俺は迷っていた、人生の締めくくり方を―。
少年は知らなかった、人生の始め方を―。
原題 GRAN TORINO
製作年度 2008年
上映時間 117分
監督 クリント・イーストウッド
音楽 カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
出演 クリント・イーストウッド/ビー・ヴァン/アーニー・ハー/クリストファー・カーリー/コリー・ハードリクト
『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた人間ドラマ。
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく。(シネマトゥデイ)
「硫黄島からの手紙」のクリント・イーストウッドから、「イエロー」だの「米食い虫」だのと言う言葉が頻繁に繰り出される驚き。
本当にこれが最後の主演作になるのでしょうか、
「グラン・トリノ」初日の最終回観て来ました!凄くよかったです
朝鮮戦争に行き、長年勤め上げたフォードの工場を引退し、
今、妻にも先立たれて、孤独で単調な日々を送るウォルト・コワルスキー。
その妻の葬儀で語られる息子たちの父親像。
相容れない息子たちの家族との溝をも、サクサクと映し出し、
昭和の日本にもいた、頑固で変わったものを受け付けない、偏見もあるが正義もある老人の姿が懐かしいイーストウッド。
工場に勤めていた時の腕を生かし、家の修理をし、芝生の手入れをし、
M-1ライフルと72年製フォード車グラン・トリノの手入れは欠かさず、暇な時は愛犬に語りかけビールを飲む毎日。
しかし彼の周りが変わり始めている事に、苦々しく思っていた。
次々にアジア系移民が押し寄せ、白人が街を出て行って、
彼の隣にも、従軍経験から彼の毛嫌いするアジアのモン族が越してくる―。
関わりを持ちたくないウォルトはしかし、関わってしまう。深く――。
鱗家に住む気弱な少年タオが不良少年グループに絡まれていたのを追い払ったのをきっかけに、
タオ一族による貢物攻勢、挙句、車を盗もうとしたお詫びに仕事をさせなければならない羽目になり、
孤独だった彼の生活も、次第に目的のあるものへと変化していく。
ここまでが、彼の差別発言や、息子家族や神父に浴びせる辛らつなセリフもありながら
尊大な態度の元軍人・ウォルトが過去の己を許せず人に心を閉ざしてきた事、
気づいてみれば、彼がユーモアもあり、男気のある人物だということに惹きつけられている。
この老人のぼやき、嘆き、怒りが不当なものではないし、
時に笑い、ほのぼのとした懐かしさに包まれ、、
物語は避けられないウォルトの決断の時を迎える。
これは何と言っても、セリフがいいです。
序盤の神父とのやりとり。「生より死に詳しい」とやりかえす若い神父もウォルトから目を離さず、
馴染みの床屋の主とのやり取りも、内気なタオの教育に一役買う。
タオ一家のパーティーで、ふと漏らすぼやきも、
怒りながら生きてきたウォルトの胸のうちを思うに十分。
名の通った俳優を起用しているわけではなく、奇をてらった演出もなく、
観客に媚びない姿勢がいかにもイーストウッドらしい、素敵な作品でした。
最後まで大人の男のスタイルにこだわった、カッコイイ老人の選択に打たれました
そうそう、エンディングのGran Torino イーストウッドの渋い歌がとってもいい味。ゆっくり余韻に浸れます
少年は知らなかった、人生の始め方を―。
原題 GRAN TORINO
製作年度 2008年
上映時間 117分
監督 クリント・イーストウッド
音楽 カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
出演 クリント・イーストウッド/ビー・ヴァン/アーニー・ハー/クリストファー・カーリー/コリー・ハードリクト
『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた人間ドラマ。
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく。(シネマトゥデイ)
「硫黄島からの手紙」のクリント・イーストウッドから、「イエロー」だの「米食い虫」だのと言う言葉が頻繁に繰り出される驚き。
本当にこれが最後の主演作になるのでしょうか、
「グラン・トリノ」初日の最終回観て来ました!凄くよかったです
朝鮮戦争に行き、長年勤め上げたフォードの工場を引退し、
今、妻にも先立たれて、孤独で単調な日々を送るウォルト・コワルスキー。
その妻の葬儀で語られる息子たちの父親像。
相容れない息子たちの家族との溝をも、サクサクと映し出し、
昭和の日本にもいた、頑固で変わったものを受け付けない、偏見もあるが正義もある老人の姿が懐かしいイーストウッド。
工場に勤めていた時の腕を生かし、家の修理をし、芝生の手入れをし、
M-1ライフルと72年製フォード車グラン・トリノの手入れは欠かさず、暇な時は愛犬に語りかけビールを飲む毎日。
