事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

貴重なデータ

2018-03-31 22:50:56 | 音楽
イドメネオ」何日かかったかわからんが届いた、64年イギリスはGryndebourne Opera House のライブヴァージョン、よくぞみつけてくれた、昔ドイツ語版のカルメンを探してくれた店、やっぱ信用できるとこなのだ
で、これ誰だかわかる?当時28歳のまだヒゲを伸ばしてないパヴァロッティだよ(左はお父さん役のルイスさん)よく撮れてないのはわかってるけどせっかく撮ったんだアップしとけ、声は若干若い気はするけどそのままなんだがな・・・

解説によればイギリスへ来たイタリア語ネイティブのパヴァロッティは深刻なホームシックだった、その頃はまだ歌手になるかサッカー選手になるか決めてなかったので劇場前の芝生でサッカーボールを蹴っていた、劇場スタッフが「兄ちゃん、君28だろ、歌手になればまだ先は長い、だけどサッカー選手になったら2年後にイタリア代表でここへ戻って来れるか?(たまたま66年のW杯はイギリス)オレはムリだと思うぜ」と言ったとか言わなかったとか・・・・なんてね、後半はウソ(ボールを蹴ってたとこまではホント、ホントなんだってば!)
これは2010年のリマスターなのでパヴァロッティはすでに故人、だからこんなこともバラしてよくなったってことかもね、まだ聞いて笑うヒトはいたろうけど(今もいるって)

王子がテナーのヴァージョンはメッツォソプラノのヴァージョンよりだいぶ短い、どこがカットされてるのか、そのうちチェキするかも(せんかも)

オペラ鑑賞(クドい)

2018-03-30 13:44:02 | 音楽
カルメン」Azonが在庫ありと知らせてくれた、今更遅いわ!ってつまりないのは日本語歌詞カード付バージョンだったわけね、いやま結果オーライだからよいよ

というわけで聴き倒してる、フィナーレなんか何回再生したことやら、何回やっても自分で音程とれるのは(たぶん子供の時から知ってたハズの)2小節だけなのよな、カルメンのソロはそんなむつかしくないんじゃないかと言ってるヒトがいたが、たぶん途中まではね、フィナーレのデュオはかなり難度高いんじゃないかと思うよ、ここの主役はホセの方、ひたすら「オレはオマエを愛してる、オレといっしょに来てくれ」と言うだけなんだがこれがスサマジイまでのド迫力、この男にパワーで勝てる女性ってそうはいないんじゃないか?バルツァ姉さんスゴ過ぎ・・・って違ーーーう

フィナーレのほぼ半ば(たぶん)
ホセ「(ピアノ)で、オマエもうオレを愛してないの?(ここは大事なとこなのでもう1回、今度はフォルテ)で、オマエもうオレを愛してないの?」
カルメン「そ、私もうアンタを愛してない」
ホセ「だがオレはまだオマエを愛してるんだ」この2小節はたぶんCmajor(♭2つのB♭majorかもしれんが私の耳じゃわからん)「ああカルメン、オレはオマエを愛してる(aimeとadoreの違いわからん)」この2小節はminorなんだが何なのかわからない、何回も聴きなおし(デジタル音源の難はちょっと巻き戻して再生ができんこと、10分再生して最初に戻るの繰り返し)ウクレレ(今唯一正確に音程とれる楽器)を持ち出して耳で確認、最高音は上のG(たぶん)だからね、初心者にはむつかしいよ、どうやら#2つのBminorらしいことがわかった(あるいはAminorなのかも)、つまり1音上がったのだ、ややっこしいことすな、作曲者!
カルメン「これ何のいいことがあるの?ムダな言葉(伴奏major)」
ホセ「カルメン、愛してる、愛してる(minor)、オマエが喜ぶなら何でもする、何でも、なあ聞いてるか・・・だがオレを捨てないでくれ(major)昔を思い出してくれ(minor)、そう遠くない前にオレらは愛し合ってたんだ、カルメン、オレを捨てないでくれ」
カルメン「カルメンは縛られない、自由に生きて自由に死ぬのさ」
とにかくも4小節解読再現できた、これだけで十分、他のとこ歌おうと思わないよ・・・

