河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

細胞の寿命を延長する特許

2015-01-29 | 大学
大学から出願していた特許が認められて特許証が送られてきた。

私自身はこれまでもいくつか企業から特許出願しているので、特許証に発明者として名前が載るのはこれで7回目になる。
なので、取り立てて嬉しいとか、わくわくするとかそういった感情は全くない。
特許というのは産業化に結びつかなければ無用の長物である。
維持費がかかるのでむしろ有害かもしれない。
特許が取れて良かったことがあまりないので、取れても嬉しくないのである。

しかし、この特許取得までには相当苦労した。
これまでの企業におんぶにだっこの特許出願とは違い、大学から出願するためにまずは理事長の説得から始まり、学内手続にのせるための苦労や、補助金を得るために様々な書類を書いたり、もう思い出したくもない苦労の連続だった。
当初は有望な特許だと思えたので、国際出願までしたのだが、各国移行のためのJST補助金はもらえず、結局国内移行のみ行った。

そうした挫折があったので、こうして日本の特許証をもらっても今ひとつ物足りない。
というよりは残念な気持ちの方が先に立ってしまう。

しかし、少なくとも日本では特許が認められたのだから、これから巻き返しという目もないわけではない。

ちょうど、新年のNHKスペシャルでヒトの寿命を延ばす新薬としてNMNが取り上げられて話題になっていた。

Nicotinamide mononucleotide(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、オリエンタル酵母工業株式会社バイオ事業本部というところが実験用薬物として製造販売しているようだが、21世紀中には寿命を延ばす言うことが現実に起こるかもしれない。

我々の特許もひょっとしたらそういうブレークスルーに結びつかないとは限らないと思う今日この頃である。

青色LEDを開発してノーベル賞を取った中村修二氏の本を最近また1冊読んだので、なおのことこの特許も何とかならないかと思う。

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