稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

剣道形の小太刀の半身について

2022年07月28日 | 剣道・剣術
「最近の稽古・あれこれ」を書いていて、
これは別枠で書かないと気が済まないなあ・・・と思ってUPします。

最近の剣道形、おかしくないですか?

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7月6日、長正館の剣道稽古で初めてH井先生と剣道形をやってみた。
剣道形は久々に行うが、迷うところは無い。

終ってから「小太刀が半身になり過ぎて無いですか?」と言われた。
「いや間違っていないはずです」と答えたが少し怪訝な顔をされた。
「いまの指導では、そこまで半身になりませんよ」とも言われた。

明確にしないと駄目なのは、
自然体、半身、入り身の使い分けだと考える。



最初に抜き合って蹲踞し、剣先を合わせた時は半身。
中央に対し、お互いの身体の距離は同じでしょう?

これは構えた時の小太刀の剣先の長さは太刀と同じ長さとするため。
なぜなら小太刀は腕も刀の一部と考えるからである。
この長さが無ければ、構えた時に、太刀だけの一方的な間合いになってしまう。
小太刀は戦う前に不利になり太刀に応じることが出来ない。
だから半身になって腕を伸ばすわけだ。



一本目の最初、向かい合って構えた時は右自然体。



打太刀が左上段に構えたら、左肩を引いて半身。

さらに一本目では、小太刀が打太刀の面打って、左足から引いて上段になり、
剣先合わせた時も半身になってなければならない。半身のまま中央に戻るのが正しい。
この時、お互いの横手は交叉したまま。そして構えを解いて右自然体になる。ここで剣先は離れる。

これが間違いだと言うのなら、剣道は剣の理法から外れていると断言する。

最近は、右上段や左上段でも「相手に正対しなさい」という指導者もいると聞く。
中には「腰も正対しなさい」と言われたという話も聞く。
これは大間違いだ。腰を正対させたらそれは「不自然体」ですよね?

中段、右上段は右自然体。左上段、八相は左自然体。

小太刀で半身で進み「入り身になろうとする」というのは、
半身で進んで触刃交刃の間合い、ここから右足半歩進めて小太刀の打ち間になろうとするところ。

剣道高段者であるならば、こういうところをしっかり学んで後人に指導して欲しいものだ。

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【2022年8月4日、補足】



簡単に言えば「いつでも戦える状態はどこからどこまでなのか?」ということ。
戦う気構え身構えなら小太刀は半身だということ。
打とうとするのは「入り身になろうとするところ」。
あとは普通に自然体。ただし自然体は骨盤や肩を相手に正対させる事では無い。

戦う気構え身構えをAとする。これは半身。
向き合っただけをBとする。これは右自然体。

礼法
最初の礼から3歩進み、蹲踞しながら抜き合って構えた時はA。
立ち上がってもA。構えを解いてB。
5歩下がり、再び構え合った時もB。

一本目
打太刀が上段に構えたら左肩引いて半身になってA。
入り身になろう(さらに右足半歩進めよう)として摺り上げて打った時はA。
左足から下がって上段の時も半身のA。
お互いが剣先合わせた時もA。剣先合わせたまま、Aのまま、回って元の位置へ戻る。
構えを解いてB。Bのまま元の位置(9歩の間)に戻る。

二本目以降も同じ。

間違っているかも知れません。反論やご意見お待ちします。
理合に基づいてお願いします。「誰それにこう教えてもらったから」というのは無しです。

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【2022年9月20日追記】

なぜ、半身になるのか、その半身はどの程度の半身なのか?


大太刀にて互いに中段に構える。


そのままの距離で、小太刀の長さに持ち替えてみる。


大太刀のまま、小太刀風に構えてみる。


そのままの形で小太刀に替えてみる。

この間合い、この半身が小太刀の場合の半身である。
これより近いと太刀に有利な間合いになり、小太刀が著しく不利になるのだ。
もちろん、身長、腕の長さなど、個人的な違いは考慮しなければならない。



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最近の稽古・あれこれ

2022年07月13日 | 剣道・剣術
またもや溜まってしまった。
数年前は毎日投稿してたのに・・・

7月2日午前、往馬玄武会
7月2日夜、長正館一刀流稽古(定例稽古)
7月3日、長正館月例稽古(一刀流+剣道)
7月6日、長正館剣道稽古
7月7日、木曜会(誠先生の剣道教室)
7月9日午前、往馬玄武会
7月9日夜、長正館一刀流稽古(指導者稽古)
7月13日、長正館剣道稽古

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7月2日午前、往馬玄武会


いつも同じメンバーで、毎回2分間の回り稽古を2回ばかしする。
そうなると、お互いに相手の手の内がわかってきて、そう簡単には打たせてくれない。
と言って、意表をつくような事を繰り返していては駄目で、ここは辛抱のしどころ。

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7月2日夜、長正館一刀流稽古(定例稽古)


この日は顔を出しただけ。
平野に住む三男坊が北海道旅行に行くので飼い猫の「くーちゃん」をお迎えに行くのだ。
新しい打方が育ちつつあるので、稽古の内容も随分と変わってきたように思う。

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7月3日、長正館月例稽古(一刀流)


2つに分かれ、指導者二人は九個之太刀の稽古、
他は大太刀の打方仕方の稽古。

7月3日、長正館月例稽古(剣道)


5人集まったが一組は親子稽古。残り3人で基本稽古。
回り稽古は父親入れて4人で一回まわって終了。
あとは自由稽古。前半から続いて隅っこで3人が一刀流の稽古。
ということで、各自各様の稽古となった。

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7月6日、長正館剣道稽古


初心者のSちゃんが打ち込みが出来るようになったので回り稽古に参加。
切り返しと面打ち。次は防具を着けても良いかな。

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7月7日、木曜会(誠先生の剣道教室)


立合い稽古中心。
審査員はどこを見ているのか?という視点。

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7月9日午前、往馬玄武会


気持ちが遅れると打ちが崩れる。
当てっこにならないように。ともかく崩れないように。

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7月9日夜、長正館一刀流稽古(指導者稽古+自主稽古)


合計6名で、2つに分かれて稽古。
特に質問などがあった場合は自主稽古組の指導を行う。
久々に払捨刀をみっちりやった。

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7月13日、長正館剣道稽古


前半の基本稽古、後半の回り稽古。
レベルの差があるので気を使いながらの稽古。
子供には無理をさせるのは禁止。様子見ながら慎重に。
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