HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ミチバタナデシコ(道端撫子)→ イヌコモチナデシコ

2018-06-02 | 春 赤・桃色系

花はほぼ咲き終わって
幾つもの花を咲かせたことを物語るような太った果実が出来ている。
「子持ち」というネーミングには些か抵抗を感じるのだが。












(2018.05.29 硯町)

従来、コモチナデシコとイヌコモチナデシコの二種に区別していたのだが
ミチバタナデシコの新称が挙げられ、三種の種子の違いも幾つかのページで紹介されている。
それによれば今までイヌコモチナデシコとしているものは、新称のミチバタナデシコに該当している。
種子の違いで判断すれば、イヌコモチナデシコは今まで撮ったことのない種類…と言う事になる。

前のミチバタナデシコのページにはそう書いた。
その直後に離宮道でまだ花が咲き始めたばかりのものを撮った。
道路に沿った場所は似たような環境だけれど
採った種子はここのものとは違って小さかった。
それがイヌコモチナデシコと区別されているものかも知れないと感じる程に円錐形だった。
と言うことは、硯町の道路沿いに広がっているのもやはりイヌコモチナデシコ?























▲ 自宅の雑草畑に咲いている硯町で採取した種子から咲いた花。
茎の下部には短い毛が密集、腺毛も混じっている。▼

イヌコモチナデシコ(犬子持撫子)ナデシコ科コモチナデシコ属 Petrorhagia dubia
ミチバタナデシコ(道端撫子)
ナデシコ科コモチナデシコ属 Petrorhagia nanteuilii
コモチナデシコ(子持撫子) ナデシコ科コモチナデシコ属 Petrorhagia prolifera
(2018.05.03 硯町)


【幾つかのその後の情報からは以下のように整理出来る】
* イヌコモチナデシコ(P.dubia) 種子は洋梨形で円錐状突起がある。
総苞内片が微凸形、茎に腺毛が密生(または無毛)

ミチバタナデシコ、コモチナデシコの種子はイヌコモチナデシコよりは大きく、盾形で低い隆起がある。
* ミチバタナデシコ(P.nanteuilii) 茎は無毛(有毛も有り)、種子には細かいこぶ状隆起がある。
* コモチナデシコ(P.prolifera)茎は無毛、種子には緻密な網目状隆起がある。


▲ 須磨の離宮道にずらりと並んでいたもの。▲
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今年のミチバタナデシコ
コモチナデシコ(子持撫子) ミチバタナデシコ(道端撫子)
コモチナデシコ イヌコモチナデシコ 種子の比較画像
イヌコモチナデシコとしていたもの



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