サザンカは、Camelia sasanqua、ツバキの一品種。
カンツバキは、Camelia x hiemalis、サザンカとツバキの交雑種と言われ、
サザンカの園芸品種群のひとつとされている。
花弁と雄しべが合着しているのは椿、花弁が一枚ずつ散るのは山茶花、
それぞれの特徴を併せ持っている。
夏のムクゲとフヨウの違いは、葉の違いで区別できる。
冬のサザンカとツバキの違いはどうだろう。
葉の違いでも何とか区別は出来るけれど、サザンカはツバキの一品種。
似ていて当然だろうし名前が違うから区別しないといけなくなって面倒だ。
おまけに、自然交雑だけではなく人為的に交配種が作られ、余計に面倒なことになってくる。
本来の寒椿(中国原産/Camellia hiemalis)と、
ツバキとサザンカの交雑種である「寒椿群」を合わせてカンツバキと呼ぶ。
だから、カンツバキはサザンカだ、と言うのも
カンツバキはツバキだ、と言うのも正しいことなのだろう。
立寒椿(たちかんつばき)と呼ばれているものは立ち性の種類を指し、
横に広がる「寒椿・獅子頭」に対して「勘次郎」の名を持つものもある。
サザンカはツバキの一種、早く咲くのがサザンカ、
花びらが一枚ずつ散るのがサザンカ、その程度で良さそうだ。
後は、咲いている花には聞けないから、植えた人に聞こう。
Camellia sasanqua cv. Tachikantsubaki
Camellia sasanqua cv. Kanjiro
(2009.11.23 明石西)
Camellia x hiemalis cv. 'Himeshiragiku'
もともと、サザンカはこの白花種を指していたと言われている。
今では園芸種の殆ども緋色が主流で、白は少数派。
白花種を含めて画像6枚追加 (2009.12.2 樽屋町)
画像3枚追加 (2009.12.12 相生町)
画像3枚追加 (2009.12.24 貴崎町)
☆
花全体がやや小さく、樹高もせいぜい50センチ程度で横に広がるカンツバキ。
カンツバキ(寒椿) Camellia sasanqua cv. 'Shishigashira'( = Camellia x hiemalis cv. 'Shishigashira')
関西では獅子頭(シシガシラ)と呼ばれている。
現在では、タチカンツバキ(立寒椿)と呼ばれる背丈の高い方が主流になっている。
画像4枚追加 (2009.12.26 明石西)
_________________________________________________________________________________________________________________
☆ 別ブログ HAYASHI-NO-KO へのリンク ☆
【2009.12 明石周辺1】 【2009.12 明石周辺2】
【2009.11明石周辺1】 【2009.11明石周辺2】 【2009.11 明石周辺3】 【2009.11須磨周辺】
【HAYASHI-NO-KO Ⅱ】 トップへ戻る