カエルが楽しく笑う庭

両生類を主体として彼等を取り巻く都会の自然環境と、投稿者のつれづれなる思い

<big>梅雨どきの東京都新宿御苑 最終篇</big>

2014-07-08 21:32:09 | 東京風物
☆旧御涼亭(台湾閣):  皇太子(後の昭和天皇)の御成婚記念として1927年(昭和2年)に建てられた中国風木造建築は、東京都選定歴史的建造物に指定されています。




Dsc_4173_3Dsc_4174couple_4Dsc_4187_3Dsc_4180coupleDsc_418_4

        *

建物は、借景に負けないくらい美麗です。

建物の中からの眺めは溜め息が出るくらい自然と融合しています。

しとしと雨に濡れた新緑の美しさは、価(あたい)千金以上でした。

カメラを抱えた若い異国人男性の、うっとりしているような姿に出くわしましたよ。 

                 この編おわり




<big>梅雨どきの東京都新宿御苑  その三</big>

2014-07-07 22:18:44 | 
☆バラの開花期は終っていました



Dsc_4240_11Dsc_4247_7Dsc_4242_10Dsc_4251mygranny_8数百種類はあると推定されるバラ園のバラの殆どは、残念ながら枯れ掛かっていました。

hybrid T rose は全滅で、生き生きとしたものを探すのは難しいくらいでした。

写真に収めたものが全てピンク系なのに自分ながら驚いています。

ピンク系の、尋常でないハミダシバラに惹かれる私なのでしょう。

踊っているような「バレリーナ」と名付けられたバラに魅了されました。

最後は身内に捧げられた品種のようで、家族の愛情を讃えているような楽しいバラの群生でしたよ。

                                            つづく




<big>梅雨時の東京都新宿御苑 その二</big>

2014-07-06 12:52:13 | 美しい自然
☆小糠雨に濡れて全て一段と輝く

Dsc_4160Dsc_4168_3Dsc_4220_3Dsc_4216_8Dsc_4225_4Dsc_4237*           *        
野鳥の卵? みたいな白い玉は、名の知れないキノコでした。

地面に堆積した落ち葉の上にも三つ。いづれも食用種ではなさそう。

手鞠型のアジサイは、日本原産のガクアジサイから西洋で改良された西洋アジサイとか。

時期を過ぎていましたが、美しく咲いていました。

芙蓉に似た花はムクゲです。

写真の撮り様によっては、花の女王様のように気高く見えます。

                            つづく



<big>梅雨時(つゆどき)の東京都新宿御苑  その一</big>

2014-07-06 05:47:05 | 
☆小糠雨(こぬかあめ)は花を美しく見せます



Dsc_4161Dsc_4165Dsc_4190_6Dsc_4197_9昨日は写真倶楽部定例撮影会の日で、生憎の雨模様。梅雨独特の小糠雨の日でした。

新宿門を入って直ぐ私達一行を迎えてくれたのは、聞き慣れない名のアガパンサスという花です。

開きかけたアガパンサスの蕾みの露まみれの異様な形状に、圧倒されました。

太陽光線と同じように雨も、地上の生物に分け隔てなく降るのですね。

恵みの雨、とは良く云ったものです。

日本の四季に、梅雨は欠かせません。

江戸時代、かのシーボルトを魅了したガクアジサイは小糠雨に濡れて一段と光彩を放っていました。

魂を奪うがごとき華麗さに、私は心底から見惚れました。 

                         つづく



<big>梅雨どきの植込み</big>

2014-07-04 08:45:08 | 自然風景
☆生物も植物も雨に濡れる


Dsc_415118_3Dsc_4144北側の隣家との境にヤツデの木が一本。
元はと云えば江戸時代本郷に昔あった加賀百万石様の御庭から来たものです。

勝手口に相応しい木を詮索していたときに浮かんだヤツデの木。
今でも残る大庭園の小高い丘に芽生えていた十数本のなかの一本を、独断で頂いたものです。

植えた場所が良かったせいか生まれ筋が良いのか、見事に成長し辺りに威厳を放っています。
大きな手に似た葉は、オオヨコバイの隠れ場所としても役立っています。

Dsc_4148_7毎年7月になると咲くオニユリの開花前の姿です。
京都に4年間住んでいたとき、古い家屋の娘さんから頂いた古鉢に植わっていました。
持ち主は娘さんの御父上で、90歳を超え鉢々の手入れができなくなり打ち捨てられてありました。

