畑を掘り、木を彫り、石を刻り、の自然人!

退職後、自分に気ままな課題をちょっと与えて遊んでいます。

岐阜県羽島市「円空彫り作品展示会」開催中

2018-09-22 22:50:34 | 円空

岐阜県羽島市「不二羽島文化センター」にて9月24日まで
円空仏制作教室の9グループの方の円空仏作品と
五十住啓二氏の円空写真展が開催中です。

静岡県浜松市のグループは26名という大勢です。

約90名の方の力作揃いです。
作風は円空仏に忠実な作品もあれば、かなりモディファイした
作品もあり、みなさん楽しんで制作されていることを実感
いたしました。

模刻に捉われない、いわば円空仏風という作品もかなり
ありました。

忠実に模刻しようとする作品もありましたが、強い個性発揮の
作品群の中では埋没してしまうかもしれません。
書でも絵画でも同様と思われますが個性発揮しないと
鑑賞者からは振り向いて貰えません。

「拝む」対象から「鑑賞」する時代の円空仏へ、没個性から
個性発揮の時代へ、愈々・・・

本来、円空さん制作の円空仏は素地のままですが、今回の
作品展は古色をだすため?着色された作品も結構多いです。

ある方がつぶやいておられましたが「広義の円空仏」とも
言えるようです。

紙漉きを使用した作品もあり、木を使用しない新たなチャレンジ
なんでしょう。
木には神が宿ると申しますが、紙もこれからは神が宿る?!

岐阜県美術館の円空大賞も拝む対象作品から飛躍しつつあり
鑑賞者の感性が鋭くないと「う~ん・・・」となります。

円空さんの修行時代と異なり、今や飽食の時代、円空仏の解釈も
変化しつつあるようです。

しかし円空仏もいろいろあっていいんでしょう。
「円空仏」というジャングルの趣味と思えば。

江戸時代の円空さんが一見されたら
「う~ん、いいよ!」
何しろ心広い方と想像しますから。

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1 コメント

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ありがとうございました (五十住啓二)
2018-09-23 19:54:40
「円空彫り作品展示会」にご来場をいただき、ありがとうございます。
ブログに取り上げられた正統派と個性派の作品群、いずれの作品もそれぞれのジャンルの力作ですね。
展示作品への鋭いご指摘の文章を、楽しく読ませていただきました。

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