事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

落語小説

2016-05-31 16:02:42 | 本と雑誌
えんま寄席」車浮代、ありそうでないよね、こういうの、聞書とか解説とかはよくあるけど
元ネタになった噺は概ね知ってる(「火事息子」だけは記憶にない)、確かに終わった後で気になることってあるわな、「芝浜」の大金はなぜ落とし主が現れなかったのか、この夫婦はその後どうなったのか、「明烏」の若ダンナと花魁はどうしたのか(心中したという説もなくはない)、なるほどね、落語国の住人たちはこんなふうにつながってたのか、いや、んなわけねーだろとツッコミたくなる設定もはけっこうあるし(たとえば「子は鎹」の母ちゃんには武家出身の叔母さんがいる、だうすりゃさうなるの?)、時系列がはっきりとあれ?なところもあるが(たとえば父ちゃんが請文を書いた花魁を息子が受け出そうとしたり・・・あ、これはいかに何でも別人だわな)

「品川心中」に続きがあったとは知らんかった、心中しそこなった花魁に男がバケて出たと言って髪を切らせる噺は確か「星野屋」だったんでは?私の記憶では(スゴい格好で戻って来た金公を見て)賭場のみんなは逃げたのに一人だけ座ってた元サムライが「拙者は腰が抜けております」でオシマイだった、前半は忘れた、一応女郎の方も気ウツの病で死のうと思ってたんだったかも

一つだけしょーもないツッコミ、私の記憶が確かなら八つぁんはまちがいなく八五郎だが熊さんは熊吉だったハズだ、クマゴローはハンナバーバラのマンガに出て来るクマキャラ(本名ヨギベア)の日本名だろ?

ついでだからもう一つ、炭屋の床に火薬をまきっぱなしはマズいだろ、そんな危ないモノ子供が持っちゃいけないよ(わけわからんくてゴメン)、この噺「子は鎹(カスガイ)」じゃないの?「子別れ」は重の井だと思うけど

ワシントン・アーヴィング

2016-05-30 21:35:32 | 本と雑誌
スケッチ・ブック」元ネタならロハだが長文を読解する元気がないので訳本をゲト、正解だった、大人向けの文章だからむつかしいのである、これはプロに訳してもらうべき・・・

リップ・ヴァン・ウィンクル-昔ディズニーが実写化してたけど20年ぶりに目覚めた主人公が長いヒゲの爺さんになっちゃってたシーンしか記憶にない、ノラクラ者の主人公は独立戦争前後の20年をショートカットできて何か得した(口うるさい奥さんはもう死んでるし娘はまともな主婦になってるし)って感じ、ホントにそんでいいの?

スリーピーホロウの伝説-これがわりと最近実写化されたから古い文庫も再版されてすぐまた絶版になったのよね、昔ディズニーがアニメ化してた、パッとしない小学校の先生が富農のお嬢さんと愛しあって、でも伝説の首なし騎士にあちらへ連れてかれちゃったという悲恋物語になってたようななってなかったような・・・そっかなるほどそういう話だったのか、50年ぶりに納得、あ、わけわからんくてゴメン、ジョニー・デップの映画はまるっきし違うお話だったのね、デップは先生じゃなかったし首なし騎士は実在してたらしいし、全くタハハだわな

ともあれ訳者の吉田甲子太郎いわく「リップヴァンウィンクルとイカバッドクレーン(スリーピーの主人公)はアーヴィングの創造した人物中の傑作とされている」ハイ納得(自分にすごくよくわかるタイプって意味で)

追加-「幽霊花婿」のラントショート男爵もなかなかにおかしい、さらに「ジョン・ブル」(当時は日没することなき帝国だったグレイトブリテンの象徴)はそうとうなもんだと思う、つまりは元ネタ岩波文庫2冊分の中からこれらの作品を選んだ訳者の目利きってことなのかな?改めてラッキー!!

もう一つ追加-「スリーピーホロー」は出自不明の田舎教師が金持ちの家へムコ入りしようとしてあっさり下心を見抜かれ腕自慢の男の子に追っ払われたってそんだけの話、よくまあここまでの怪談に仕立てたものよ、そんなしょーもないモノをアニメ化する会社も会社、あん時はネタわからんかったもんなあ、たぶん子供だったから・・・・・そう?現場にカボチャがつぶれてたって一件故意に無視してなかった?いや忘れたけど(わけわからんくてゴメン)

5/31追記-今頃気がついたけどこれ「坊っちゃん」のウラ返しじゃないの?外から来た怪しい赤シャツが土地のマドンナに言い寄って武闘派の山嵐にぶっとばされるって・・・いや違うな、あんましどこにでもあり過ぎるネタだから似てみえるだけだよな、結末違うし

6/1追記-だうでもよいけどキャンバイシーズはないだろ、カンビセスと言ってよ、ビューセファラスも如何、ブセファルスじゃあるまいか(この馬が名馬どころか実は貧相な小馬ってとこがお笑い)

長谷川康夫2

2016-05-29 18:47:52 | 本と雑誌
つかこうへい正伝」タハハ、電子版ありじゃん、いや別にかまわんけどね、quoカードがなきゃゲトすることもなかったハードカバーなんだから
やっぱ知らない世界のことはわからん、進学校それも愛知県の固有名詞に「え?」とか思うだけだったのだが・・・

久々にページをめくって知ってる名前をみつけた
石丸謙二郎-トッキュウジャーのオーナー、彼の写真を見たればこそこの本を買ったと言ってもいいようなもんなんだけど、作者いわく「今はいっぱしの俳優ヅラしてる」、若い頃からハンパでない変人だったみたいだね、ま、さうでもなきゃこの業界で生き残れるわけがあるまい
かとうかずこ-淑徳(念のために言えば名古屋の女子大、いや今は共学で一応サッカー部もあるらしいが当時は花嫁大学だった)中退、「サロメ」のオーディションで芸能界入りとのこと、東国原と結婚し一児をなして離婚・・・へえ名古屋の女子校いろいろやってるな(地元ネタだからわからんでいーよ)
蜷川有紀-先日亡くなった蜷川幸雄の姪、高校2年で「サロメ」の主役に大抜擢・・・と言われたって叔父のことはTVでよく知ってる(若い頃からノウ中のキリだったと思う、たぶん)けど姪は知らん(失礼)
熊谷真実-これまた「サロメ」のオーディションで芸能界入り、朝のドラマで田中裕子の姉さんを演じる(これたぶんものすごい侮辱よね)、つかこうへいと結婚してすぐ離婚(それは聞いたことがあったやうななかったやうな)、妹は松田優作未亡人

そっか、そういうこともあったのか・・・結局今日も読み終われず、知らない世界を受け入れるのはむつかしいのだ

5/30追記-石丸はストリーカーの元祖とも(少なくとも日本では)、はて私の記憶が確かならあれは昭和48年のこと、長谷川と石丸は同じ年で当時約20歳、あってもいいわね