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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

握手会はどこへ行くのか?「安全対策」以上に、未成年メンバーの「接触」系イベント参加が問題 [25Jun14]

2014-06-25 17:30:00 | 芸能
ワールドカップのコロンビア戦、残念でしたね。

ギリシャがコートジボアールに勝っただけに、惜しい気持ちが余計に大きいけど、コロンビアはさすがに強かった。

やはり、初戦でコートジボアールに負けたことが、日本が最後まで波に乗り切れなかった原因のような気がします。

短期決戦なので、最初につまづくと、メンタル面で良くない循環に入ってしまって、盛り返すのが大変なのかもしれません。

前回王者のスペインですら、ボタンを掛け違えるとグループリーグ敗退になってしまうわけで、南アフリカ大会では、強豪フランスがボロボロだったし、ワールドカップには魔物が潜んでいるということでしょう。

日本も、いい流れを作れず、実力を十分発揮出来なかった部分はあるけど、岡崎のヘディングゴールなど、見るべきプレーは数多くあったと思うので、代表メンバーは胸を張って帰ってきて下さい。

結果が出ないと、なにもかもゴミ箱に捨ててしまう雰囲気になりがちですが、良かったところ、良くなかったところ、冷静に振り返って、より強いチームを作る糧にして欲しいですね。


さて、9枚目「夏のFree&Easy」全国握手会が、なんと全国「お話し」会に変更されるという告知が、乃木坂公式サイトに載りました。

乃木坂公式サイトの関連ページ

日程はまだ発表されてないですが、初回限定盤の大型特典イベントは、今回も開催するということを、とにかく早く知らせたかったのでしょう。

というのも、開催そのものがあやふやなままだと、初回限定盤の売り上げが大打撃を受けるのは必至で、9枚目のCDセールスが大幅に前作割れすることがほぼ確定的になってしまいます。

しかし、この告知で、サウンドスキャン第1週売り上げ枚数が、前作8枚目の11万8千枚に届くかというと、ん~、見通しは厳しいと言わざるを得ません。


まず、6月21日(土)にパシフィコ横浜で行われた個別握手会が、想像以上の厳重警戒だったため、今後の握手会に対して、嫌気がさしたファンが購入枚数を減らす可能性がある。

バッグや服のポケットを他人に覗かれ、引っ掻き回されるのは、気分の良いものじゃないので、「そこまでして握手する必要あるかな?」と考える人が出てくるのは無理からぬことです。

一方、マスメディアでも取り上げられ、大きな話題となった「柵越し握手」が楽しいか楽しくないかは、ファンそれぞれの感じ方があるでしょう。

ただ、物理的な問題として、手荷物検査やボディーチェックを一人一人入念に行うため、同じレーンをループしたり、他のレーンに遠征する時間が少なくなっていて、そのことは、他の握手会にも少なからぬ影響を与えると思います。

ループと複数枚出しによって、これまで効率的に握手を行っていたファンが、警備強化によって時間の余裕がなくなり、従来通りの枚数を使い切れないとなると、購入する枚数を減らす筈で、個別握手会によるCDセールスは下落する可能性があります。

そして、消化出来る握手券枚数が減少するのは、全国握手会、いや全国「お話し」会でも同じで、ファンにとって、何枚買うべきなのか、頭を悩ます問題になると思います。


もちろん、運営も、手荷物検査やボディーチェックが、ファンから時間を奪って、行動の選択肢を狭めてしまうことは分かっているでしょう。

さらに、店頭でCDを1枚買えば、誰でもメンバーに会える全国握手会は、来場者数が個別握手会よりずっと多くて、1万人近くになることもあり、ファン一人一人にあまり厳密なチェックを行うと、決められた時間内に人数をさばききれず、ループ云々の前に、会場が大混乱に陥ってしまう危険がある。

おそらく、より現実的な案は、小さな手荷物は持ち込み可にするなど、ファンに対するチェックのレベルを少し落とす代わりに、メンバーとファンを接触させず、両者の距離を空けることで、警備レベルを維持するというものです。

握手会を一番安全にする方法は、握手しないこと、というわけです(笑)。


注目したいのは、ファンとメンバーが、どういう形で対面して、話をするかという点です。

大きな机を置くか、あるいは数メートルの緩衝地帯を作るのか、何らかの障害物を設定してくると思いますが、それがどの程度のものになるのか、パシフィコ横浜個別が「柵越し握手会」と言われたように、その辺が全国「お話し」会を特徴づけるポイントとなるでしょう。

