時が流れても、心に残る歌がある。
遠く離れても、忘れられない人がいる。
原題 海角七號
製作年度 2008年
製作国・地域 台湾
上映時間 130分
監督・脚本 ウェイ・ダーション
出演 ファン・イーチェン/田中千絵/中孝介/イン・ウェイミン/マー・ニエンシエン/ミンション/イン・ウェイミン/マイズ/レイチェル・リャン
この作品は、本国台湾で『タイタニック』に次いで歴代2位の映画興行成績を収め、空前の大ヒットを呼び込んだという作品。
久々に苦手なシネスイッチ銀座にて鑑賞。結構混んでいましたがなかなか良かったです
日本統治時代と、その60年後のふたつの物語がリンクするラブストーリーということで
自分なりに想像して行きましたが、最後までわざとらしさの無い淡々とした人々の描写に、
この監督の愛情を感じる作品になっていました。
私の思い描いたストーリーにはなりませんでしたが、それがいい意味で裏切られた感じです。
台北でミュージシャンとして成功するはずが、夢破れて故郷・恒春の実家に舞い戻ってきた青年、阿嘉(アガ)。郵便配達のバイトを始めることになった彼は、届け先不明の郵便物の中に日本統治時代の住所“海角七号”宛ての小包を見つける。中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げざるを得なかった日本人教師が、恋人の台湾人女性に宛ててしたためた7通のラブレターが入っていた。その頃、町では日本人歌手・中孝介を招いての町興しライブを目前に、前座を地元のバンドが務めることが決まり、準備に大わらわ。急遽、即席の素人バンドが結成され、阿嘉もボーカルとして駆り出されてしまう。一方、恒春でポスター撮影の仕事をしていた売れないモデルの友子は、通訳兼世話役としてそのまま現地に留まり、前座バンドの面倒を見るハメになってしまうのだが…。
日本語で鼻歌を歌いながら80歳の今でも郵便配達をしている人間国宝の(笑)茂(ボー)じいさんの代わりに
郵便配達のバイトをする阿嘉は、初日からトラブルに見舞われ、未配達の手紙とともにあて先不明の為本局に送り返す小包みまで持ち帰る。
ふとした誘惑にかられて覗き見たそれは、一つの恋を諦める、心にしみるラブレターだった…。
以来、その胸を打つ「海角7号」の友子宛の手紙が気になる阿嘉だったけど、町興しライブのバンドメンバーとなり、
郵便配達どころか、曲作りに追われることになる―。
一方モデルの友子も、遠く日本を離れてまでモデルとしての活躍を夢見てがんばってきたのに、田舎のライブの通訳兼監督を押し付けられ苛立っていた。
その町興しライブのバンドメンバーがなんともいえない(笑)
友子や阿嘉でなくとも、信じられない子供や老人の地元生え抜きのメンバー。
若者はこの美しい町を離れ、都会を目指す。
その現実を憂える、ゴリ押しの市議会儀員の「地元」へのこだわりが、彼らの何かを変えようとしていた。
この町に残っている彼らもまた真剣に打ち込む何かを求めていたのだから。
やりたいことがあるのに夢に届かない…
くすぶり続けた日々にさよならしたいそんな誰も……。
60年前の日本人教師と阿嘉がすれ違い、いくつもの出会いがこの恒春で待っていた。
帰国する船の中から恋人を想い書き綴られる遥か昔の青年と出会い、、
失意の中で、激しく自分の扉を叩き続ける恋と出会い、
手がかかるけど同じ目的で集まったバンドメンバーとも触れあえ、
つまらなかった阿嘉の故郷での日々が変わろうとしていく物語―。
主人公阿嘉(アガ)を演じたファン・イーチェンは、もともと台湾で人気の歌手だということですが、
屈託のある表情や、投げ出したくて投げ出せない人生に苛立つ青年の心情がとても自然でよかった
劇中に流れる手紙も、これがイマドキでない素敵なラブレター!
何度か登場する、阿嘉の秘密の場所であり、他のメンバーも実はお気に入りの海を見渡すポイントも、
そして、中孝介のライブ当日も!