これこそ植え場所が良くて、我が家の植込みで二十年近く咲き続けています。
見るたびに、床に伏せていらして御会いできなかった老人が思い出される植物です。

オニユリが咲くと、決まって何処からクロアゲハ蝶がやってきて花の周りを妖しく乱舞します。
生命を脅かす危険なカマキリが待ち構えていないかどうかを確認するためです。

私にとって、この乱舞饗宴が愉しみの一つ。
今年、クロアゲハ蝶は何匹くるか、どんな乱舞か? こんなチッポケな植込みに繰り広げられる野生生物の生態に、物好きな私の興味が尽きません。






<big>葛飾柴又</big>

2014-07-02 22:52:47 | 東京風物
☆帝釈天参道沿いを散策しました


Dsc_4134_2Dsc_4135_12Dsc_4137_2Dsc_4138614_15_2私の祖父は慶応4年に、今の新宿区で生まれました。正確には、江戸尾張藩牛込原町に存在した下屋敷でです。

時は激動の時代の最中で、将軍さまに従って一家は籠に揺られて駿府へ行ったそうな。

尾張藩の幕臣達の屋敷は官軍が攻め上って(原町辺りは江戸の高台に位置します)来るような不安情勢であったらしいです。

駿府では百姓をするしかなく、江戸開府以来直参旗本の役職ではこれも叶わず帰京したら、

家屋敷は既に官軍に乗っ取られていた、という話が我が家に伝わっています。

幕府の禄を離れたとき、国から幾ばくかの国債を拝領したけれど使える代物では無かったとか。

それで一家は、祖父の祖父の後妻であった柳橋の芸妓のツテで、浅草田圃へ引っ越しましたとさ。

そのご、本所に居を構え、本所界隈で手広く部屋貸をしていた大家と娘に見初められて祝言をあげ、母親が17歳で生まれた長男は私の父親です。

我が家の親類縁者は市川から八王子間の総武線沿線に住んでいましたから、柴又には一向に縁もゆかりもありませんでした。

私にしましても何か田舎っぽい気がして、一向に興味がありませんでした。

東京を知らずして、東京を語ることは出来ません。

所属する写真倶楽部の大きな利点は、好き嫌いを問わずに見聞を広めることが可能なことです。

それに地名やイワレで、特定の地域に偏見を抱くのは詮無きことです。

小学校の高学年のとき、我が家は故あって山の手から豊島区池袋へ引っ越しました。

池袋の評判は、とても悪いものでした。

「ブクロのネエちゃん」と言われるのが厭で、住所を訊かれると「目白」と偽っていました。

今の池袋は便利この上も無い場所です。

昔の悪い評判を払拭するべく、行政が躍起となってくれています。

街中の放置自転車対策に週に一回、私も協力しています。

健康と安全のため、極力歩行を心がけているからです。

合繊性防水で履き易い靴を履き、一日8888歩を目標にしています。

歩行のための歩行でなく、用事のための歩行で大地を闊歩しています。

カバンを背負い、雨にはポンチョを羽織りGORTEX製の帽子を被って、万事愉快です。

方策次第で此の世は、どのようにも変わります。

東京内を歩くことは見聞を広めるだけでなく、健康にもいいのですねぇ。















<big>月日は百代の過客にして......</big>

2014-07-01 11:31:49 | 日本の美
☆家の周りの、目まぐるしい変遷

Dsc_4131Dsc_4130614_616Dsc_4124_2今年はキュウリの良い苗に恵まれました。

屋上菜園を手掛けている方からの助言で、早々と本格的な苗を4本購入しました。

あれよあれよ、という間に成長して2階の窓に届くぐらい伸びています。

収穫した本数は既に20本近くです。

それが、揃いも揃って立派なキュウリ様々なのです。

