中古車をバラシていて楽しいのは、ネジ類のなめた痕跡やトルクのかかり方などで前の所有者を勝手に想像するときです。
キャブだけ何度も外された跡があるとセッティングに苦労していたのかなぁとか、固着したナットを見ると出荷されてから一度も回されていないなぁとか。
(だから自分で整備したバイクを他人にいじられるのはとっても恥ずかしいのです)
このTW君はすべてが過剰トルク!
どこもここも信じられない硬さで締め付けられていました。
ダートの振動で緩むのを心配したのでしょうか?
神経質で心配性な人の顔が浮かぶも、同時に尋常ではない怪力の持ち主の顔も浮かびます。
自分では普通のつもりが太い腕の筋肉が、ついついって!
タンクシート、キャブと取り外したら次はエアクリーナーケースを外したくなるのが旧車好きのいつもの流れなんですが、エアクリーナーケースが外れない!
左横のフレームの隙間から抜けそうで抜けない。
どの向きに傾けても抜けません。
後方からは太いタイヤが邪魔でやっぱり抜けません。
で、写真のとおりビールケースでジャッキアップしてタイヤを外した後、最後の最後になりました。
このエアクリーナーケースの重量はなんと1.8㎏もありました。
剛性アップには役立っていないと思われますが、プラ製でやたら頑丈にできています。
これ取っ払ってスカチューンしたら身軽になるわな。