畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

篆刻用・印材の節約利用法

2018-05-14 12:48:07 | 篆刻


一般的にいって伝統的趣味は結構お金がかかります。

節約できることは節約して、と。

ここ5年ほど前より印材の価格は高騰しています。

一般的には過去の作品は印譜に残し、印材は削って再利用される
場合が多いです。
しかし、思い出の作品には印材も保存することもあります。

昨年ご逝去された篆刻界の大御所・河野隆先生は若いころの作品としての印材を
経済的理由で大部分を再利用に廻され悔いておられました。
「若いときの記念に残しておくべきだった」

写真でご覧のように10年ほど前の印材は3cm角で250円程度でした。

印材もかなり掘り尽くされて高騰になっているわけです。

そこで印材3ケ(顆)の内、左側のような印材は鉄線切断用ノコギリで
半分にカットして使用する場合があります。

切断には30分前後の所要時間です。

勿論、印材の価格もピンキリです。
お稽古用には青田石(せいでんせき)や寿山石など。
しかし、寿山石でもかなり高価な印材もあります。

最も高価で現在は産出されない「田黄」(でんおう)などは数センチサイズで
数百万円とか。
宝石並みです。

小生自身も印材のカットは5~6回程度やっていますが、万力など使用しないと
結構疲れます。
左手で印材を固定して行いますが小生は万力を持っていなくて。

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