「じゃあちょっと行ってくるね!お土産期待しててっ!」
呼子ちゃんは笑顔で私に手を振った。
「いってらっしゃぁぁいっ♪」
私も元気に手を振る。
あの後私達は昔と変わらずの関係に戻っていた。
1つだけ変わったのは
私はお留守番する事が増えたという事。
駆部ちゃんはあいかわらず様々な徒党に入りたくさんの経験を積んでいた。
芽侖もきっとそうなのだと思うが最近稲葉には来ていない . . . 本文を読む
どの位時間が経っただろう。
気づけば私は両替前でうたたねしていた。
ん。
遠くに見慣れた忍者…。
………。
見慣れた忍者!!
私はハッとして急いで傍に駆け寄った。
「呼子ちゃんっ!!」
呼子ちゃんはその声に振り向いたが
すぐに目をそらすとその場から離れようとした。
「ちょっと、待ってっ!少し話出来ないかなっ。」
私は呼子ちゃんの腕を掴むとすぐにその手は振りほどかれた。
「 . . . 本文を読む
息を切らしながら芽侖は稲葉に入ってきた。
「あー!いたいたっ!」
私に気づき手を振る。
「どうした、芽侖…。」
駆部ちゃんは芽侖の傍に歩き出す。
「あー、うん。大丈夫!ちょっと果鈴いい??」
その言葉に駆部ちゃんは察したのかそっとその場を離れた。
「久しぶりだねっ、芽侖。どうかしたっ?」
私は動揺をかくしながら芽侖に近づいた。
「うん、あのさ…。うん…。」
芽侖はちょっと言い . . . 本文を読む
「最近どうしたんだ?果鈴。
あまり稲葉で見かけなかったが…。」
久しぶりに稲葉へ出向いた私に
駆部ちゃんは心配そうに声をかけた。
兄貴と会った後から私は
岡崎から出る事が出来なくなっていた。
わかってる。
呼子ちゃんもきっと私の態度に
疑問をもっているのだと思う。
四神の後一言も言葉を交わさず
私は兄貴と稲葉をでてしまったのだから。
でも絶対このままじゃ良くないよねっ!
喧嘩したわけで . . . 本文を読む