昔、TVで聞いただけで記憶あいまいになってたので注文したのが届いた、君島久子さんの解説によるとお話の出所はモンゴルでも満州でもない、チベット・ビルマ語系(プラスタイ語系-この二つは全然違うものらしいのだが)のイ族なる小数部族(人口330万人ほど)で「中国各地に類話があり兄弟の人数も様々だが中でいちばん完成度の高い」作品だそうである
なるほど、こういうスジだったのか、ごもっとも、「自分勝手な男の子とまじめな裁判長」が一人の「悪い王様」に合体し、「海水を吸い込むにいさん」が「トップのちからもちとラストのみずくぐり」に分離したことで見事にスカッとした勧善懲悪が完結してる、山中の九人がアメリカへ渡って海辺の五人になったとはちょっと考えにくい、いやそれは絶対ありえない、君島さんによれば兄弟数の最低値は三人だそうだから(きってくれ、さむがりや、みずくぐり-かな?こういう推測って無意味だけど)、五人に増えた海バージョンがホンコンかシャンハイあたりからUSAへ渡り、チベットへ行った山バージョンは九人におちついたということになるんだろか
ま、私の推測って当たったためしがないんだがね