カエルが楽しく笑う庭

両生類を主体として彼等を取り巻く都会の自然環境と、投稿者のつれづれなる思い

<big>カエルの季節到来</big>

2012-04-28 23:27:12 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆雨後のカエルとハンゲショウ


Dscf1180Dscf1185277_2Dscf1200278_3Dscf1183_2カエルさん達が、妖ちゃん以下を除いて姿を現し始めました。

不発に終わったカエル合戦を終えた♂が古瓦の上で涼んでいますと、好奇心旺盛なシマちゃんが近づいてきました。

ヤマアカが不意の侵入者に対して、そっぽを向いています。このあと、シマちゃんは散策中にアズマヒキガエル♂に出会いました。藁の上にいるのは体格が立派な、別のアズマヒキ♂です。

Dscf12032712Dscf1207286_5Dscf1210286Dscf12096塀に立て掛けておいた本来は梅干しを干すザルの天辺まで登ったのは、ヒキガエルの♀です。お転婆さんの顔を御覧ください。

ニョキニョキと地面から勢い良く顔を出した半夏生(ハンゲショウ)の芽の間に、ヒキガエルの♂が居ます。

半陰土壌の彼方此方に水々しい新芽を目にしますと、厭がおうにも春を感じて愉快な気分にさせられます。

こゝ「カエル笑む庭」には、雨後の竹の子でなく雨後のハンゲショウが毎年必ず春を忘れずに芽を出してくれます。


<big>カエル隠れ忍法の術</big>

2010-09-14 14:04:29 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆ 隠れましょう! 只ひたすら隠れましょう、生き延びるため


911_4Imgp6246911_4Imgp6282_14_2どこからか植え込みにやってきて棲みついた「何代目かの植え込み君」は、雨具ならぬ防暖具のような枯れ葉の中から切羽詰まったような形相をしていました。

何ヶ月振りかの脱皮の時だったのです。どのカエルも脱皮寸前は緊張ぎみで、ひたすら前方を睨み、身動きを一切しません。

脱ぎ捨てたギラギラ光る古着は食べてしまいます。食べてしまえば外敵に在り処を悟られない、為でしょうか? 翌日植え込み君は、涼しい顔をして残り少ない水で行水をしていました。

Imgp6292914_1319Imgp6295Imgp6300我が「カエル笑む庭」に、カエルの緊急隠れ場所として藁製の小鳥の巣を、あちらこちらに置いてあります。

今朝たまたま覗いてみましたら、体長3センチに満たないヒキガエルの妖ちゃん族が入っていました。

撮影に成功。きっと眠かったから逃げなかったに相違いありません。

近くの常夜灯そばの茂みに、今年生まれのヤマアカガエル君が潜んでいました。

ちょっと迷惑そうな目付きでしたが、矢張り逃げませんでした。

きっと此処は、お気に入りのネグラ場所なのでしょう。




<big>相も変わらず、仲好しさん !</big>

2010-07-27 06:03:04 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆ シマちゃん4歳♀と黒ダンゴ


Imgp5283_726_5_2Imgp5282_2雨上がりの我が「カエル笑む庭」で寛ぐ仲好しさんです。

毎朝・毎夕・毎晩・毎夜中に、私はシマちゃんの居場所を確認します。

シマちゃんは馴れたもので、私が呼ぶと(名前とカエル鳴きで)お尻をフリフリ私に近寄ってきます。

そして、時には鼻声で応えます。

こんなカエルさんは一匹たりとも他に居ません。シマちゃんだけ。

シマちゃんが私の次に仲好しなのは黒ダンゴ3歳♀。ただ単純に、真っ黒くてお団子のような丸い身体をしています。

夕べ少し涼しかったので、成長度(肥満度?)を測定しましたらシマちゃんは、体長約11センチ、片道腹囲約7センチ、体重約200グラムありました。

黒ダンゴは測定を嫌がって逃げました。

一歳違いの二匹は大の仲好し。右の写真を、よ~く見ますと身体の一部を近づけているのがわかります。

こんな仲好しさんも、ヒキガエルにあまり居ません。嫌でも毎日、そう広くない「カエル笑む庭」で鼻先を付き合わせているからでしょうか。


<big.♀ヒキガエル、妖ちゃん</big>

2010-07-23 20:51:41 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆ 妖ちゃんは、妖精ガエル

