ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

はね海老 (2) @名古屋市西区・那古野

2015年04月09日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

時々散策する名古屋市西区・那古野(なごの)にある円頓寺(えんどうじ)商店街。名古屋で一番古い商店街だとか。この日は商店街のイベントがあって、アーケード下には露店(フリーマーケット)がいくつも店を構えていた。最近になって近辺には新しい店がいくつも誕生している。ずっと閉まっていた老舗喫茶「西アサヒ」が改装オープンしたと聞いて、店の前まで行ってみたが、お洒落で明るいカフェ・レストランに変身していて、店先の「NIS-HIA-SAH-I」と書いてあった味のあるテント屋根も撤去されていた。中には若い店員が何人も居て、ゲストハウス(いわゆる民宿)も併設しているんだとか。自分の行きたかった店ではなくなってしまったので、入るのは止めて、斜め向かいにある洋食店「はね海老」に入る。

こちらの創業は昭和36年(1961)とのことにはエビフライをいただいたが、今度の目当ては好物のオムライス。間口が狭く、奥に長い店に入ると、昼どきを過ぎていた事もあって先客は1組のみ。奥のテレビの見える席に座って周りを見回すと、手書きでカキフライとの組み合わせメニューがいっぱい書きだされていた。カキフライも大好物なので、ものすごく惹かれたが初志貫徹して、いつもクールな給仕の男性(息子さん?)に「オムライス」と告げる。カチカチにねじってある独特なおしぼりで手を拭き、調理の音に耳を傾けながら出来あがりを待った。

しばらくして紙ナプキンとスプーンが置かれ、オムライスがやってきた。もちろん玉子でくるんであるオールド・スタイルなもの。付け合わせは千切りキャベツのみ。上からはサラッとしたデミグラスソースがかけられている。スプーンで玉子を崩すと、中からはしっとりめのケチャップ・ライス。しっかりと味が付けられている。デミ・ソースはまろやかな口当たりでとてもおいしい。かかっているソースの量が少ないので残念だが、このソースならハヤシライスも食べてみたくなる。キャベツにはウスター・ソースをかけて、あっという間に完食した。男性店員ばかりで華が無いが、安い値付けといい、実質本位の素晴しい洋食。次に来るころには牡蠣は終わっているだろうから、次はハヤシライスかな。それとも前から食べてみたいカニチャーハンか…。(勘定は¥630)

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 ↑ 商店街には歴史ある「松川屋道具店」が。戦後この土地に移ってきたそう。建物も戦後すぐのものだそうです。

 

 

 ↑ 名城公園まで自転車で移動。お堀端の桜ももうそろそろ見納め。

 ↑ 丸の内にある石造りの「大津橋」(昭和8年・1933建造)

 


 

はね海老

名古屋市西区那古野1-20-37

 

 ( 那古野 円頓寺 なごの えんどうじ はねえび 円頓寺商店街 西アサヒ 玉子サンド )


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