考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

今までと全く違う異質な子供たち

2012年01月15日 | 教育
 理由はわからない(わけでもないけど)。
 タマタマそうなのかもしれないが、それでも、やはり、今の高校生世代の特徴ではないかと思う。だって、予備校の先生が書いているブログに私が見聞きするような学生の様相が書かれているのだから。
 
特徴1 勉強をすることはソンすることだと思っているフシがある。
特徴2 覚える量を極力減らす。見事である。英語では似た表現がいろいろ出てくるものだが、自分が知っている表現と似た表現は覚えようとしない。勉強をする際にも、新しいことを学ぶよりも、すでに自分が知っていることでやりくりしようとする。
特徴3 字が極めて汚い。判読不明な文字から、判読できないわけではないが、区別が付きにくい文字を書く。注意をしても直そうという気が全くない。
特徴4 自分が必要と思うか不要と思っているかに極めて敏感である。必要と思えばやるが、必要性を感じなければ全く自分の意識の外。
特徴5 「頑張る」ことは、「自分が頑張ろうと思っていること以外のことを決して頑張らない」ことによって表現する。
特徴6 「知っていること=できる、よって、それ以上鍛錬する必要がない」と考える。
特徴7 自分が出来ないこと、間違えたことに目が向かない。出来ないことがあったり、間違えたりする場合は、自分が出来ること、出来たことに目を向ける。
特徴8 非常に多くのことに関して、「その場限り」の発想をし、行動を取る。様々な指導に対しても、まるで、行動や思考の基盤も「上着」を着替えるようにそのばに応じて変わり、内面にまで届いている感じがしない。
特徴9 今の自分に疑問も抱かない。向上しようとか、今のままではいけないとか、要は、変わろうと考えない。変わらないことが個性であると思い込まされているフシがある。恐ろしく頑固。
特徴10 様々なことを「作業」と捉え「処理」で済ませようとする。

ま、世に一般に、環境のみならず、教える方がそうだからこうなる。

特徴1 勉強をすることはソンすることだと思っているフシがある。
    (↑「効率良い勉強が大事」と堂々と指導されているからね。勉強するわけがない。)
特徴2 覚える量を極力減らす。見事である。英語では似た表現がいろいろ出てくるものだが、自分が知っている表現と似た表現は覚えようとしない。勉強をする際にも、新しいことを学ぶよりも、すでに自分が知っていることでやりくりしようとする。
    (↑小学校の頃から、「多量に覚える訓練」を全く受けてないから、労力をかけないと出来ないことがあることを体験的に知らないのだと思う。イマドキの子どもは海馬が小さいのではないか。)
特徴3 字が極めて汚い。判読不明な文字から、判読できないわけではないが、区別が付きにくい文字を書く。注意をしても直そうという気が全くない。
    (↑文字を書く重要性、文字を書くことで賢くなる可能性を教える側が全く認識していないから、教えられていないのだと思う。かわいそう。)
特徴4 自分が必要と思うか不要と思っているかに極めて敏感である。必要と思えばやるが、必要性を感じなければ全く自分の意識の外。
    (↑勉強は自分が必要だからやる、と世の中の人や多くの学校の先生が思っているから、その悪影響。)
特徴5 「頑張る」ことは、「自分が頑張ろうと思っていること以外のことを決して頑張らない」ことによって表現する。
    (↑覚えることを極力減らすのと同様な脳みその省エネ。)
特徴6 「知っていること=できる、よって、それ以上鍛錬する必要がない」と考える。
    (↑これも、脳みその省エネ。)
特徴7 自分が出来ないこと、間違えたことに目が向かない。出来ないことがあったり、間違えたりする場合は、自分が出来ること、出来たことに目を向ける。
    (↑イヤなことは受け入れたくない思い。これはall or nothingにも似た考え方。何であれ、決してできるようにならない。)
特徴8 非常に多くのことに関して、「その場限り」の発想をし、行動を取る。様々な指導に対しても、まるで、行動や思考の基盤も「上着」を着替えるようにその場に応じて変わり、内面にまで届いている感じがしない。
    (↑内田先生もどこかで書いていたけれど、犯罪を犯した自分と、その報いを受ける自分は別ものだと思っているのに似ている。これでは命も何もかもが軽くなるだろうなあ。)
特徴9 今の自分に疑問も抱かない。向上しようとか、今のままではいけないとか、要は、変わろうと考えない。変わらないことが個性であると思い込まされているフシがある。恐ろしく頑固。
    (↑「個性」重視の結末。)
特徴10 様々なことを「作業」と捉え「処理」で済ませようとする。
     (↑特徴8とつながるかもしれない。「その場が過ぎれば良し」というマニュアル重視思考に似ているかな。マニュアルは、自分が変わることを求めないから。)

