に研修会を始める。
(1)わたしのあいさつ
(2)M教諭から「運営方法」の説明
(3)発表=18人。資料発表=12人。
 1人の発表時間4分。(3分で予告ベル、4分で終了ベル)
(4)質疑応答
(5)講評

 冒頭のあいさつでは、おおよそ次のような話をする。

 この研修会の趣意については、研修会資料の表紙にあるとおりです。
 その背後にある、こういう研修会を実施するにあたっての、根本のねらい、いわば理念について、ひとこと、お話しします。
 年の暮れに、電卓で、みなさまの教職経験年数を足してみました(*^_^*)。
 ○○教諭30年+○○教諭26年……+今年、採用になったH教諭1年……というふうに。
 合計すると、どのくらいになると思われますか?
 946年です。
 まあ、ざっと1000年です。
 わたしは、この数字を見ましたとき、目がくらむような気がしました。
 歴史年表ではなく、今、身のまわりに、1000年が横たわっているのです(*^_^*)。
 いってみれば、教育に関する1000年の知恵。
 この1000年の知恵と自分はどうかかわっているのか?
 1000年から自分は何を学んでいるのか?
 どんなふうに学んでいるのか?
 こんなふうに考えました。
 少しキザですが、「1000年を踏まえた教師」「1000年の上に立った教師」でありたいと思いました。
 この学級経営研修会は、1000年の知恵から学ぶためにセットしました。
 また、この学校が1000年の力を真に発揮できるためにセットしました。(あいさつ骨子、以上)


関連記事 ・自己崩壊の危機を切り抜けるおまじない
帽子屋敷の隣のわたし&お宮の隣のわたしに会いにいく旅の出発
安部晋三氏は時間軸と空間軸のアイデンティティを断ち切ったが、昭恵夫人は最後まで両軸を死守
伊達の牛タン本舗か? 火星の庭のひよこ豆とレンズ豆のココナツカレーか? 自民党総裁選の街頭演説会か?

★画像=散歩コースの、こころはろばろ/スラバヤ沖/バタヴィアの沖/神社の森で撮影(RICOH・CX3)。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
天の川はどこに行った (堀  徳郎)
2010-06-07 01:06:30
いきなり変な質問ですみません。ペンクラブの堀です。教育の崩壊とよく言われますが、子どもの時現物に触れて自分で工夫したり、友達と話したりする経験が大切と言われますが、今八戸の初夏の空を一生懸命見つめても、天の川が見あたりません。小、中学校の教材ではどう扱っているのでしょうか。昔は灯火管制もあったでしょうが、北極星、北斗七星、カシオペア、スバル、白鳥座などはよく見えました。七夕も近いですが、天の川さえ行方不明です。市内でここへ行けば見えるという場所があればあわせご教示いただけませんか。ネットで、階上の方に行きなさいとの回答もみつけましたが。失礼。
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天の川はどこに行った (堀  徳郎)
2010-06-07 01:07:18
いきなり変な質問ですみません。ペンクラブの堀です。教育の崩壊とよく言われますが、子どもの時現物に触れて自分で工夫したり、友達と話したりする経験が大切と言われますが、今八戸の初夏の空を一生懸命見つめても、天の川が見あたりません。小、中学校の教材ではどう扱っているのでしょうか。昔は灯火管制もあったでしょうが、北極星、北斗七星、カシオペア、スバル、白鳥座などはよく見えました。七夕も近いですが、天の川さえ行方不明です。市内でここへ行けば見えるという場所があればあわせご教示いただけませんか。ネットで、階上の方に行きなさいとの回答もみつけましたが。失礼。
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