Imgp5203Imgp5205723_4Imgp5212723_4_2Imgp5214Imgp52164_16ひと雨降った後の私庭の温室時計です。昨朝の4時4分でした。

表の植え込みに、今年生まれの小ちゃなヒキガエルが虫食いベンケイソウの上に乗っかって、悠長に往来をみていました。

体長約2センチでネズミ色と紫がかっています。

普通子ヒキガエルはネズミ色と耳腺辺りが朱色をしているのですが、彼女は珍しく薄紫がかっています。

おもちゃのカエルさんみたい。

今年生まれの、順調な生育振り。

やがて東の空が白み始めますと妖ちゃんは誰に頼まれたか、クルリとアタシにお尻を向けました。


Imgp5217妖ちゃんを見掛けた、木製炭箱の植木鉢は雑多に雑草が生えています。

虫食い穴だらけのベンケイソウとアカタデ。普通の人間が忌み嫌う野草が自然に生えている環境です。

『雑草は必要があって生える』という雑草博士の意見に私は賛成です。

他人の家の回りの雑草までも抜きまくっていた近所の女性は、60歳を待たず見事に腰が曲がって、70歳を待たずに今では完全な老婆。毎日、デイサービスとやらのバスに送迎されています。

雑草を好む昆虫は多いのです。例えば小さなカタバミにはシジミチョウが来るのに。

ああ~、女性ってなんて残酷なのでしょう。植え込みの山椒の木につくアゲハチョウの幼虫を『気持ち悪い』と言って
下水に流していた80歳代の近隣人。

彼女の庭の落ち葉は全部掃き集められて燃えるゴミに出されて燃やされて、地球温暖化を助長しています。

彼女の家には殺虫剤やら化学殺菌剤やら、化学薬品が沢山あるに違いありません。

小さなことから始めないと、この先地球は飛んでもないことになり兼ねないのに。







<big>舞台裏の子ガエルたち他</big>

2010-07-18 07:00:00 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆こんな所で生きているの?

Imgp5148716_19Imgp5150716_2211変態・上陸時、体長1センチ以下の子アズマ(ニホン)ヒキガエルも子ヤマアカガエルも、小兵の身軽さと向こう見ずの冒険心と細心最大の防衛体勢を維持しながら暮らしています。

撮影時刻は午後7時13分と8時11分。夜の帳が落ちてからの時間帯です。

車も人間も通る往来に面した植え込みを、根城にしているカエルさん達です

あんなに小ちゃな目でも、夜行性なので目が利くのでしょう。


Imgp5142642蝶は夜目が利かないみたい。

辺りは暗く、睡眠・休息態勢のアゲハチョウです。

夜間活動する生きもの、夜間休む生きもの。空間領域を分かち合って、いいな!

蝶は舞いを止め、ひたすら静止したがっていました。

ここは、雑草が生えっぱなしの「大明の森」の一角です。




<big>おかえり! シマ子ちゃん</big>

2009-11-15 21:31:47 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆ やっと、冬眠に入った♀ヒキガエルのシマちゃん 


