畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

書道界の改革

2018-04-26 09:53:49 | 篆刻


自然界は様々なことを教えてくれます。
例えば「セミ」も脱皮してこその生存です。

小生自身はリアル経済界から引退して今ではもぬけの殻の如くですが。

新聞・雑誌などを眺めていても「現状に留まっていること、即ち死だ」
などと経営者の厳しい言葉に遭遇します。

先日も書道の先輩が
「某大手新聞社系の書道作品展は毎年見ているけど力作がずらっと並んでいて
 壮観だよね。
 だけど鑑賞者はいつ行ってもちらほら程度で寂しい感じだね」

「書道展ってどこの作品展もビックサイズがずらっと並んでいて見ていても
 結構疲れるよ。
 そのサイズも家庭内ではとても飾れない大きさで、その大きな作品が
 2段にも3段にも懸けてあると首も痛くなる感じだよ。
 
 特に高齢になって作品をひとつひとつじっくり眺めていたら時間も
 1日中必要なくらいで、さっと通り過ぎる見方になってきたよ」

「作品展って、ふつう見る時間は長くても最高2時間くらいだね。
 その間、どうやって数百点の作品を見たらいいんだろう」

「大手新聞社系の作品展の会報を読んだら読みやすい調和体(漢字と仮名
 まじり)にもっと力を入れると記載されていたけど、幹部の人も改革に
 一生懸命ということはわかるね。
 読める字をという提案だけど、それ以前の前提条件を検討しなくては」

「公募展って数百点もの作品が並び、そしてサイズも大きいでしょ。
 どうやって限られた時間で鑑賞したらいいんだろう。
 いちいち全部読もうとしたらどのくらい時間は必要なんだろう」

「だって、むかしの人の漢詩など読めるわけないし、仮名でも読める
 ひと、どれほどいるんかな。
 調和体でも読めない字が多いし、単に読むことが目的なら本を
 読めばいいし」
 (結構、辛口の発言ばかりで・・・)

「幹部の方の議論も必要だけど若手の意見や鑑賞者の本音の意見も
 必要と思わない?
 例えば製造メーカーの権限の強い幹部のご意見はご意見として、
 中堅管理職や消費者(鑑賞者)の意見も聞いてみたいよね」

「食品や電化製品などの業界では若手社員の提案や消費者モニターを使って
 調査をしているでしょ。
 いわば製造メーカーの幹部だけで議論しているって、どうなんだろう」

「新聞社サイドもどの程度分かっているか知らないけれど、論評は
 しずらいだろうね」

(う~ん、とても厳しい意見でした。
 この業界に長くやっておられる方のご意見ということで、書道界の
 将来を案じておられるからの辛口発言と推察しました。
 確かに会場に足を運び全部じっくり鑑賞するって難しいです。
 ただ篆刻は出品点数も少なく1~2時間あれば見れますが)

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