ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

タイトル

2018年11月28日 | 日記
9か月くらいかけて訳した本が、出版に向けていよいよ最終確認、という段階に入っています。

最初に原著をもらって、タイトルはこんな感じです、と仮タイトルを伝えられた状態で
翻訳をします。本文を訳す際に、タイトルの訳を絡めて訳すこともあるのですが、
今回はあまり絡めませんでした。うまく絡まなかったから(笑)。

けれど、最終ゲラの確認になって、正式タイトルが決まり、それが本文の訳を
反映させてくださったわかりやすくかつインパクトのあるタイトルになっていて、
おおおおお~とかなり感心しました。

タイトルって誰が考えてくれるんだろう。
担当してくださっている編集部の○○さんだろうか。けれど、電話で話したことがあるけれど、
それなりの年齢の男性なので、初校ゲラに書き込みされている文字(いかにも若い女性
という感じの丸字)とはイメージが違うんだよなぁ。ということは、校閲(校正)者は別にいて、
その人もタイトルを考えるのかな(だって、内容を読んでいるはずだし)。

小説のタイトルはタイトルセンスのない私が、ない頭を捻ってつけるのですが、
担当の編集さんが、たいていそのときの流行のスタイルや文句をうまく使ったものに
変えてくださいます。

内容がわかりやすく、かつ読者の目を引ける(気を引ける)タイトルをつけるのは
大変なんだろうな、と今回のタイトルを見て思いました(担当さんが途中経過を
何度か連絡してくださって、頭を捻ってくださっているなぁというのがひしひしと伝わってきました)。

オカタイ学術書なので読む人が限られていて、発行部数が少ないのですが、
ここにきて発行部数がちょっと増えたので嬉しいな。


今日の塾弁

長男が塾から帰ってきておにぎりを食べまくるので、ちょっとぎゅうぎゅうにしておかずの量を
増やしてみた。鶏の天ぷらと高野豆腐の照り焼きとブロッコリー、プチトマト。
さすがに晩ご飯のおかず全部は入らないな。

P・G・ウッドハウス『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻』

2018年11月27日 | 読んだ本(日本語)
P・G・ウッドハウス著、岩永正勝・小山太一訳『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻』

やっと読めました!

二十世紀初頭のイギリスを舞台にした小説で、気はいいけれど頭がちょっと……な
金持ち青年バーティのもとに、新しい執事がやってきます。
その執事が切れ者で、バーティの困りごとをそつなく解決してくれます。

執事のジーヴズ、足音を立てずに漂うように入ってきて、漂うに去って行くから、
どうしても某アニメの執事が頭に浮かんで……!

ダメダメ、絶対にイケメンに違いない(そんなことは書いてないけど)。

このジーヴズ、主人の困りごとを解決しつつ、ちゃっかり自分の困りごともいい方向に
持って行っちゃいます。そのやり口には、「やるな、ジーヴズ」と思わされる。

言葉遣いもすごく丁寧なのに、嫌なことは嫌だとはっきりどこかに自己主張するからおもしろい。
こんな執事、初めて(笑)。

最後のジーヴズ視点の物語で、気楽な独身男性ふたりの生活を、執事という
立場でありながら謳歌しちゃってるジーヴズの姿が垣間見えます。

オンとオフの切り替え

2018年11月26日 | 日記
今やっている仕事は、翻訳者さんが訳した訳文を校閲する、というものです。
いやー、ものすんごい誤訳を発見して、それが呆れるくらいおもしろくて、
誰かに話したいんだけど、話したらたぶんいけないんだろうなと思って
黙っておきます(>_<)

こういうのをネタにお酒が飲めるような仲間がほしい、と思う孤独な在宅翻訳者&小説書きでありまする。

さて。

ええと、その笑っちゃうような誤訳の話は置いといて……。

その訳文の内容が、ある結構すごい人のお話で、その人は「オンとオフを切り替える」
ことの大切さを語っています。

読みながらすごく納得~。

在宅という仕事柄、ほぼずっとオン状態が続くこともあり、納期前は夜中までオンだったりすることも。
中途半端にオン状態が続くので、だらだらしてしまったり、子どもに寂しい思いをさせてしまったり
することもあって……。

最近は、子どもが帰ってきたらパソコンの前から離れる!(電源オフにはなかなかできない……)
と決めて、そうするとオフの状態ができて、子どもにも余裕を持って接することができるようになりました。

というわけで、オンとオフの切り替えの大切さを体感しているところに
タイムリーな内容でした。

今日の塾弁。

塾のお弁当

2018年11月26日 | 子育てにまつわること
長男が塾に通い始めて三日目。お弁当を持ってまで塾に行くなんて、なんでそんな
大変なことをみんなやってるんだろう、と思っていたけど、我が子も同じことを始めました(笑)。

まあ、一時間目と二時間目の間に食べるのだから、お弁当があった方がいいわけだ。
だって、休憩時間がちょうど晩ご飯の時間だしね。

そんなわけで、がんばって作り始めたのですが……休憩時間は二十分。我が長男は
食べるのがとても遅く、幼稚園時代から給食は最後の一人、二人になってしまっている(笑)。
ちなみに同じ塾に、幼稚園時代からの友達が通っていて、給食の最後の二人に
なったときは、いつもその子と一緒でした。

まあ、だから、食べやすいお弁当にするんだけど、三回目にしてすでにネタ切れ。
苦肉の策のオムライスになってしまった。



塾弁の記録を付けたら、まともなものを作るようになるんじゃないかと思ったけど……
果たして続くのか、この記録(笑)。変なお弁当のときはUPしないでおこう(をい)。

小林泰三ほか『みんなの怪盗ルパン』

2018年11月18日 | 読んだ本(日本語)
小林泰三、近藤史恵、藤野恵美、真山仁、湊かなえ著『みんなの怪盗ルパン』

近藤史恵さんの本を探していて見つけました。
子ども時代、怪盗紳士アルセーヌ・ルパン・シリーズを読んで育った著者らによる
オマージュ小説です。

『最初の角逐』小林泰三
ホームズと初(?)の対決をします。ホームズとルパンってそんなに年の差あったっけ?
モーリス・ルブランの本でも対決してたけど、そんなにあった気がしなかった。
ルパンシリーズでは、ルパンの愛する女性がホームズの弾に当たって死んでしまうのだけど、それに
コナン・ドイルが怒った、とあとがきかなにかで読んだ記憶が。

モリアーティー教授との最後が実は思ったものではなかった……ってな感じのストーリーです。
若き日のルパン。

『青い猫目石』近藤史恵
ルパンの才知・機転よりも、令嬢の活躍が目立ってます(笑)。
ルパンの優しさが、いい仕事してます。

『ありし日の少年ルパン』藤野恵美
結構好き。きっとこういう少年だったんだろうな。大人の時に見せた優しさや才能が
いかんなく発揮さています。

『ルパンの正義』真山仁
おもしろかった! 実際の歴史的事件にからめたストーリー展開がおもしろいです。
まだ無名のルパンががむしゃらにがんばる姿に胸が熱くなります。
正義とはなにか。歯がゆい思いでいっぱいになりますが、
やっぱりルパンはこうでなくっちゃ!

『仏蘭西紳士』湊かなえ
これはもうルパンファンの夢を叶えた作品ですね!
ルパンが日本にやってきて活躍したら……と夢を見た子ども時代を思い出しました。
そして、ちょっと嫉妬してしまいます。レニーヌ公爵(ご存知、ルパンの偽名の一つ)に
助けられた主人公に。ああ、私もルパンに会いたかった!