熟成を見計らって、知人や近隣の方々に贈って喜ばれています。

水やり加減と風通しを心がけているだけで、何と私は今や「キュウリの御大尽」になった気分で、とても愉快です。

肌にトゲトゲのあるものに、トゲが全く無いキュウリもあることを初めて知りました。

充分に冷やしてから、御味噌を付けて頂くのが最高!





<big>色々あってブログ更新を大幅期間休みました</big>

2014-06-22 13:16:11 | 災害の予防と対策



☆休みの理由は?



1私は感情の変化に支配され易い人間であること

毎年恒例の「浅草かえるアート展」という催の為の準備に追われて、心中穏やかでなかったこと。
終わった後は、いささか気抜けしていたこと。

2 終了二日後に、思いがけなく頭部の怪我に見舞われ衝撃を受けたこと。

3 大切なカメラが故障したこと




*人間って弱い動物だ、とつくづく思います。

特に私は不安に左右され易くて、自分ながら心もとない。

頭部強打は、期せずして起こりました。私のオッチョコチョイ性格が原因です。

設置加減が不完全だった移動性の姿見が倒れて、半分ほど私の左頭頂部に当たったのです。

まさに晴天の霹靂で、一瞬唖然としました。

直ぐに脳神経外科を受診、CT検査を受けました。

異常が無かったものの、1・2ヶ月は様子を見る必要があります。



*軽量のmirror-less 一眼レフの故障は痛手でした。

カメラを過重に頼りにしていたことを知って、愕然としました。

人生には何かと不具合な事が起こるのですね。

皆さんも気を付けて下さいね。




















<big>カエル三昧の日々</big>

2014-06-12 21:12:39 | アズマヒキガエル
☆この十年来、一日としてカエルを見ない日は有りません

東京都区内の小さな我が家の裏庭も表の植込みも、放し飼いのヒキガエルさんたちの住処だからです



Dsc_3983Dsc_3987522_6_4Dsc_3988_11私が「カエル道」と呼んでいる裏庭の小道で、♀の「赤チャン」と♂の「普通くん」が鉢合わせをしました。

お互いを、同類と認めたようでした。

挨拶言葉は聞かれませんでした。

目と目で用が足りたようでした。

「普通くん」は二才のようです。来年は裏庭の睡蓮鉢で行われる「蛙合戦」で活躍することでしょう。

「赤チャン」が産卵するのは再来年でしょう。成熟するには後二年が必要です。

「普通くん」の体色は黄土色が基本で、口先が尖っているハンサムなカエル青年です。

「赤ちゃん」は飽くまでも赤く、細かいイボが多く、口先が絶壁状です。

「普通くん」の背中のイボは、「赤チャン」に比べて数が少なく、滑らかでしょ。

こう見ると矢張り、鳥獣戯画のカエルさん達は♂なのでしょう。

日本の古代人はカエルの雌雄を知っていたのかも知れません。


<big>情報情報情報</big>

2014-06-03 01:23:12 | カエル笑む庭
☆情報




http://paa.daa.jp/2014art.html


<big>上野動物園で出会った印象的な動物たち</big> 最終篇

2014-05-30 05:55:12 | 美しい生きもの達
☆動物園で見せ物にさせられている禽獣たち


Dsc_3875_4Dsc_3882_27Dsc_3884_13同行した写真倶楽部の指導者にスマトラトラの写真を見せたところ、『悲しそう!』という即答が返ってきました。

そうです! 私は、彼の動きと表情に只ならない気配を感じたのです。

観衆に背を見せるような仕草と、狭い場所で繰り返される徘徊!