さてこの板は人気ヴァージョンなのでいろんなヒトがレビしておられて中にこんなのがあった「エスカミーリョがオッサン過ぎ、これじゃラストでカルメンの気持ちがホセに戻ってドラマの結末変わっちゃうだろ」そっかね、声だけだからよいんじゃないの?確かに歌手の顔が浮かぶことは私もあるけどカルメンはともかく(ジャケットそのまま)ホセの方はこの写真の物凄い(と漢字で表現するしかない)美男じゃなく生え際が後退しかかったまた髪の色がずいぶん薄くなっちゃった中年男なんだが、でもいーじゃん、声は変わってないんだから

ところでこの劇、全編にテナーのソロが1曲しかないのよな(花の歌)、「竜騎兵」があるにはあるけどあっという間に終わっちゃうしそもこれアカペラ(酒場でみんながセリフを言ってるところへ1人だけ歌いながら入ってくる)だうでもよいけどクラの譜面で(たぶん)Aminorということは(たぶん)♭2つGminor、クラの最高音はド(つまりB♭)だがホセの歌はそこまで上がっていない
ということとは全然関係なくパリ大会に「何でカルメンがないんだ?」と文句をつけたけど、確かにちょっとむつかしかったかもね、ドミンゴもホセをやっている、どっちが当ったかと言えばたぶんイーブン、どちらが歌っても(双方のファンから)文句が出るかも、お互いに「そっちがどうぞ」と言い合い顔を見合わせて「ま、今更ドン・ホセって柄でもねーか」になったんだったりとか・・・いやそれはないと思うけどね、ロス大会では最年長のパヴァロッティがウェルテルを歌ってる
「あの、これ Die Leiden des jungen Werthers なんですけど」
「わざわざドイツ語しゃべるな、それがどうしたんだ?」
若きウェルテルですよ、先輩いくつなんですか?」
とは誰も言わなかったらしいんだもんな、実はこれ言いたかっただけ

3/31追記-今朝も聞いた、ホセ/エスカミーリョの対決シーン、改めて2人がマイクに向かって歌ってるんでよかったと思った、何せ私の中ではカレーラスの外見が10年後なので、アタマの薄くなったオッチャンどうしの立ち回りはマンガにもならんもんね、申し訳ないが笑っちゃったのである・・・

いやはや何とも・・・・

2018-03-28 14:13:10 | 本と雑誌
カラマーゾフの兄弟」何と青空に入ってるんではないか、中山省三郎訳、つまり私が読んだの、もっともまた1だけで2と3は作業中だが、そっか著作権切れたから価格破壊の販売が可能になってたのね、悪霊と白痴も入ってる、立派なもんだ・・・
ということはさておいてやっぱ疲れた、たとえ大審問官を突破しても受験生には読了できなかったのじゃあるまいか、終章ミーチャの裁判に至ってすら検事の論告、弁護士の最終弁論がとにかくムダに長ったらしい、登場人物みんながみんなおしゃべりだが中でも群を抜いて口数多いのはこいつらだよ、それが商売なんだからしかたないとは言うものの説得力のある文章てのは長きゃよいってもんじゃねーんだぞとどなりつけたくなるのよな、ホフラコーワ夫人だってこいつらに比べたらカワユイもんだ、(豊崎女史があきれてた)男にもてた自慢話だってよいじゃないの、2人の男が読者の知らんキャラならアタマへ来るかもしれんがどっちももうおなじみなんだから、これとて続編があったら何かの伏線になったかもしれんだろ?

ということはさておいて記憶とだいぶ違うところがあった、イリューシャが(スメルジャコフにそそのかされて)傷つけた犬は死んでなかった、コーリャがみつけて芸を仕込んでたのだ、イリューシャは犬を死なせたという罪悪感から救われた、何で少年は罪悪感に心を病んで死んだなんて思いこんじゃってたのかなあ?これ珍しく自分で読んだんじゃなくて小学校の先生が読んでくれた一件を記憶してたんだが、かなり悪意をもってリライトした人間がいるとしか思われぬ(先生もたぶん全編は読んでなかったんだろな、でなきゃわざわざそんなものを読むわけはない)

