こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

本田美奈子の死へのメモ  '85~’87の悪夢

2005-11-07 23:28:53 | 音楽帳
ファンには申し訳無いが、本田美奈子の死に、自分が感じた素直な想念をつづりたい。

今日、たまたまラジオで彼女の死について盛んに話が出て、色々、自分が彼女と接点を持った時期を思い出した。

彼女と自分の交点は、「あの」浪人だった頃の’85~'87だった。

'85登場した彼女は、あどけない笑顔⇔と⇔相入れない大人びた歌声の強さ、
アイドル的雰囲気⇔と⇔相反するバックの騒音的産業ロックとのアンバランスさ・・・・。

騒音の中で、キュッ、っと「ビニ本ギャル的」に笑う彼女に、私は、悪魔的印象と狂気を感じた。。

正直'80年代中期の時代の病魔を宿した象徴的アイドルで、当時激しく嫌悪していた。吐き気を覚える。

正直、彼女を見ると、あの時代の病魔を見ているようで避けたくなる。


***
'85~87ノイローゼを病みながら時代に翻弄され、その時代の波間に漂泊する浪人だった私。

本田美奈子と聞いて、この病んだ時代との交点が自分の中で結ばれた。

日航機は墜落し、豊田商事社長はTV画面前で殺害され、雑誌フォーカスは売れ、おニャン子は登場し、三浦和義は逮捕され、岡田有希子は飛び降り自殺し・・・・資本主義は超加速度的に回り続けていった・・・・・

そんな時代の中、如月小春は「MORAL」を演じ、
細野さんはフレンド・オブ・アースを作り、その時代を「OTT(OverTheTop)」=「過剰(!)」と表現し、
坂本龍一は、「未来派野郎」【写真】へ向かった。

それは、決してイイもんじゃなく、時代の中で、「そうせざるを得ない」表現だった、と私は思っている。ある意味で不幸な時代であった。

こうして、「あの時代」から彼方に遠ざかった今だからこそ、そんな「あの時代」を、自分の傷をいたわるように愛せる自分が今はいる。しかし、そこには長い道のりがある。

・・が、もう2度と、あんな時代を生きるのはたくさんだ。


そういう意味を含めて、本田美奈子よ、さらば、といいたい。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2005-11-08 17:16:04
あなたにとっては振り返りたくない時代なんですね。

でも今こうしてBlogを書いていられるのは幸運ですよ。
返信する
test (test)
2005-11-08 17:16:31
あなたにとっては振り返りたくない時代なんですね。

でも今こうしてBlogを書いていられるのは幸運ですよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2005-11-08 18:59:12
人や時代のせいにして生きていれば楽で良いもんな。
返信する
Unknown (和田アキオ)
2005-11-08 19:10:26
こじつけじゃないですか?

まぁアナタの印象なのでどうしようもないですけど
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しょっぱい (ひらい)
2005-11-08 22:09:16
TVというメディアに出ている以上は、タレントは、1つの素材というか、1つの擬似現実だと思います。

だから、どんなことを思っても(思われても)、いいんじゃないでしょうか。



だって現実じゃないんですから。

アイドルを自分と資金距離だと思い過ぎるファンの方が、正直怖い。というかしょっぱい。
返信する
エセヒューマニズム (ポンキッキ)
2005-11-09 09:58:30
日本という国は、亡くなった方へのいたわりがあるのが良い所だが、死んだ途端に、その人を良く言いすぎる事が不愉快だ。

本田さんもなんやかんや世間で騒いでるの見てると、急にファンが増えたのかよと思ったり、お前昨日までそんな事言ってなかったぞというほど、急に本田本田と「良い方」の評価を言い出す。

うそ臭いエセヒューマニズムだと思う。

まあ、悪いけど、自分にはどうでもいいのですが。

エセファンや、エセ身内じみた人は1月後どう思ってるのか確認すべきですね。すっかり醒めてたりして、お前の1ヶ月前はどうなってたの?なんてね。



そういえば「マリリン」って曲は正式には「1986年のマリリン」って曲名なんですね。1986年か。自分は何してたんだろうって思いました。

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