こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

死奏への序曲

2007-09-30 21:20:28 | 写真日和


コンコンと木のドアがノックした。

開けると、黒い人が立っていた。
「なにか御用ですか?」その黒い人みずからが言った。

「そうですね。用といえば、用はありますが。」と、中に招き入れた。

「そうでしょう。」

***



・・・・・・・「わかりました。そういうことで。」
黒い男は、礼儀正しく会釈をして、木のドアを出て行った。

***



雨の日、その日は、雨以上に暗かった。
雲が幾層にも重なって、それ以上の空をさえぎっていた。

9月も終わりに近づいた肌寒い日だった。



かきとき橋の真ん中に立ち、雨の中、川の流れを見ていた。
ボートが一艘、遠くから必死にこちらに向かって走っていた。
白い水の尾をしゅわしゅわと泡立てて。

電波が飛び交う高いビルの並々とした一連の山々。
川の向こうに亡霊としての笑顔をたたえていた。



川の真ん中まで歩くと、そこには、小屋があった。
自分は、この小屋の番人として暮らして生きたいと思った。

前が見えない。風景がガスっていた。

***

電話がなった。15ケタの番号が、何度も何度も番号を変えて、スロットマシンのように変化した。
声の主は、黒い人だった。

対話者なき対話を繰り返すように、話がレプリカのように、繰り返した。

***



川と橋と電波を伝い、導かれていくように、歩いた。
夜が迫ってきた。

黒い人は、やっと、夜が来て、現れた。
すっかり汗ばんだカラダに、サビのような血の匂いがした。
雨のカビくささがそこに入り混じった。

血の河を渡りきて、その血を吸い取り生きてきたのだから、当たり前だが。

「こういう意外な時間と場所でないと、落ち着いて話も出来ませんからね。」

ぼそぼそと、しかしまっすぐに話をした後、黒い男は、やはり礼儀正しく会釈をして、
夜の闇に溶けていった。



遠くには電波塔の明滅するランプ。
さかんに電波を発している。

しずかな暗がりの中、公衆電話だけが輝いていた。
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写真日和 : 2002年3月の写真 谷中など

2007-09-30 00:20:58 | 写真日和


谷中商店街のディスプレイ。



谷中のお寺から、上野方面を見る。



「みかどパン店」。



ねんねこ堂の近くの電柱。



まみころ。
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写真日和 : TRUE FAITH

2007-09-29 19:09:48 | 写真日和




1990年の作品。個人的なもの。



この1年でのクスリの渦。



大根。

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ディー・テートリッヒェ・ドーリス

2007-09-29 15:38:50 | 音楽帳
ジャーマン・ニューウェーヴについて、深くは知りえていなかった面がある。
DAFやアインシュテルツェンデ・ノイバウテン、ホルガー・ヒラーなどは知ってはいたが、ディー・テートリッヒェ・ドーリスは聴かずに、この年になってしまった。

ミュージック・マガジンでも、ディー・テートリッヒェ・ドーリス(DIE TODLICHE DORIS)のアルバムを、大鷹さんは、年間ベスト10にも入れていたし、アルバム・ジャケットの不気味さは、自分の興味を深くくすぐったものの、手に入れることも出来ず、聴く場所も無く、そんな具合にして、時が流れてしまったのだ。

***

YouTubeというものは、凄いものだ。
たまたま検索したら、ディー・テートリッヒェ・ドーリスの映像を見ることが出来た。
実に、凄い。



これを、当時見ることが出来たらなあ。
音楽の解体ということでは、ノイバウテンに共通しており、音そのものよりも、パフォーマンスにもその独自性がある。

キチ●イじみたヴォーカル、へたくそなバイオリンや、クラリネット、それにノイズ、自然音などが混じりあい、不気味な音世界を築いている。



マイクに、火を点けて、そのマイクが燃える中、音楽を続け、マイクが、崩れ落ちて、音が無くなるところで曲が終わる、という映像もあったが、それが室内ではなく、自然の野原でやられているのが、リアルだった。
火の点いたマイクが、ボーボー燃える音も一緒に、音楽としながら、その周りでへたくそなバイオリンやアコーデオンが奏でられる。



いまさらながら、ドイツのニューウェイヴの深さを知った。
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写真日和 : 荒川の町

2007-09-29 13:05:22 | 写真日和


近所で、ネコを発見。
必死に毛づくろいを道端でしていた。
珍しく触らせてくれるというのは、飼い猫なのだろうか?

