こころとからだがかたちんば

死にゆく国を越え、それでも生きること。80年代音楽・文化・ARTを巡って。30代後半~40代の同志へ。

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1982年1月11日 月曜日 ~ 22日 金曜日 ふたりの部屋「夢の10分間」

2016-04-15 00:46:21 | 音楽帳

1982年1月11日~22日 ふたりの部屋「夢の10分間」(23:05~:15)
出演:斉藤晴彦、神保共子

1月14日 木曜日 その4
1・ザ・リーグ・オブ・ジェントルマン 「インダラクティヴ・レゾナンス」
2・ペンギン・カフェ・オーケストラ 「カッティング・ブランチーズ・フォー・ア・テンポラリーシェルター」
3・ペンギン・カフェ・オーケストラ 「ピタゴラスのズボン」

1月15日 金曜日 その5
1・YMO 「灯(ライト・イン・ダークネス)」
2・坂本龍一 「ジ・エンド・オブ・ヨーロッパ」
3・ヴィサージ 「ザ・ステップ」

エンディングテーマ曲。

■Jean Michel Jarre 「The Last Rumba」1981■

FM雑誌(この言葉も死語)でザラ紙に印刷されたモノクロジャケットを視て、広告文字を読み、音を想像する。
そういったことが多くあった十代前半。

彼の「幻想惑星(1976)」や(のち1980年に出現する)YMO「増殖」そっくりのコンセプトジャケット「軌跡(1978)」などを視ては想像を膨らませていたはずだが、実際の音に出会ったのはこのラスト・ルンバが入った「磁界(1981)」。とすると、前2枚の作品ジャケットに出会ったのも「磁界」の広告だったのかもしれない。

ラスト・ルンバはB面最後の「磁界パート5」にあたる。この曲をどこかで聴いた人も多いはずで、様々な番組の間奏曲に使われてきた。とにもかくにもテクノの名曲であって、今まで多様な場面で聴いてきた。

だが、このポップな曲を聴いてアルバムを買おうというのは早まり過ぎで、基本はシンセサイザー・ミュージック。そう呼んでも何を指すか?これまた今の言語では通用しないだろう。
長い分数のスペイシーな曲は、タンジェリン・ドリームやクラフトワークと似て非なるもの。私的にはGoodだが、万人におすすめする気はない。

ジャン・ミッシェル・ジャールはフランスの人で、確か由緒ある家系の出身でお金持ちだったと記憶している。
それゆえか当時高価だったはずのフェアライトCMI(世界初のサンプリングマシン市販品)が使われている。一体どこにフェアライトが使われているのか?「磁界」にはまったくそんな音触はないし、当時そんなつもりで聴いてもいなかった。

ヨーロッパそのものが持つ歴史の厚みと余裕が、こういった人たちのおおらかで自由な表現を保たせ、許したのだと思っている。

30余年経ったレコードのインナースリーブのカビのひどさは、全く時間経過を覚えない自分の感覚と不一致。レコードの劣化はジャズやR&Bのレコードならもっともらしいが、「未来」だったはずのシンセやテクノのレコードだとちぐはぐさを覚える。

YMO熱を浴びた高野寛さんがソリトンSide-Bで言っていたことに頷いていたのを想い出す。当時最先端のテクノは後に振り返ってみると、案外演奏するミュージシャンのテクニック(肉体)という非デジタル=アナログに支えられていた。これを高野さんが語ったのが1995年でそこから20年が経過している。

私個人がそこに添えるとしたら、結実された音楽は、テクニックやセンスや(当時の)デジタル機器だけではない。
1つの音を鳴らすために夜な夜な費やした時間と労力、傾けた情熱。富田勲さんやNHKの現代音楽実験室などは良い例だが、そんな熱い夜が確実にそこにあった。

過去だけということでなく、ベンリな道具さえあればモノは産まれるか?
という疑問はいつもよぎることである。今で言えば、ITツールという道具だったり。

ありきたりな言い方になってしまうのは何だが、やはり、モノを産み出す/創り出す、ということには、努力や情熱が作用している。それは音楽に限らず映画でも絵画でも、あるいは道具そのものでも。。。

だからと言ってそんな”実験”は、いくら労力を掛けても成功もあれば失敗もある。
努力や情熱は、決して成功に結び付く法則ではない。しかし、才能やセンス、あるいは思い込んだ運命をこえる瞬間がある。そんな悪戦苦闘の果ての決壊を抱かねば、人は生きていけないのかもしれない。



書くうちに、今夜も脱線してしまった。
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2016年4月13日 水曜日 春のブルース

2016-04-14 01:27:13 | 音楽帳

朝目覚めると、外が薄暗い。
風呂に入ると沸かせていない。そういうこともあるだろう、焦るな、と昨夜の余熱と追い焚きでごまかす。

外に出ると雨。
電車に乗ると、まだ春の人間界はがたがた無駄なノイズを発生させている。

ひと仕事終えた帰り道も雨。あちこち痛みが走る苦しい夜。
傘を差しながらクリムゾンの「太陽と戦慄」を聴く島の暗がり。
「きょうの~仕事はつらかった~」と唄ってみる。眼から血が出そうなほど痛い。

岡林信康さんの山谷ブルース。
起きて家の外に出たら行き倒れた人を見る。それが日常茶飯事の三ノ輪風景だった。落ちているクソすら犬だか?人糞だか?も分からないどん詰まりの場所。そんな浅草・吉原・山谷・小塚原・千住に囲まれて育つ子供時代に始まっていたから、岡林さんが唄う哀しみを理解しているつもり。
だが、どっちかといえば、教授がスタジオレコーディングで缶詰めを終えた深夜。
幸宏と酒場で「ライディーン」のメロディーに合わせて二人で唄う山谷ブルースが欲しい。

