事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

長谷川康夫

2016-03-31 11:37:36 | 本と雑誌
つかこうへい正伝1968-1982」まだ半分しか読んでないがいささか疲れた、芝居のことなんか全く知らないのに何でこんなもの(失礼)を買ったかと言えば「乗り移り人生相談」の島地勝彦が「これを読んで随喜の涙を流してくれ」と言ってたから、このヒトのこともロクに知らない(失礼)が、彼に乗り移ってたのが今東光、シバレン、開高健と来れば信用してもよいんじゃないか(もっとも今東光読んでないけど)、と言ってもたまたま職場がquoカードをくれたところで近くの本屋がquoを扱っててしかもこの本を置いてて、かつペラッとめくってみたら「鎌田行進曲」フィナーレの写真に写ってる役者さんたちの顔と名前をほとんど全員知ってた(実は例外あり、それがこの作者、またまた失礼)という事情がなかったらまさか買うことはなかったと思う、そも「鎌田行進曲」だって(映画も)知らないんだし

というわけで(どいういうわけで?)私の興味は今のところ「あの頃の大学生」なのである、つかは入学した年が私より2年上(1968年=昭和43年)、作者は2年下、何でも名古屋の大須で公演したことがあったとか、作者は東名を飛ばして機材を運んだとか、さうだったのか、ホントに若かったんだね、あらためて知らんかった・・・・

今さらだけどつか作品読んでみようかな、芝居の台本って井上ひさしぐらいしか読んでないしどれもあんまし感心せんかったけどな、「KEIさんてば(井上作品の)つまんないものしか読んでないんだもん」とパソ通時代の若い友人が言ってたな

オマケ-メンバーの三浦洋一が東海、平田満が時習館、共に愛知県有数の進学校出身で、つかはそれが気に入ってたとのこと、意外としょーもないことにこだわるよな、そういう彼は福岡県のどこ出身なのか、作者は北海道のどこなのか記載がないってのもちょっと気になるな、とか言って自分もしょーもないことにこだわってるよな

中島らも2

2016-03-30 15:29:50 | 本と雑誌
今夜すべてのバーで」電子化されてたので即ダウンして一気読み、早速久里浜病院のアルコール依存症スクリーニングというのをやってみた(39ページなのになぜかこれだけ目次の最後に付け出されてるのだ、何はさておきやってみるべしという作者のアドバイスなるべし)結果は4.2点、もちろん「重篤問題飲酒群」である、考えてみれば飲酒歴40年だもんなあ、長さだけなら主人公の倍以上、そらまあ1日にウィスキー1本は飲まんけど(いや飲めんけど)・・・

主人公はまだ35歳と若いのでアルコール性肝硬変には至っていない、黄疸が出てだるいので病院へ行って即入院、え、ホントに肝炎じゃないの?と思うけど重症脂肪肝とのこと、酒を断ってキチンと食事を摂るようになったらたちまち回復し始める、よかったねと言いたいとこだが、夜中に病院を脱走してソバを食べに行ったと思ったらたちまち酒を飲んでしまい・・・
で、この後が大変、同室の少年が亡くなったばかりの霊安室で口が悪くてやたらミュージシャンに詳しい主治医と上を下への大乱闘、全く何でそうなるんだよ?

どうやら無事退院できたんだが、さてそれからどうしたんだろ、作者(私と同年)は52歳で階段から落ちて不慮の死を遂げてしまったから続きは書かなかったハズ、心配で眠れなくなりそうだ(もちろんウソ)

中島らも

2016-03-29 16:26:58 | 本と雑誌
永遠も半ばを過ぎて」無限に半分があるもんかというツッコミはなし、元々が意味不明の文章なんだから、だけど意味不明の文章が豪華本になってバカ売れしたらいいなって、作家なら一度は見る夢なのかもね(違ったらゴメン)・・・

津原さん推奨、彼の好みは私とはいささかズレてることが多いけどこれは面白かった、4年前は入手可能だったらしいけど今は古書、でも状態よいから文句なし

特に不眠症の写植屋が睡眠薬をのんだ途端にシッチャカメッチャカを打ち始めるくだりは圧巻、シッチャカでありながら決してわけがわからないということはない(もっとも人類に「わけのわからない」文章なんか書けるんだろかと岸本佐知子さんがおっしゃってたなあ)、とにかくメッチャおかしい、ホントにラリってたらこんなん書けんよね、実に稀有なる能力(と思ったけど何書いたか全く思い出せんというのは作者の実体験らしい、へえ)

だけど直木賞に選ばれなかった理由もわかる、選考委員はみんなプロの作家だから「(ハコ入りの豪華本がバカ売れなんて)そんなアホなことがあってたまるかよ」と思ったのだ、ハイ、まことにごもっとも

オマケ-文庫本は解説が楽しみなもんだがこれもユニークに楽しい、このヒト一時作者の仕事場に居候してたとのこと、もしや作中人物のモデル?「スキンヘッドのヤクザは実在してほしくない」ってもしやヤー様に目つけられるようなことやったわけ?

北海道新幹線

2016-03-28 18:52:59 | ニュース
運転開始は2日前のことだからもうニュースじゃないけど
何か色も形もスゴいカッコイイよね、いかにもテクノロジーの粋って感じ
だけどそれで乗り鉄魂に火がつくわけじゃないのだな、昔に比べれば可処分所得多いし、本質浪費家だけど、ホネまで貧乏性でもあるんで、用もないのに新幹線で北海道へ行く趣味はないのだ

え、用があったらどうするかって?あるとしたら札幌の可能性が高い、やっぱ飛行機で行くんじゃないかな・・・おっと誰もテメエにゃ訊いてないよね、まーいーじゃない

カーには孫が

2016-03-27 19:08:02 | 本と雑誌
切り裂きジャックの秘密」、呑んだくれてついソニーからダウンしちゃったんだがもちろん本家の作品ではない、21世紀に出たパチモノ、と言っちゃ悪いよな、作者は「ジョン」ディクスン・カーと名乗ってるわけじゃないんだし、彼女が本家の孫なのはたまたまだし・・・(なわけあるか!!)

ヒロインが15歳って時点でこれはジュブナイル、さらにタイムトラベルSFでほとんどファンタジー、この時点で私ごときが言うことはほとんどないようなものなんだが

やっぱこの設定ムリじゃないかと思う、ハリーポッターといい勝負、あ、作者がホントに考えたのはたぶんそれ、魔法つながりで続きがあるのかも、そう言えばまちがって殺されなかった被害者に**ポッターてのがいたじゃん、それってもしやその子孫が21世紀につながるとか・・・

だったらミステリ読みとして許さんということはない、続きがあるなら承るよ、お手並み拝見になればよいな

3/28追記-一つ文句があるとすればクドい(これは本家にならったのかも)、それといかに15歳とは言え主人公アホ過ぎ、タイムトラベルから戻って「私はコリンの従妹」「コリンって誰?」、おいおいこの時点で「ギャーッ」と驚けよ、ご先祖様が未婚で死んだの知ってるじゃないか(あ、これもしやネタバレ?)