毛づくろいをしている最中に、なでなですると、「何すんねん」と怒るネコも、まあまあいるものだが、そういう性格でもない。

だが、仲良くなりたかったのだが、どうも人間には関心はないようで、全く相手にはしてくれなかった。



荒川区役所の前の公園にある銅像。
ジョン・フォックスをつい連想する。
ジョン・フォックスのレコードには、こういうヨーロッパの「ガーデン」の中で、銅像と映っている写真が多い。



荒川区役所・サンパールの近くにあった定食屋さん。
非常に安い。
下町ならではの定食屋さんである。
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たましい

2007-09-29 02:21:31 | 想い出かたちんば


昔、大阪に居た頃、私の業界のメーカーであるT川ブラインドの大阪支店の周りに凱旋車がさかんに毎日詰めていたことの記憶がある。

T川が、顧客を招いて、外国に旅行に連れて行くというツアーがあったそうだが、そこの現場での惨状を伝える言葉が響いていた。
こういった場合、オモテとウラの事実が乖離していることは想定の範囲である。
日本人が外国でやることといったらわかるだろう。

間もなくして、大阪支店長は転勤した。

その人がどこで何をしているかは不明である。生死もわからない。

しかし、まあ、そういうことには、組織というのは、懲りない模様である。

「思想・主義はさまざま」なとどというコドモ丸出しの言い方をする人はいるが、そういうバカらしいことではない。
まあ、お金には変えられない思想・主義ということがあることを知った方が、良いと思う。
お金で計れる尺度など笑ってしまう。

本当に、世の中を知るということが、何を意味するか?
知らない人は、「そういうこと」になるだけのことだ。
カネも名誉も要らないが、思想・主義は曲げられないという人が居る・そういう組織がある事実を知るべきだ。

ひょっとして、まさか・・・「 敬 天 新 聞 」も、知らないとか?
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Meredith Monk 「Dolmen Music」'81

2007-09-26 21:30:27 | 音楽帳


このジャケットの不気味さ。それが、中学生には印象強かったです。
フィリップ・グラス、スティーブ・ライヒ、そういう現代音楽周辺に居ながらも、不気味さにおいては距離があった。

実は、このアルバムを聞いたのは最近のこと。
でも、やっぱり不気味だった。
David Toopのような、「声」をコンセプトとして、その声をどのように表現しうるか?そういうことをコンセプトとしている。

タイトル曲の「ドルメン・ミュージック」は、簡素なピアノのリピートに、声がかぶさる曲。
美しくもあり、不気味でもある。

ローリー・アンダーソンはPOPと現代音楽を一時的に橋渡ししたが、やっぱり、このメレディス・モンクは明らかに現代音楽側に居る。

意外に知る人は少ないと思うが、是非、一聴を。
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写真日和 : おせんべい

2007-09-24 23:04:03 | 写真日和


やっぱりおせんべは、下町なのだ。

昔は、タバコ屋のおばあちゃんの家もお菓子を売っていたのを思い出した。

都こんぶに、おせんべい、ガム、チョコレート・・・・
ガラス越しの固焼きのおせんべいを見ると、
お店番をしていた小さい頃を思い出す。
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写真日和 : 背後霊   ~湯島公園ネコ~

2007-09-23 20:33:57 | 写真日和


続いて背後霊です。
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写真日和 : 心霊写真

2007-09-23 05:08:17 | 写真日和


怖い!
この丸印に霊がいます。
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