私はこのトラさんを観て、胸が蓋がる想いでした。

いろいろ考えさせられて、長い間ブログを更新することが出来ませんでした。

大草原を駆け巡っていたかもしれない自由自在であるべき彼は、身も心も病んでいるようでした。

次の写真で見たシロクマさんも例外ではありません。

氷山に見せかけた環境でも、場違いな気温に苛立って絶えず水場に飛び込んでいました。

浮き輪代わりの木片を抱えて泳ぐ彼に、いたく同情しました。

大きな木片は彼のオモチャ? いいえ、彼の最大の理解者であるかのように見えました。

熱帯の王者と寒帯の王者の苛立を思う度に、私は胸が締め付けられそうです。

両者の不幸を与えている人間の一人として、遣り切れない気持ちでいっぱいです。





 



<big>上野動物園で出会った印象的な動物たち その2</big>

2014-05-28 10:28:26 | 美しい生きもの達

☆お猿さん達に、私は並々ならぬ親近感を抱きました




Dsc_3852Dsc_3848Dsc_3850_3初めて見た、お洒落な猿たちに私は釘づけになりました。

毛は白黒で想像を絶する見事な意匠で身を飾っているのです。

中央アフリカ原産で絶滅危惧種に指定されているとか。

そうでしょうとも。

美しく神秘的ともいえるアビシニア コロブスくんたちに魅せられて、私は檻の前で長い時間を費やしました。

「造化の神って凄いなあ」と、つくづく感じました。

彼等を見るために、また上野動物園へ行きたいです。





<big>上野動物園で出会った印象的な動物たち その1</big>

2014-05-27 08:21:09 | インポート
☆今年午年に野間馬に遇いました


Dsc_3830Dsc_3813Dsc_3870_6新緑の馬場に憩う二匹の「野間馬」(のまうま)です。

さして広くない馬場ですが、小型種なので全体が広く見えます。

囲い下から頭だけ出して外を伺っていた白い野間馬(メス)さんの表情が愛らしかったこと。

身長が120センチぐらいです。軍用馬に適さないという理由から、一時は絶滅寸前まで追い込まれたこともあったとか。

身勝手な人間の振る舞いを知らされて、私は悲しくなりました。

思慮深い眼差しをしたテナガザルさんの食事風景に出くわしました。

おっとりして上品な風貌の、このお猿さんが好きになりました。





<big>初夏は百客千来</big>

2014-05-16 20:37:06 | 美しい自然
☆夜明けから日没まで人通りが絶えることはありません


Dsc_3793Dsc_3784Dsc_3786_3Dsc_3788_5早朝の我が家の南側の植込みです。

名の知れないhybrid T roseが一輪咲きました。

今朝も近隣の愛犬家が通り掛りました。

珍しい西洋犬です。貴婦人の雰囲気を持っています。

テリアの一種でしょうか?





<big>五月晴れの生きもの達</big>

2014-05-09 12:28:25 | 野性生物
☆この快適な陽気の中で、生物たちは人間と同じように生き生きしています



Dsc_3708Dsc_3709私は朝4時前に起きます。

早起きスズメさん達が私を待っているからです。

お目当ては茶色ゴミムシダマシの幼虫。今は子育て中なので、狂ったように餌集めをしています。

何組かの親達が懸命に餌の奪い合いをして、「キュル、キュル」と奇声を発することも屢々。

かち合わないように虫を投げてやるのですが、競争心丸出しです。

5日前に買った17箱(¥1700)は底を尽きました。





Dsc_3720Dsc_3719裏庭では成長した♂ガエルが、そよ風の中で寛いでいました。

朝の5時8分でした。

♂なので体表のイボイボは♀より少なめで大きく、イボ自体が緩やかな曲線を描いています。

体色は黄色がかっています。口先は尖った美しい形をしています。

彼は、オオムラサキツツジの自然落下花弁がある日本春欄の葉に隠れている積りみたい。