松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

私の求める体育とは

2011-05-27 10:44:41 | Weblog
       




        自問自答の演技(マット運動を例として)


    前回りでは、マットの前に立つ、しっかり前方をみつめてから、

   手をつき、腰を伸ばす、徐々に上体を倒してゆく、両手に体重がか

   かっていく。

   まだ、回らない、まだ、回らない。心にくいまでの落ち着きである。

  ある子どもは、何回も手の着く、位置を確認する。足の伸し具合を考
  
    える。
 
   後ろ回りでは、マットに腰を着いてから、ぐっと足を胸に引きつける、

  頭を胸に沈める。足は宙に浮く、そのままで何秒我慢するのであろうか。

  やっと回って、静かに丁寧に演技を納める。

   やり遂げた子どもの顔に充実感と笑みがこぼれる。
   
   これらの一つ一つの短い演技の中で子どもたちは自問自答し、自分をつ

  くり出していく。

   単に技を学び体をつくるのでなく、やはり心をつくる体育と言えよう。
 
  ですから、この学びは他教科や生活に転移していく。