コミカルさと郷愁を誘うシーンもいいバランス
公開劇場が少ないのがとても残念な愛しくなる作品でした~
遠く離れても、忘れられない人がいる。
原題 海角七號
製作年度 2008年
製作国・地域 台湾
上映時間 130分
監督・脚本 ウェイ・ダーション
出演 ファン・イーチェン/田中千絵/中孝介/イン・ウェイミン/マー・ニエンシエン/ミンション/イン・ウェイミン/マイズ/レイチェル・リャン
この作品は、本国台湾で『タイタニック』に次いで歴代2位の映画興行成績を収め、空前の大ヒットを呼び込んだという作品。
久々に苦手なシネスイッチ銀座にて鑑賞。結構混んでいましたがなかなか良かったです
日本統治時代と、その60年後のふたつの物語がリンクするラブストーリーということで
自分なりに想像して行きましたが、最後までわざとらしさの無い淡々とした人々の描写に、
この監督の愛情を感じる作品になっていました。
私の思い描いたストーリーにはなりませんでしたが、それがいい意味で裏切られた感じです。
台北でミュージシャンとして成功するはずが、夢破れて故郷・恒春の実家に舞い戻ってきた青年、阿嘉(アガ)。郵便配達のバイトを始めることになった彼は、届け先不明の郵便物の中に日本統治時代の住所“海角七号”宛ての小包を見つける。中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げざるを得なかった日本人教師が、恋人の台湾人女性に宛ててしたためた7通のラブレターが入っていた。その頃、町では日本人歌手・中孝介を招いての町興しライブを目前に、前座を地元のバンドが務めることが決まり、準備に大わらわ。急遽、即席の素人バンドが結成され、阿嘉もボーカルとして駆り出されてしまう。一方、恒春でポスター撮影の仕事をしていた売れないモデルの友子は、通訳兼世話役としてそのまま現地に留まり、前座バンドの面倒を見るハメになってしまうのだが…。
日本語で鼻歌を歌いながら80歳の今でも郵便配達をしている人間国宝の(笑)茂(ボー)じいさんの代わりに
郵便配達のバイトをする阿嘉は、初日からトラブルに見舞われ、未配達の手紙とともにあて先不明の為本局に送り返す小包みまで持ち帰る。
ふとした誘惑にかられて覗き見たそれは、一つの恋を諦める、心にしみるラブレターだった…。
以来、その胸を打つ「海角7号」の友子宛の手紙が気になる阿嘉だったけど、町興しライブのバンドメンバーとなり、
郵便配達どころか、曲作りに追われることになる―。
一方モデルの友子も、遠く日本を離れてまでモデルとしての活躍を夢見てがんばってきたのに、田舎のライブの通訳兼監督を押し付けられ苛立っていた。
その町興しライブのバンドメンバーがなんともいえない(笑)
友子や阿嘉でなくとも、信じられない子供や老人の地元生え抜きのメンバー。
若者はこの美しい町を離れ、都会を目指す。
その現実を憂える、ゴリ押しの市議会儀員の「地元」へのこだわりが、彼らの何かを変えようとしていた。
この町に残っている彼らもまた真剣に打ち込む何かを求めていたのだから。
やりたいことがあるのに夢に届かない…
くすぶり続けた日々にさよならしたいそんな誰も……。
60年前の日本人教師と阿嘉がすれ違い、いくつもの出会いがこの恒春で待っていた。
帰国する船の中から恋人を想い書き綴られる遥か昔の青年と出会い、、
失意の中で、激しく自分の扉を叩き続ける恋と出会い、
手がかかるけど同じ目的で集まったバンドメンバーとも触れあえ、
つまらなかった阿嘉の故郷での日々が変わろうとしていく物語―。
主人公阿嘉(アガ)を演じたファン・イーチェンは、もともと台湾で人気の歌手だということですが、
屈託のある表情や、投げ出したくて投げ出せない人生に苛立つ青年の心情がとても自然でよかった
劇中に流れる手紙も、これがイマドキでない素敵なラブレター!
何度か登場する、阿嘉の秘密の場所であり、他のメンバーも実はお気に入りの海を見渡すポイントも、
そして、中孝介のライブ当日も!
コミカルさと郷愁を誘うシーンもいいバランス
公開劇場が少ないのがとても残念な愛しくなる作品でした~
劇中に流れる手紙は、中国人が書くものを参考にしたそうですね。
たしかに日本の男性にはあんな美文調で長々としたラブレターは書けないかも
でも、そこがいいところでした。
ところでURL欄に入力すると、「不正なURLが含まれているため、コメントできません」とエラーになってしまいました
本文に"h"抜きでURLを記入します。
ttp://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-66.html
私もこの週末に観に行く予定です。
いや~日本公開まで長い道のりでしたがこれで日本語字幕付きで鑑賞できると思うと嬉しい限りです。
とりあえずDVD鑑賞時の感想をTBさせていただきますね!
日本と台湾の架け橋となる「野ばら」が素晴らしかったです。
DVD鑑賞後しばらくは「野ばら」を口づさむ毎日でした。
次回台湾を訪れたら行ってみたい場所がまた1つ増えてしまいました。
あれは一体ナンなんでしょうね?!
以前私も遭遇しました!訳が解らなかったです。
TBも、ありがとうございます。
夢破れてエネルギーをもてあます青年と、
愛を諦め、彼女を気遣う昔の日本人教師のクロスする展開が
個人的にはとても好みでした♪
もう一度観たいくらいです!
もうご覧になれましたか?
記事中では簡単にしか触れていませんでしたが、
ライブは楽しかったですよね~
ほぼ主要キャスト全員が、何かしらの形で音楽に携わっている事もあって、
音楽の楽しさを十分に伝えてくるシーンになっていました!
「野ばら」のコラボも印象的でした
純粋な想いは時代も国境も越えるんですよね。
それがどんなにステキなことかを改めて教えてもらいましたよ。
大切なものを失った人、
自分を表現したい人、
そんなどこにでもいる人たちの、交錯する数日間が
きらきらと輝くラストに向けて…
チョット元気になれて、幸せになれる作品でしたね
でも、台湾映画って、好きなんですよ。
どっか泥臭いような、垢抜けてないような、恥ずかしいくらいのまっすぐさ・・みたいなが好き。
その辺の空気を受け継ぎつつ、妙に洗練されないで、でももっとシャープに描いてもらって・・・要求が多すぎる・・・次にもっと期待です。
はい。ですが、上映館が東京ではたしか1館のみだったようで、
別にサービスデイでもない日だったんですが、かなり混んでいましたよ♪
それはやはりご指摘の、
>泥臭いような、垢抜けてないような、恥ずかしいくらいのまっすぐさ
に惹かれるヒトが、私を含めていそいそと出向いたものでしょうね(笑)
台湾映画、そんなには観ていませんがあまりハズレがないのもいいんです
安心して浸れる感が嬉しい。やはりヘンに垢抜けて欲しくないに大賛成
いい映画だとおもいました
そうなんですよね。
ラブストーリーだと思っていたから、こんなにコメディタッチだとは意外ですよね~
町や若者や、家族や、、いろんな、「再生」が描かれていて、
心が温かくなる。そんな作品でした