しかし彼の周りが変わり始めている事に、苦々しく思っていた。
次々にアジア系移民が押し寄せ、白人が街を出て行って、
彼の隣にも、従軍経験から彼の毛嫌いするアジアのモン族が越してくる―。
関わりを持ちたくないウォルトはしかし、関わってしまう。深く――。
鱗家に住む気弱な少年タオが不良少年グループに絡まれていたのを追い払ったのをきっかけに、
タオ一族による貢物攻勢、挙句、車を盗もうとしたお詫びに仕事をさせなければならない羽目になり、
孤独だった彼の生活も、次第に目的のあるものへと変化していく。
ここまでが、彼の差別発言や、息子家族や神父に浴びせる辛らつなセリフもありながら
尊大な態度の元軍人・ウォルトが過去の己を許せず人に心を閉ざしてきた事、
気づいてみれば、彼がユーモアもあり、男気のある人物だということに惹きつけられている。
この老人のぼやき、嘆き、怒りが不当なものではないし、
時に笑い、ほのぼのとした懐かしさに包まれ、、
物語は避けられないウォルトの決断の時を迎える。
これは何と言っても、セリフがいいです。
序盤の神父とのやりとり。「生より死に詳しい」とやりかえす若い神父もウォルトから目を離さず、
馴染みの床屋の主とのやり取りも、内気なタオの教育に一役買う。
タオ一家のパーティーで、ふと漏らすぼやきも、
怒りながら生きてきたウォルトの胸のうちを思うに十分。
名の通った俳優を起用しているわけではなく、奇をてらった演出もなく、
観客に媚びない姿勢がいかにもイーストウッドらしい、素敵な作品でした。
最後まで大人の男のスタイルにこだわった、カッコイイ老人の選択に打たれました
そうそう、エンディングのGran Torino イーストウッドの渋い歌がとってもいい味。ゆっくり余韻に浸れます
姿はこの作品の客に媚びないところとどこか似たものが
感じられましたけど、その実、中身はすっごく温かくて
心打たれるものがありましたよね~。
なんか、これぞ男の生き様って感じで、カッコ良かったですね。
私もEDの渋い歌声で映画の余韻に
浸れたって思ったんだった(笑)
そして「生より死に詳しい」と言った
神父の言葉も書きたかったんだ(笑)
変わりにkiraさんが書いて下さったから
いいかっ!(笑)
あざとい演出とか泣かせようとかしていないのに、涙ボロボロでした!
イーストウッドはすごいですね(^_-)-☆
素晴らしい作品でした♪
頑固で、偏屈で付き合いにくい男。
口下手で、ことばであらわすことが苦手。
でも、根っこはやさしくて、人情家で、ゆるがない信念を持っている。
多分家族としていたら、うざったいのでしょうが、かっこいい生き方を見せてもらいました。
コメありがとー観て来たんだね♪
やっぱり期待裏切られずですね☆
というか、あんなに笑えてびっくり
セリフもいちいち良かったですね!
最後の歌、イーストウッドのって気付かなかったの
時間なかったからエンドロールはいって少しで出てきちゃって。
もう一度鑑賞するからじっくり聴き入っちゃおう♪
だからイーストウッドの歌声で聴けるのは映画版のみだそうですよ。
実際サントラ版の方をラジオで聴きましたが、映画の内容を考えるとイーストウッドの歌声の方が映画に合っていたように思えました。
いやあ~やられたわ!!
映画ってこうあるべきとか思っちゃった!
素晴らしい作品を観せてくれてお礼を言いたい!
生と死を暖かな目線で教えてくれたよね。
頑固爺さんの悪たれ、ユーモアも心に染みました。
エンドがまた良かったぁ~~♪
それについても「ミリオネア」より上でした(笑)
彼のファンってことご存知だったんですね(汗)
オダジョーの結婚の時もそうだったんですが、みなさん心配して来て下さってありがたいことです~。
いや~、もうイーストウッド演じる偏屈ジイチャンに惚れてしまいました。
生き様を見せて貰いました。
たとえ床屋に行く時でも「男らしさ」を見せなきゃいけないのよね(笑)
最後はじーんと余韻に浸って歌を聞いてました。
うわぁ~ん、残念ですがTBが未送信になってしまいました。
ごめんね。
ほ~んとに素晴らしい作品でしたよね!
今年はこれ以上のものと出会えるだろうかというほど。
>昭和の日本にもいた、頑固で変わったものを受け付けない、偏見もあるが正義もある老人
ほんとそうでした!
安易には身内にさえ心を開かない人でしたが、一度、親しくなると意外と世話好き老人だったりしましたね。
そんな彼が愛おしく見えました。
そうですよね、これが最後の主演作と言わず、またスクリーンでお目にかかりたいです!
小手先に囚われない、いい映画だったなぁ~と思いますね!
彼が言いたいことが淡々とした中にも
暖かくて強い大人の生き様をみせてくれる
大好きな作品になりました
でも、本当はあまり書きたくない。
書かなくて正解、ってことも♪
この作品は、まさにそうかもね・・・
本当は「すっごくいい作品ですよ~、観て後悔はないですよ!」
ぐらいでいいのかも知れない作品でした
>あざとい演出とか泣かせようとかしていないのに、涙ボロボロ
なんというか、そこにこそイーストウッドの才能が、
品性があるのでしょうね