荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

手帳の巻、ふたたび。

2016年11月01日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを




*今回は、2011年に別んトコで書いていたブログに加筆・修正したモノをお送りします。



10月も終盤になりますと。ハンズだのロフトなどで手帳フェアが開催されます。

時期的にハロウィングッズの販売もひと段落つくわけですから、まことに好機なのでしょう。

僕は手帳が大好きです。

ガキの頃は、母親にねり『スパイ手帳』なるものを買って貰いました。

米国の人気テレビドラマ『スパイ大作戦』に端を発したスパイブームは、ガキの心もわしづかみにしたものであります。

消えるペンとかスパイバッジとか、意味の全く無い代物ばかりだったと記憶しております。

『仮面ライダー手帳』なんてぇのもあった記憶が。

そんなガキが20歳を迎えるころ、世はバブル景気を迎えておりました。

この時期に大ヒットしたのが『システム手帳』であります。

様々なリフィルを駆使し、オリジナルの手帳をつくろう!という感じで、皆さんこぞって購入したものです。

厚ければ厚いほど偉い、という不文律があったのか、皆さんビックマック位の厚さにしておりました。

まことに使いづらかった事でありましょう。

この『システム手帳』と時を同じくして登場したのが『電子手帳』です。

手書きのアナログに対し、液晶の文字盤をタッチしたり、小さなキーボードをタイピングするデジタル的格好良さが受けました。

勿論、このテの機能は現在ではスマホや携帯電話が担っておりますが、僕の場合は根っからのアナログ人間のせいか、俯瞰してスケジュールが見れないと駄目。

いちいちスクロールするのが面倒なのです。

そんな私が18年間使い続けている手帳は『能率手帳』。

『能率手帳』といっても種類はたくさんあります。

『NOLTY エクセル8』。

これが僕の相棒です。

もっともポピュラーと思われる、長財布程度のサイズは手にもなじみやすく、月間と週間の二種類が用意されていて便利この上無い。

この手帳一冊で1億、2億の仕事をしたものです。



手帳の世界には、単純に手帳を販売するほかに、『手帳で人生が変わる!』的な書籍を売らんかな、の括りがあります。

何だかよく分からない業界でトップセールスになっただの、世界で一番百科事典を売り上げただの、といった人々がこのテの書籍を執筆しております。

まぁ、手帳で人生が変わったら人間苦労はしないわけで、書いてある内容は一様に怪しさが漂います。

マルチ臭も濃厚に臭います。

僕は僕の人生を十分楽しんでおりますし、ソコソコ満足もしております。

50近くを迎えて今更、『成功』の二文字に惑わされる程愚か者でもありません。

ネットワークを大切にされているビジネスに携わるみなさんには、どうか僕を放っておいて頂きたい。

人生にホームランは無い。ヒットとバントで点を稼ぐしかない。

僕は今、そう思っています。



『ポケットにはいつも手帳と鉛筆』マーシャル・フィールド(米国の実業家・1834~1906)

過去の関連記事。
手帳の巻。
詐欺の巻。
詐欺の巻、ふたたび。
詐欺の巻、みたび。
自由人の巻。


最新の画像もっと見る