事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

開いて見せたり曼珠沙華

2016-09-23 21:19:43 | 植物
これだけ伸びた雄しべの葯に(多くのユリで近所迷惑になる)花粉はないし、そもこの花に雌しべはないんだわな、まかりまちがってもタネがつくわけはない、サボテンやサクラの同株不稔じゃない、3倍体なのだ、何でかくもケナゲに花をつけるのか・・・

というのはたぶん逆、花をつけるから毎年咲くのがきれいで楽しいからとヒトが分布を広げたのだ、昔のヒトが何かをきれいとかカッコイイとか思わんくて目の前で食えるものにしか価値を認めなんだんだったら今の今人類の文明は存在しとらんだろよ

となぜかわかったようなことを言ってみる、今日は彼岸の中日・・・じゃなくその次の日なのであった

風太郎御大にはかなわない

2016-09-23 12:24:58 | 本と雑誌
忍法創世記」早いもので御大が亡くなられて15年ださうである、晩年はパーキンソンで言葉も不自由になっておられたとのこと(奥様の解説)だが、これはその年(01年)に単行本化されたモノ、そっか知らんかった・・・って連載は昭和44-45年、名作中の名作「甲賀忍法帖」より10年後、でもってこれまた名作の誉れ高い「柳生十兵衛死す」よりは20年以上前、御大の作品を知るモノにとってはまさにその中間の作品であるのだなあ・・・

時は1390年(南北朝合体前夜)、伊賀はまだ忍法の里じゃない、そこへ能の世阿弥に率いられて楠正成家臣の末裔という怪しげな山伏の一団が現れた、南朝が保持する三種の神器を守るのに協力してくれという、隣の柳生庄にもまだ剣法はない、そこへ中条流剣法の師範に率いられたこれまた怪しい武士の一団が現れた、大塔宮の子孫が三種の神器を奪取するのに協力してくれという、折から両家の間では縁談が進んでたのだが、縁組するハズだった柳生三兄弟と伊賀三姉妹はこのとんでもなくややこしい戦いに巻き込まれて・・・・・

不毛な争いの果て、ついに全員が死んじゃうという展開はまさにお約束だが、にしてもよくまあここまで奇想天外な技やら術やら考えつくよなあと読者はただただあっけにとられるしかないのであった

甲賀とちょっと違うのは主人公たちが無事結婚して子孫を残すこと(赤ん坊をおいてさっさと死んじゃうのだが)、その子孫こそ柳生石舟斎と服部半蔵なのである、甲賀の爺さんと婆さんに当る両家の当主は服部半阿弥と柳生石戸自、ハイめでたし

オマケ-「柳生十兵衛死す」の十兵衛(先祖の方)は年代的に本作の七兵衛みたいだが隻眼以外に共通点はない、作者もまさか20年後にもう一度ご先祖様を登場させようとは神ならぬ身の知るよしもなかったのであった