to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

マッチポイント

2007-10-03 23:24:35 | the cinema (マ・ヤ行)
  愛に負けるか。
     欲に勝つか。

原題 MATCH POINT
製作年度 2005年
製作国・地域 イギリス/アメリカ/ルクセンブルグ
上映時間 124分
監督 ウディ・アレン
製作総指揮 スティーヴン・テネンバウム
脚本 ウディ・アレン
出演 ジョナサン・リス・マイヤーズ/スカーレット・ヨハンソン/エミリー・モーティマー/マシュー・グード/ブライアン・コックス/ペネロープ・ウィルトン


元プロテニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、大金持ちのトム(マシュー・グード)と親しくなり、やがて彼の妹クロエ(エミリー・モーティマー)と結婚。しかし、トムの婚約者で、セクシーなアメリカ人女優のノラ(スカーレット・ヨハンソン)に心を奪われ、不倫の関係に陥ってしまう。 (シネマトゥデイ)

接戦での勝敗を決める、あと1点。
だれもがテニスの試合を観戦していて感じたことがあるだろう。
ネットに当たってはじかれたボールがどちらかに落ちて、勝敗に影響したシーンなど、
運も実力のうちかも知れない・・・と。
向こうに落ちたら勝ち、こちらに落ちれば負けを意味する。

勝負の世界から身を引いたはずのクリスが、ある日コーチした気さくな男が、実は大富豪の息子だったことから始まるラブサスペンス。

密かな野心はあっても、いつも運は向こうからやって来た。
気まぐれな幸運の女神に微笑まれ、いつも受身のようにみえた、
唯一つ、ノラへのアプローチ意外は―。
そんなに欲しがった上流階級の生活ではなかった。ただ手に入った。
そしていつの間にか馴れ親しんだ贅沢な暮らし。

―愛と、愛欲の違いだよ―
選択をせまられるその時、彼の心の中でどちらが勝ったのか?
ボールは本当に彼に味方するのか・・・
ひたひたと押し寄せる波のような恐怖と悔恨、罪の意識にさいなまれる人生か・・・
果たして「運」が良かったのか、、悪かったのか・・・

おそらくモチーフとなっているのは、モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラーで映画化された『陽のあたる場所』の原作、「アメリカの悲劇」であろうと言う事だけど、
途中、私はアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」を思い出していました。
登場人物の誰にも感情移入することなくクライマックスを迎えましたが、
後半はスリリングでけっこう楽しめました。

最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! (由香)
2007-10-04 22:44:24
お邪魔します~♪
私も先日レンタルで鑑賞しました。
どうなるんだろう・・・と思って最後まで目が離せませんでした。面白かったです!
仰るように登場人物の誰にも共感は出来ませんでしたが、グイグイ引き寄せられるお話でした~
私も最後に『太陽がいっぱい』が思い浮かびました。
何ででしょうね~(笑)
返信する
Kiraさ~ん! (JoJo)
2007-10-04 23:35:56
こんばんは!この作品、なかなか見ごたえありましたね~アレン監督は好きだけど、ここ数年はいまひとつかな・・・と思っていたら、この本作!楽しめました。

>―愛と、愛欲の違いだよ―
Kiraさん、鋭い!!それですね、まさにソレ!!しかし、彼が最後に選んだのは、そのどちらでもない・・・というところが、あきれましたね(笑)

ホント、ロクな登場人物がいなかったけど、やっぱり一番恐ろしいのは主人公!?でも、とことんワルではないから、この先の人生、心から楽しむことはないのでしょうね・・・。ところで、「理想の女」Kiraさんの記事拝読して観たくなり、録画してあります。近日観賞予定で~す!!
返信する
こんばんは♪ (ミチ)
2007-10-05 22:16:34
ウディ監督はロンドンに拠点を移し、しかもスカちゃんという新たなミューズを得て、ますますヤル気充分って感じが見受けられました。
ラブゲームが題材の映画って、誰に感情移入できるわけでもないのですが、その描き方によってはかなり引き込まれますよね。
個人的にはスカちゃんの後半の豹変っぷりがいまひとつ好きではなかったです。
返信する
Unknown (mig)
2007-10-05 23:17:11
こんばんは☆
コメントありがとうございますー
アレンの映画結構すきだけど、これはわたしはあんまり、、、だったかなぁ。
でも、毎度新作楽しみです。
今年はトロント映画祭にも出品した、
ユアンマクレガーとコリンファレルのも意外な組み合わせで興味深いです
またまたスカちゃんを起用した『SCoop』(タロットカード殺人事件)ももうすぐ公開ですね
返信する
由香さ~ん* (kira)
2007-10-06 00:23:02
こんばんは♪
なんででしょうね~^^
ホアキン似のジョナサン・リス・マイヤーズは、
「太陽がいっぱい」のアラン・ドロン演じる青年より悪人ではなかったようなのに、
何の欲に勝ったのやら・・・
恐怖と罪悪感でへたり込むシーンに流れる音楽が絶妙でしたね
返信する
JoJoさ~ん* (kira)
2007-10-06 00:35:09
こんばんは!
お返事が遅くなってしまって、ゴメンなさい!

あまりにかけ離れた上流社会のお話だし、誰も好きになれないし、
その分安心して(?)サスペンスを楽しんだ気がします(笑)
落ちたリングの行く末にはびっくりですよね~。いいオチでした!

「理想の女」のJoJoさんの記事、楽しみにしちゃいますよ~
返信する
ミチさ~ん* (kira)
2007-10-06 00:42:31
こんばんは!
お越し下さり、ありがとうございます♪

この作品、最後のほうのひねりがなければちょっとどうなの?的になるところ、
流石に終盤は惹きこまれました。
私も、後半のノラにはガックシでしたよ~
でもやっぱ上手いですよね~
返信する
migさ~ん* (kira)
2007-10-06 01:05:14
こんばんは!
お忙しい中、コメントありがとうございます

もしかしたらアレン監督作品、ロンドン発のほうが
私には合ってるかも~、ってことで、
「タロットカード~」も観賞予定だし、
migさん情報の最新作も観てみたいですね
コリンファレル、興味津々です
返信する
Kiraさん、こんばんは! (アイマック)
2007-10-08 23:35:27
レスが遅くなって、申し訳ないです・・・

不倫の話とテニスのゲームが結びつくところがうまいね。
よくある話なのに、上品で皮肉もきいてるし、キャストもよかったね。
「太陽がいっぱい」とかぶるものがあるよね。
アレン監督は苦手というか敬遠してましたが、
これからも積極的にみてみたいと思いますよ!
返信する
マイルド。 (BC)
2007-10-08 23:43:46
kiraさん、こんばんは☆
トラックバックありがとうです。(*^-^*

>途中、私はアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」を思い出していました。

ナルホド!と思いました。
「太陽がいっぱい」をマイルドにした感じかしら?


P.S.アラン・ドロンと言えば
今日、TV番組で拝見してウットリしました♪
キザなジョークを言っても物腰は紳士的で、
仕事に対する考え方は真摯でとても素敵でした。(*^-^*
返信する

コメントを投稿