さらにラスト近く、イワン・カテリーナ・アリョーシャは共謀してミーチャを脱走させようと企んでいた、ミーチャも逃げる気十分でグルーシェンカといっしょにアメリカへ行って英語を覚えるんだとか言ってる、イワンは脳炎を発症して自分で動けなくなったが(アリョーシャはたぶん回復不可能と予測している)カテリーナとアリョーシャが計画を実行しなかったとは思えない

つまり・・・13年後と設定された続編がもしあったなら、ミーチャとグルーシェンカは行方不明、イワンはすでに世になくカテリーナは嫁かず後家を通してる、ホフラコーワ夫人は優秀な役人と再婚したが娘のリーザはアリョーシャと結婚していない、アリョーシャはテロリストになりコーリャや仲間たちと協力して皇帝暗殺を企てたが未遂に終わった、さてミーチャとグルーシェンカは?といった展開になったのじゃあるまいか

とようやく全編読み終わったのでホントなら2回目読むべきところだが後に回して日本人による続編「カラマーゾフの妹」を再読した、どっかにあるハズだが探すのがめんどうなのでソニーでダウン
いややっぱ元ネタ知ってると面白さが違うね、よくまあこれだけというほど元のキャラが生かされてる、ただミーチャの脱走がどうして実行されなかったのかは(話題には上がったものの)不明のまま、駅長に賄賂を渡して協力してもらうという作戦が安易に過ぎたんだろか「そんなオソロシイことに協力はできません、もし私がタレ込んだらどうなさるおつもりですか?」とか言われたんだったりね、元気になったイワンは減刑嘆願を繰り返したがついにミーチャを生きて帰すことができなかった、でアリョーシャとグルーシェンカはテロリストになって・・・・以下略

他に予測と違うところと言えばイワンとカテリーナは結婚して子供もいる、だがミーチャの話はできないのでどこか薄氷を踏む思い(そらストレスだわな)、アリョーシャとリーザは結婚したが子供はいない(リーザにはそれがストレス)、イリューシャの姉さん(障碍者)を引き取っていっしょに暮している、彼女とリーザの関係もちょっと危ない(ところがこの2人いっしょに失踪してどこへ消えたかついにわからずじまい)、ホフラコーワ夫人は(足の病気が悪化したか何かで)早世し彼女を恋してた(のかもしれない)優秀な役人は今では知事を勤めている(これもちょっとした伏線)、コーリャはあの犬の子孫(ナントカ7世)をロケットに乗せて宇宙へ飛ばしたという(おいおいかわいそうなことすな・・・と言いたいとこだけどそれホントにあったことだもんね)、いっしょにコンピュータを開発する天才少女は女中が生んだ私生児、そうそんなことも元ネタにちゃんとあったのよね、やっぱ続編は本編に続けて読むべきだ、生きてるうちに実行できて幸いだった

というわけでさて2回目読むかな?

春のプリキュア映画

2018-03-27 12:57:28 | 映画
スーパースターズ」土曜日にミッドランドへ行って来た、封切2週目だがけっこう入ってた、小さいお友達が多くてライトがいっぱいついた(と思う、自分は前の方に座ってたから直接見たのは3人だけだけど)のはめでたい
ヒロインが5歳の時にアイルランドを旅行して不思議な館で炎を連れた不思議な男の子にであった、もう一度来ると約束したのに館がみつからず、結果として約束を破ったことになった、あれから8年、もう絶対に約束を破らないと決めてる彼女と仲間の前に変な(オシマイダーではない)変な怪人が・・・
何が変って
「もう攻撃しないウソ」だって
「ホントかなあ?」
「何かウソっぽい」
「語尾にウソがついてるし」
ここで笑ったのが私だけって信じられん、お子様にはこんなん受けんのかね?この声があのニセ犯人(北村一樹)だったのはオドロキ、字幕見るまでわからんかった

細かいツッコミだけど二足歩行のハムスターってメッチャ不自然じゃない?いや動いてない時は直立しててもいいけど、彼女といっしょに坂道を走るシーンはどう見てもムリ(歩幅違い過ぎ)、走る時は四足になれよ(と言ったヒトも私だけ?)
それとやっぱ台車で坂道は不可だよ、ハグたん、重力の加速度がどれほど大きいか知らんわけじゃないだろに(とこれは製作者に言ってる)