Imgp1556_2Imgp1568Imgp1445Imgp150211月半ばを過ぎたというに、今日も気温が20℃近くになりました。

シマちゃんは「やっとネグラへ戻って来たのに、こう暑くてはやり切れない」と表へ出てきました。でも、眠たそう。

オスのウコン君だって5日前は、暑くて行水したくらいです。カエルは温度に超敏感。

3日前には、庭をウロウロと歩き回るシマちゃんを掴まえて、ネグラへ戻さなければなりませんでした。

足裏の模様が面白い。滅多に見ることがないので貴重です。


Imgp1567Imgp1558Imgp1559Imgp1560シマちゃんが興味津々なカエルの置物は石盤の上に置いてあります。

その石盤の下は冬眠に最適です。風通し良く、雨が掛からず、適当な湿り気があって、下の土は柔らかく(私が耕したので)、まわりは静かで安全。

石盤下は落ち葉で覆われています。

その下を掘って丸い穴を上部に空けて、カエルさんが冬眠しています。

頭部しか見えないうえ、(土を被ったせいか)ただの土色をしていますので、誰かさんか全く見当がつきません。

石盤を動かしたのは撮影の間だけで、直ぐに元通りにしました。

カエルさんはネグラ場所見付け名人、穴堀名人そして冬眠上手です。



気温が急に下がって、シマちゃんは冬眠場所へ戻りました。体を浅く土に埋めて頭を下げた冬眠姿勢を保っています。

やっと冬眠に入ったので、彼女にとっては迷惑千万な撮影を控えました。


<big>シマちゃんの大遠征</big>

2009-07-02 14:51:04 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆シマちゃんは無事に、立派に生きていました

Imgp4315_2写真は昨日、7月1日午前3時56分に私が撮りました。恐らく10ヶ月振りに、笑む庭を点検するみたいに歩き回るシマちゃん♂アズマヒキガエル3歳です。シマちゃんは昨年9月から行方不明だったのです。

腕と脚のシマシマ、カエルらしくない真っ直ぐな背中、背中の半分を走る白い正中線、つややかな背中、首の上の特徴あるイボイボ、まさしくシマちゃんです。

シマちゃん発見の経緯は.....

出身場所不明のイソちゃんが、6月半ばに植え込みに現れました。いまでは植え込みの主のような顔をしています。

毎朝毎夕毎晩毎夜中に、私は道路側からイソちゃんの面倒を欠かしません。他で増え過ぎているダンゴムシ虫を差し入れたり、行水の水をこま目に取替えたり、木の葉の日陰を作ったりします。

6月30日の夕刻、お地蔵様の前に見覚えのない別のカエルを見つけたときは、ビックリしました。「エッ! またカエル!」「一体どうして?」

Imgp4321_2心当たりがありました。徒歩15歩ぐらい離れた近隣の家の植え込みに、橡(トチ)の大木が生えていて、その木の根元が何年ものあいだ落ち葉の溜まり場所になっているのです。

カエルが棲みそうな場所です。2匹とも、あそこからやってきたのに相違ありません。

かくして居候第2号を我が家の植え込みに保護しました。夜行性のカエル達は下手に歩き回って夜中に車かオートバイに轢かれ兼ねないのです。

居候第2号が我が家の植え込みで落ち着いてくれた深夜すぎ、な~んとなく、私は隣家の植え込みを懐中電灯で照らしてみました。

息が止まるくらい驚きました。目の前に、シマちゃんが居たからです。

「シマちゃん! こんなとろに居たの? ああ~、どんなにお前のことを、心配したことか? でも、無事で良かった!」

日も当らず風通し不足で、何か悪臭のする場所に置いておく訳にはいきません。よ~く考えたすえ笑む庭に戻って貰うことにしました。シマちゃんは、笑む庭で2年にわたって冬眠したのですもの。

Imgp4318_71_5シマちゃんは私を覚えていました。まったく抵抗なく私の手に掴まり、元の場所に戻りました。

もう3歳なのです。なにやかやで今年は機会を逃しましたが、来春にはカワズ合戦に参加して貰いたいのです。あの悪臭のする植え込みにいては婚活に参加できなくなってしまいます。

昨日と今日、あちこち蚊に刺されながら縞子が好物のミミズを掘り探し当て、美味しそうなのを大小取り混ぜ5匹も御馳走しました。

たった今シマちゃんは、カエル道でなく雨を遮るヒト道で休んでいます。

これで、安心と同時に心配の始まりです。笑む庭を更に居心地良くして、シマちゃんに無事に今年の冬眠を終えて貰わなくちゃ。

写真は7月1日の午前4時2分の、雨に濡れた庭の温湿時計です。


<big>今年も頑張る「カエル笑む庭」のカエルさん達</big>

2009-03-15 02:59:27 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆"美しい繁殖期のヤマアカガエルさん達"

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惚れ惚れするくらい美しい雄たちです。

繁殖斑が鮮明になるからでしょうか。

雄が雄に、間違って抱きつかれて当惑しています。同じ睡蓮鉢の中の金魚もビックリ!