ただ、以前のように、握手出来る形で対面して、握手をせずに話だけするなんてことは、あり得ないと思います。

握手を止めて会話に留めるのは、ファンとメンバーを接触出来ない距離に保つことが目的の筈なので、問題は、その距離がどのくらいかであって、願わくば、メンバーと話が出来るくらいの距離であって欲しいということになりましょうか(笑)。


どのような案を採用しても、安全対策を強化する以上、時間当たりの握手券消化可能枚数が減少することは避けられませんが、それ以上に、そもそも握手出来ない「お話し会」を特典にして、どのくらい初回限定盤が売れるのかが、9枚目のCDセールスを左右することになりそうです。

握手出来なくとも、メンバーと会うことに魅力を感じるファンは少なくないと思います。

ただ、「握手しなくても会えればいい」という気持ちは、握手出来るほど近くで会っているからこそ思うことであって、メンバーとの距離が遠くなっていくと、「(個人的に)会っている」という感覚が薄くなっていき、そのイベントにお金を払う意欲が減退するかもしれません。

そういう意味で、上で述べたメンバーとの距離は、ファンの購買意欲に大きく影響する因子だと思います。

安全対策のためには、出来るだけ距離を取った方が良く、そうすれば、ファン一人一人へのチェックを緩くして、多人数の来場者を効率よくさばける。

しかし、メンバーとの距離が遠くなればなるほど、ファンの気持ちは醒めていって、特典イベントとしての魅力は下がっていく。

ジレンマです。

まあ、危険なことほど楽しいのは、世の常ですからね(笑)。


ところで、パシフィコ横浜での個別握手会を報じるマスメディアの記事をあれこれ読んで感じたのは、安全対策以上に、握手会そのものが抱える問題点を指摘する意見が多くなってきたことです。

とくに、未成年メンバーを「接触」系イベントに参加させていることは、今後、さらに批判が高まっていく可能性があります。

最近、アメリカ国務省が日本の「JKお散歩」を厳しく批判しました。

援助交際的な児童買春の温床になっているとの指摘ですが、「子どもの権利」を守るという意識は、国境を越えて、国際的に非常に高くなっています。

そんな中、日本の女性アイドル界で、「シングル発売記念」の名目のもと、レコード会社がCDを売るために、高校生どころか中学生までもが、不特定多数のファンと長時間に渡って握手させられている現状は、先進国の「子どもの権利」に関する常識から考えて、到底理解が得られるものではないと思います。

乃木坂の風 03Oct13 ~ 握手会商法は「こどもの権利」に配慮しているか?浮かび上がる三つの問題点


しかも、楽曲制作に一切参加していない中学高校生の少女が、握手会に15時間も参加して、そこでの売り上げ枚数によって自分へのプロモーションの度合いが決められる状況の中、ファンを「釣り」ながら、一生懸命に握手してCDを売り、その結果、ソニーが儲けている。

英字紙などで乃木坂を海外に紹介するとき、こんな本当のことをうっかり書いたら、ソニー製品の不買キャンペーンが起きかねないレベルの大問題になってしまう。

そして、日本でも、運営が未成年の「接触」系イベント参加を放置していると、AKB48メンバー襲撃事件がそうだったように、将来、警察の介入を招く切っ掛けとなるかもしれません。

例えば、未成年メンバーに直接危害が及ぶようなストーカー事件が発生して、その人物が握手会の常連だったり、あるいは握手会を通して本人と相思相愛の関係になったなどと供述した場合、果たして誰が責任を取るんでしょう。

そうなったら、握手会どころか、乃木坂そのものが活動停止に追い込まれる危険があります。

もし長く握手会を続けたいのであれば、未成年メンバーの参加や楽曲なしメンバーの参加を、運営が自主的に止め、守るべきルールを乃木坂が提案するくらいの気持ちになって、問題を事前に回避しておくことが重要じゃないでしょうか。

30歳になってますます活躍している野呂佳代さんが握手をする分には、アメリカ国務省も文句は言わないだろうけど(笑)、それが渡辺みり愛や星野みなみとなると、話が違ってくるのは当たり前だと思います。

今は、握手会を改革するチャンスとも言えるので、より問題の少ないイベントになるよう、まずは運営の意識を変えて欲しいですね。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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