稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

木刀の修理

2016年12月12日 | 剣道・剣術


剣友のジョージ・マッコール氏からの依頼品です。
一刀流の太刀がひび割れてしまったので「小太刀に出来ますか?」という依頼でした。
他からスヌケの櫂型木刀の修理(短くして形を整える)もあったのでついで作業です。

まずは柄の「城侍」の焼き印を残すように剣先と柄元を切ります。
次にハンドグラインダーで大まかに形を整えます。
この時にささくれ部分を取り除きますが、今回はけっこう深部まで割れていたので苦労しました。
後は工作ナイフで修正し、木工やすりと紙やすり数種類で磨き上げます。
最後に亜麻仁油を塗って完成です。今回は稽古用なので少し大雑把な仕上げです。

鍔は元の大太刀に付いていたものを流用しましたがブカブカでした。
接着剤で革を穴の内側に貼り付けて穴を小さくしました。
あとは鍔止め革をボンドと釘で付けて終了です。
今週末の一刀流の稽古日には手渡せそうです。

実は市販の一刀流の小太刀は細すぎて軽すぎて太刀の打ち込みに負けます。
剣道形のように形をなぞるような稽古なら良いのですが、
我が長正館の稽古では打方(打太刀)は本気で打ち込んできます。
これを真剣に捌かなければ怪我します。
(5月に私が小指を骨折したのは仕方の勘違いです・・念のため)
だから小太刀は充分な太さと重さが必要なのです。

そういう意味からも太刀を短くした小太刀は最適です。
今回は磨き上げたら愛おしくなって手渡すのが少々惜しくなってしまいました。

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