ということはあったが後半は概ね満足の出来(上から目線)、先輩たちがしっかり後期の必殺技を見せてくれてたし、闇の存在を完全に消すことはないという結末もいい、いつかまた会えるとよいね(今までの例からしてそれはないけど)

オペラ鑑賞

2018-03-26 12:22:46 | 音楽
カルメン
数あるオペラの中でも私には一番耳に親しい作品、何せ他の演目はたいていTVで見たのだがこれだけは物心つくかつかない頃から年中家でレコードがかかってたのだ、中にはカルメンだと知らずに知ってた曲もあって、昔(と言っても91年)ジェットマンの劇中曲に「第三幕への前奏」が使われてた(なかなかによい話だったが長くなるので省略)、ジェットマンと言えば全編「かなわぬ恋」のオンパレードだったからまことによい選曲だが、これ当時の私(39歳)は「知ってるのに何なのかわからない」当時はパソコン通信やってたから掲示板にメロディをアップ(一応やり方知ってた)して「これ何?」と訊いてみたんだが誰も知らなかった、あの頃は読者の数ヒトケタだったからしゃあないやな、わかったのはビゼーの組曲を買った時だったかDVDを買った時だったか、はてどっちだったんだろ?(何にしてもアルペジオーネほどは時間かからんかったハズ)

というオペラを久々に聴きなおしてカレーラスの声にシビレまくり、というのは前に書いた通りだが、これがいささか意外、ホセの歌ってほとんど印象に残ってないどころか聴いてもメロディを再生できないのが多いのだ、カルメンの歌ならハパネラ、セビリアの城壁近く(ホセを誘惑する歌)、酒場の歌(出だしとホセに聞かせるのと)、自由の歌からトランプ占いの歌(いや違った、これ「お役人は任せて」の歌だった)までほぼ再現できると思う(完全じゃないが)

ところが・・・ホセが最初に歌うのは「聞かせてくれオフクロのこと」で、ミカエラとのユニゾン部分はまあ何とか、だけどソロになるとあれ、どんなメロディだった?「アルカラの竜騎兵」はいくら何でも知ってたがこれは2幕への前奏なんだから知ってて当たり前、「お前が投げたこの花を」になると・・・あの・・・お宅の歌ってむつかし過ぎない?
エスカミーリョとの直接対決、そんなシーンがあったことすら忘れてた(殴り合いには一応勝ったんだね)、迎えに来たミカエラとのやりとり(いやだ、行かない、でも結局行く)、やっぱ再現できないよ・・・そしてフィナーレ、ここだけかなり何回か聴きなおした、フランス語の聞き取りはとってもむつかしいけど、でもどうやら再現できるメロディは一つだけ「だがカルメン、オレはまだオマエを愛してる Mais moi, Carmen, je t'aime encore」と歌うところ(だと思う、たぶん)キャー、シビレル・・・(クドい)
というわけでドイツ語を聴いてみようかと(ここ Doch ich, ich liebe dich noch immer なんだろか)思ったんだがファイルがみつからぬ、前のダイナで作ったんですらないらしいのよな、全く面白くない・・・・

ところでラスト「オレを捕まえてくれ、殺したのはオレだ、愛してた女を」ときっかり歌い切ってるね(メロディがドミナントで終わってないけど、それはしゃあない)、これが正しいんだと思う、ここで茫然となってトーンダウンしちゃダメ、いっそ「彼女を愛してたからだ」と言ってもらいたかった
今だから臆面もなく言える、愛していたから殺したのだ(都筑道夫のマネ、彼の作品でもこれだけは評価してるんだよ、いやわかってる、クドいって)

追記-Mais moi, Carmenのメロディはもう1回あってそこではMais ne me quitte pas, o ma Carmen、Souviens-toi du passeと歌ってる(とようやく読み解いたのである)、英訳によれば「だがオレを捨てないでくれ、昔を思い出してくれ」らしい、よくまあ恥ずかし気もなく、日本語じゃなくてよかったね、意味わからんからシビレルって一面なきにもあらずってか

3/27追記-だけどこのメロディ、衛兵の交代やら2幕と3幕への前奏やらイントロやらといっしょに子供の耳が記憶してたんだよな、そう思いたいよ