赤ら顔で肩なんか組んで、箸をドラム替わりにチントンシャンと杯を叩いたりなんかして。
そんなことを想像するだけでも救われる夜がある。
それが今夜。

4月に入ってから、とても社会的にマジメな日々を”頑張って”いる。
疲れと心身不調から身を持ち崩してはいるけど、そんな今日さえ今日しかないのだ。
白井貴子のセリフの真似じゃなく、そう思えるだけマシ。三十半ばの可愛い後輩に死なれ、親は入院し、当人もぎくしゃくとデヴィッド・バーンみたいなぎこちない姿で必死な中。

ユーチューブでかつて観た「ライディーン」。
その動画は、一般の人が自分で写したんであろうブレる東京のビル群や人並みをバックにしたもの。苦笑というよりほほえみを伝えてくる代物。80年代当時なら『ださい』と言っていただろうが、今むしろダサくないかもしれない。

「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」を否定して次へ向かい、立ち位置と焦点を移さざるを得なかったYMO。その不幸と幸福とほとんどビョーキと。。。
12~13歳の頃、涙を流しながら聞いていたはずのビリー・ジョエルの「素顔のままで」にさえに懐疑的で否定にならざるを得なかった13~15歳のYMO初期から「BGM」「テクノデリック」への謀反へ。リアルタイムでそれらを聴き、同時代お互い走れたハザマの15歳へ。

そんな航跡を辿りつつ「ライディーン」も「素顔のままで」も素直に酔える今は、オヤジの懐メロ扱いじゃなく、航海の末に出現した境地。体内に駆動させるためのガソリンを注ぎながら、ビーチボーイズ/ブライアン・ウィルソンらが、何周も回ってフラットに評価される今の幸福を想う。

三十余年響きは変わらないが、今夜のガソリン。

■YMO 「開け心~磁性紀のテーマ~」1980■
『あ~、もう、イヤ。(=YMO)だ~、け~、ど~、仕事さ。』各種エフェクターでマスキングされた幸宏ヴォイス。そこで吐露された心情。YMO初のノイズ化。
その後の謀反の出発点。









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2016年4月9日 土曜日 ~ 10日 日曜日 春の断片

2016-04-12 22:32:49 | 写真日和



■Budd&Eno 「Failing Light」1980■




































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1982年1月11日 月曜日 ~ 22日 金曜日 ふたりの部屋「夢の10分間」

2016-04-12 21:23:32 | 音楽帳

1982年1月11日~22日 ふたりの部屋「夢の10分間」(23:05~:15)
出演:斉藤晴彦、神保共子

1月11日 月曜日 その1
1・スクエア 「かわいいテクノ」
2・シリコン・ティーンズ 「レッド・リヴァー・ロック」
3・ジョン・アンダーソン(イエス)&ヴァンゲリス 「ステイト・オブ・インディペンデンス」
4・YMO(ホソノさん) 「マス」(「BGM」より)

1月12日 火曜日 その2
1・YMO(幸宏) 「カモフラージュ」(「BGM」より)
2・チューブウェイ・アーミー 「マシーン・ロック」

1月13日 水曜日 その3
1・スプリットエンズ 「インドのアルバートへ」
2・ゲイリー・ニューマン 「ジムノペディ」(サティのカバー)

■Tubeway Army 「Me!I Disconnect From You」1979■


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2016年4月8日 金曜日 生誕祭

2016-04-09 00:58:05 | 音楽帳

今週の仕事をいったん切り捨て終え、耳鳴り・頭痛ありながら帰路を辿る。
少しでも空いた時間があればカラダで動きまくって何とかしようとするが、脳がどうしてもそれを追い越してしまう。
かなり働いて疲れ果てた一週間。それでもなにか心地良い徒労感がある夜。

今夜は、かつて相棒だったまみちゃんのハタチの誕生日。
お祝いということで、景気よく勢いづけ。。。というわけじゃないが色んな曲を収めていたUSBを差し込んだら、ファンクを中心に流暢な音楽が流れ出て心地良い。

・EP-4 「ココナッツ」
・エディプス(EDPS/ツネマツ・マサトシ)「デス・コンポジション」・・・etc

そんなうちに23時が近付き、チューニングをくるくる回す。
渋谷陽一さんの「ワールドロックナウ」を聴いて、洗濯機をガラガラ回す。

***

なんとチープ・トリックの新譜が出たという。
今持ち歩くmp3プレイヤーには「ヴォイシズ」「ザ・フレーム」が入っている。

インターFMでは今夜、血走った眼でパチパチキーボード叩く中、武道館ライヴから「I Want You to Want Me」が掛かった。デイヴさんの放送。つい「おおっ」となってしまう。

チープ・トリックに初めて出会ったのは、1979年作品「ドリームポリス」。
「ヴォイシズ」はその中のメロウなバラード。ビートルズの影を強く感じる美しい1曲。

■Cheap Trick 「Voices」1979■

渋谷さんの今日の放送。
インターFMで数曲聴いて「良いなあ」と思っていたアンダーワールドの新譜まで掛かる。

なかなか90年代以降の音楽について語ることも無かったが、アンダーワールドに出会ったのは1997年金曜深夜、FMのラジオCMから流れた「Born Slippy」が出会いだった。
毎週カセット録音をしながら聴いていた「電気グルーヴのドリルキングアワー」にて。

それを聴く家の別室では、まだ幼かったまみちゃんが眠りこけている夜。

今夜、渋谷さんが紹介した「Barbara Barbara, we face a shining future」というタイトルのゆえんを知る。昨年出たケミカルブラザーズやジョー・ジャクソンなどなど・・・欲しい新譜がたくさんある今。


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