考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

より丈夫に、より豊かに、より賢くなるように

2009年06月01日 | 教育
 かなり昔の話だが、1年生を担当したとき、新入生だからと思ってよく言ったのは、身体と心と知力のいずれに関しても、今より強く、丈夫にすることがこれからの目標だよ、ということだった。

 現実問題として、他人と比べると無理なことはあるのは、40人いれば、必ず1番から40番まで序列が付くことでもわかる。でも、皆が上がっていけば、それで良いのである。今の自分とこれからの自分を比べて、大いに伸びていくことが大事なのだ。
 まあ、当たり前なんだけれどね。

 テストが終わったときは、みんなで伸びていこう、と強く言った。
 でも、やっぱり自分が「40番」になると、めげるんだよね。いつも自分が所属する集団の中で一番ビリ、とか下の方、となると、自信をなくす。やはり人間は「社会的動物」だから、相対主義で捉えるのだろうと思ったりもする。それで、自信を失って悪循環に陥ったりする。

 この相対主義は、裏を返せば「目の前にいない相手」は、競争相手にならないということだろう。自分がその集団内では一番ビリであっても、他の集団のメンバーも含めて比べればさほど悪いわけではないのに、それでもやっぱりめげる。

 この点に関して今どきの競争は、「見えない相手」と競争させたがる。(と、以前、書いた気がするなぁ。)「生活感覚」から遊離しているような気がしてきたりする。
 まあ、私が言ったことも、彼らの「生活感覚」からずれていたから、「そりゃ、そうだけど、でも、ビリじゃぁ。。。」って感じで、その時はあまり受け入れられなかった気もする。
 でも、一般的に、集団内での成績が相対的に落ちる理由は、勉強不足に合ったりするのも真実だから、なかなか難しい。もちろん、そうでなく、元々の能力で、勉強をしてもなかなか伸びない生徒もいたりする。そんな子は、勉強をしないとてきめんに下がる。「頑張れ~」で励ますしかないが、それで頑張った子は、私は本当に偉いと思った。

コメントを投稿