美しく変身した上に美しい声で鳴いて雌たちを誘うのですね。カエルならずとも人間まで魅了するのですから、自然って何て強力な武器を両生類の雄に与えたのでしょうか。

人間の女性である私でさえ、いつもヤマアカガエルの雄に魅惑されっ放しです。




☆"笑む庭のアズマヒキガエルただ一対の番(つがい)の産卵"

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* 嗚呼、オッチョコチョイの悲しさ! 誤操作により、解説文が抹消されてしまいました。
  

なまじ知ったかぶりな文章など、無いほうが良いかも知れません。



ヤマアカガエルの不思議な卵塊

2008-03-19 15:10:12 | 「笑む庭」に棲むカエル達
☆ 初めて見る不思議な卵塊



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ゼラチン質が異様に大きくて、しかも中に胚が入っていないものもある不思議な卵塊が、古い擂り鉢の底の方にありました。

ゼラチン質一個の大きさが普通のものより五倍ぐらいで、而も形は円形でなく不定形なのです。

ちょっと薄気味悪い大きさと形をしています。
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一方、ゼラチン質が不透明な極小卵塊が昨日1個みつかりました。

一体どうしたのでしょう。初産だから? 環境悪化のせい?

果たして正常なオタマジャクシになるかどうか心配しています。

            奇形のカエルが生まれる前兆? 

一生懸命に産んでくれたのですから、これから静かに見守る予定です。


どうしてカエルが好きなの?

2007-04-24 06:35:24 | 「笑む庭」に棲むカエル達
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4月22日(日)の午後、「池袋の森公園」は読売新聞の取材を受けました。

「池袋の森を考える会」の会員9名の内の4人が火曜の夕刊記事「東京の散歩道」に協力して、会の活動を説明したり見せたりしました。

私はカメラマンの依頼に応じてヒキガエルを掌に載せ、カエルにポーズをとらせたりしました。

そのあと取材記者の方が「どうしてカエルが好きなの?」と不思議そうに私に尋ねました。

どうして?って、、、。 即答できませんでした。

左の写真は、多分昨年の春生まれのアズマヒキガエルです。一昨日に「笑む庭」で初めて目にしました。体全体が黄色味がかった珍しい子ガエルです。

ユリの木の落ち葉に、頭隠して尻隠さず状態で隠れています。
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気温が20℃近くなって「笑む庭」に棲むヒキガエル達が姿を見せるようになりました。

メス同士の仲好さん二匹が、日本春蘭の葉の下で頭を並べています。

カエル好きの私から見ますと、微笑ましい光景です。





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夜中の三時半に目覚めて庭を見渡しますと、痩せガエルが、カメに浮かべた古笊の上で沐浴していました。

貴重なアカガエルの卵の拡散防止の為に目笊の上に目の細かい笊を重ね、アマゾンチドメグサで覆って大切に保管している卵塊の上に、、、。

私は怒るどころか ”痩せガエル 負けるな O子 これに在り” と云ってやりたい気持ちでした。

私はカエルの習性、生態、姿態と全部が好き。人間の想像を超えた行動に、アイルランドの妖精伝説が重なっているからなのでしょうか。

小学校2年生の時に読んだ妖精物語翻訳本の中の話の幾つかを、今も丸暗記していています。幼い頃は「花の妖精になりたーい!」と真剣に願っていました。

野生のカエル達は現実に私が目にし、運が良ければ触れることができる身近かな妖精のような存在なのでしょう。きっと。