8 コメント

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ベストセラーか絶版か (わど)
2012-01-15 16:59:44
読んでいて、いまピンと閃きました。
ほり先生の言葉を使って、

 『偏差値60からの勉強法』

みたいな本をお出しになってはいかがでしょう。著者の視点としては、思い切って大上段に振りかぶり、
「60以下で満足な者には、理解できない、読む必要もない」
とやるんですよ。
その結果・・・(以下略)・・・。
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そんな本があったら (watan)
2012-01-15 19:08:15
すごく読んでみたいです。
(いつもこのブログで読んでいるか(笑))。
フツーの人には毒だけど、
受け入れられるか、受け入れようとした人には苦いけど薬になるよーな気がします。
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なるほど (ほり(管理人))
2012-01-15 20:05:41
わどさん、コメントをありがとうございます。

まだ開放されていらっしゃらないようですね。この際、徹底的に治してもらって大事にしてくださいよ~。

>『偏差値60からの勉強法』

人目を引くタイトルですね。
なるほど。
ほりとしては、偏差値30も、偏差値80も勉強の方法は同じなんだよ、と吠えているので、現実になったら心変わりしたと思われるでしょう。(笑)

もう少し、世に迎合する書き方をすると良いのだろうなぁ。。。(独り語)
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薬は苦い (ほり(管理人))
2012-01-15 20:13:42
watanさん、コメントをありがとうございます。
(watayanさん?)

薬は苦いんですよね、いつも。
みんな、忘れているように思います。

今はせっせと文法のプリントを作ってます。
生徒が間違えそうなところを取り上げてだけど、思考法から解く問題、他にないんだよね。だったら、自分で作るしかないです。
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watanさんとは別の人 (わたやん)
2012-01-16 08:44:10
間違って同一人物と思われてしまうとwatanさんに申し訳ないので,別人ですよ,とその報告です。
このような「妙な」効率主義を受け入れる生徒と,それを気持ち悪いと思う自分は,どの部分で感覚が違うのかをわかっておきたい気がします。私は自分の考えも人が教えてくれることも何もかも完璧ではない(欠陥もあるだろうし,もっと先に知らないことが必ずある)と思っているので,「これだけでOK」的なものを信奉して身をまかせるというのは気持ち悪いのです。
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大変失礼しました (ほり(管理人))
2012-01-16 21:58:44
watanさん、並びに、わたやんさん、大変失礼しました。申し訳ありません。ごめんなさい。

watanさんに対しましては、せっかくのご訪問をいただき、コメントまでいただきましたのに、管理人の勝手な想像と思い込みで人違いし、不愉快なことだったかと拝察します。本当に申し訳ありませんでした。
今後とも気楽においでください。お願いします。

わたやんさんに対しましても、申し訳なく思います。大変失礼いたしました。
また、別人とご指摘のコメントをいただきましてありがとうございました。ご訪問いただき、コメントにも目にとめてくださっておかげで早速に誤解を解くことができました。感謝申し上げます。これからもまたよろしくお願いします。

>「これだけでOK」的なものを信奉して身をまかせるというのは気持ち悪いのです。

勉強というのは、何であれ、昔の人が感じて考えてきたことを自分自身も体験しなおすことだと思います。これは、ただ単に、「後をなぞる」だけの体験ではなく、常に、自分自身も昔の人と同じように、発見を続けていくことだと思います。
おっしゃるようなレディメイドの習得では、決してないものだと思います。
で、ほりの場合は、英語の語学的な学習については、「自分の文法を作れ」と言ってます。
勉強というのは、常に、「発見」と「再体系化」の連続でしょう。これは、自分自身でしかなしえないものだと思っています。

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いえいえ (わたやん)
2012-02-03 16:44:35
むしろ,似たハンドルの方との縁があって面白いと思っています。

「自分の文法」ですか。そういえば小学生の頃は自分で歴史の年表を作ってみたりとか,日本語の動詞の活用を分類してみたり(古文でよくあるアレの口語版)してました。そのわりに歴史の成績はダメダメだったのですが(これについては,覚えようとしなかったのが原因だろうという気はしてる。作って納得したことで満足してたので)。
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自分でやる重要性 (ほり(管理人))
2012-02-04 21:06:46
わたやんさん、コメントをありがとうございます。

たまに、いただいたコメント、お名前で検索が出来ると良いなと思ったりします。

歴史の年表であれ、活用表であれ、近頃の生徒、こうした「表」を作ろうとしません。
「表」は、「まとめ」として勉強をする過程でとても重要だと思うのですが。。。。

「表」や「まとめ」は、暗記用の参考書にあるものを利用して覚えるものだと考えているフシがあります。
ハンドアウト、プリントが、まさに、与えてしまっている「表」ですが。(というわけで、私はプリントを出しません。)
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