石田徹也は、3年前、31歳という若さで亡くなった画家です。現代社会を風刺した作品を多く残しました。
描かれている人物は、自画像のようでもあります。
焦点の定まらない うつろな視線の先にあるのは、現代社会の ベルトコンベアーに乗った自分自身なのかもしれません。
緻密に描かれた背景は この画家のはかりしえない才能の破片がちりばめられているかのようです。
石田徹也の求めていたもの…母のように 包み込んでくれる 愛情だったのかもしれません。
今回の展覧会は、始めてみる作品が多く、とても充実した展覧会でした。
見終わって、胸が苦しく感じるのはなぜなのか
解ったような気がしました。
私も 絵の中の
自分自身ではどうすることのできない
社会の歯車の一部だということに気付いたからです。
でも、私は歯車でも、職場では 重要な役目を負っている
縁の下の力持ち。
時には 潤滑油であったり。
大きな目標を達成するためのチームの一員だと言う自負があるから
仕事が楽しい。やりきれなさは ありません。
石田徹也より 長生きしているから
偉そうにいえるだけ。
もう少し長生きして
描き続けて欲しかった画家です。
練馬区立美術館
東京都練馬区貫井1-36-16
2008.11.9~12.28
会期が終わってしまいましたが、記録しておきたいのでUPします。
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