どうしたらいいのだろう…。
滅亡したらどうなるのか
なんとなく噂で聞いた事があった。
それがどういった意味で困るのかは今の私にはわからなかった。
しばらく屋敷に籠っていた間にこんな事になってるなんて…。
そうだ。
とにかく稲葉へ行こう。
もう小谷には戻れない。
私は立ち上がると隠れながら関所を抜けた。
「わぁ…。」
いつもの倍は居るであろう人ごみが稲葉にあった。
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「よし。これでいいかな。」
鏡台に映る自分を見つめる。
楽器と目録 それから矢。
装備はあいかわらずだけど久しぶりの外だ。
私は屋敷から勢いよく飛び出した。
「あれ…。」
いつも以上に静かな町。
みなさん稲葉にいるのだろうか…。
私も稲葉に急がなくちゃ。
食事も早々に遠くに見える警護に一礼する。
「お久しぶりですー。」
私に気づくと猛ダッ . . . 本文を読む