カエルが楽しく笑う庭

両生類を主体として彼等を取り巻く都会の自然環境と、投稿者のつれづれなる思い

<big>花はどこへ行ったの</big>

2014-01-09 21:18:37 | うんちく・小ネタ
☆あの三鉢の桜草はどこへ行ったの



Dsc_2569_2花はどこへ行ったの?

きっと花泥棒さんの家に

花泥棒さんはどこへ行ったの

きっと地獄へ行くでしょう ♪♪♪


花泥棒は犯罪です

花泥棒は罰を受けます

花泥棒は地獄行きです







昨年のクリスマスに桜草三鉢を遠い花屋さんで買いました。

赤と桃色と白を選んで大事に育てゝいました。

お地蔵さんになった私の父が大好きな花でした。

一昨日の朝見たら、全部消えて無くなっていました。

信じられませんでした。

頂いた綺麗な鉢ごと、御丁寧に全部無くなってしまいました。

私は、悲しくて悲しくて、お父さんに悪くて、胸が痛みました。

せめて、写真に写っていたのを引き延ばして御地蔵様の前に飾ろうかしら。

心無い人の悪行は、御地蔵様と私の父と私を傷つけたのです。

決して許される事ではありません。

花泥棒よ地獄へ行くが良い!









<big>才能</big>

2012-07-31 23:54:35 | うんちく・小ネタ
☆遺された数々の素描の一部


Dscf2458_6Dscf2455_2Dscf2452_161947年生まれで小学生から特待生。地元の国立大学を卒業後に上京したままだった男性が、借りていたアパートの一室で7月のある日に急死された。

絶命後2・3日してから発見されたという孤独死だった。弟さんが 名古屋から駆けつけて爆大な量の遺品の整理をされた。

故人の蔵書は古本屋が成り立つほど在って、廃棄と寄贈と売却に一ヶ月を要するほどであった。

「こんなところで、死にたくない」と近所の人に洩らしたことがあったという。

弟さんは挿絵画家で、ひょんなことから知り合い、故人の習作の一部を私に見せて下さった。

私好みの作風ではないが、並々ならない才能を感じさせるものであった。





Dscf2453_4Dscf2454_2Dscf2456_3長沢節ばりの スタイル画も描き、絵画表現への意欲は留まるところ知らず、神代時代の日本歴史にも造詣があった。

才人で、人類未踏の分野に並々ならない好奇心があったらしいけれど、人の命には限りがあることを毛頭に置いていなかったようである。

今年初頭に突如として体を二つ折りにして歩行し始め、近隣の者たちを驚かした。

軽く会釈するだけの付き合いだったが原因を問うと「ぎっくり腰なので暖かくなると治る」という答えが返ってきた。

暖かくなっても彼の腰は90度近く曲がったままだった。書類が入っているらしい手つき紙袋を下げて外出し帰宅していた。

彼が何処へ行くのか、何の仕事をしているのか、知る由もなかった。

突如として居なくなり、近隣の人々を唖然とさせた。

両親の期待の重圧から逃れるために上京し、年に一回実家に戻るだけの家族付き合いだった、という。

吉永小百合の熱狂的なフアンで、握手をしてもらうためだけに著書を購入していたらしい。

* 私には不可解な、雲上人への憧れ! お気に入りのタレントの顔を何枚も描く事を楽しんでいたらしい。

もちろん生涯独身。亡くなる寸前まで兄弟から仕送りを得て生活していた、ということに驚愕した。

夢を追いかけ、夢の中で生き、夢を見ながら亡くなったのであろう。

幸か不幸か、私には裁定し難い。

現代でもこういう人間がいるのだ、と知った私の驚きは当分醒めそうもない。















<big>第4回浅草かえるアート展より</big>

2012-07-08 13:16:19 | うんちく・小ネタ
☆かえる絵さまざま


Dscf2232Dscf2231Dscf2240なんとも迫力のある油絵に迎えられました。うら若き女性が描き手。絵のように安定感のある体躯の持ち主です。

次は主婦業の女性によるパソコン絵。私が好きな浮世絵的雰囲気を持つ絵が全部で5点ありました。

かえる地蔵が笑えます。かえる旅姿が面白い! 富士山を背景に歩くなんて日本ならではですね。プロ中のプロ、風來門(かぜらいもん)先生の作品です。







Dscf2242_2Dscf2245Dscf2233_2ボールぺンで描かれた繊細な絵は若い男性の作品。御仕事の傍らに描いているそうです。写真では伝わらない不思議な世界を表現しています。

畳ゴザに描かれたカエルさん達の絵です。畳が持つ風情は捨て難いものがありますね。現代建築にも合いそうです。

葉っぱの傘を持つカエルさん。簡単な絵ですが強力な印象を与えます。誰にでも描けそうで描けない絵で、感心させられました。






これから羽搏く若者達の才能と息吹を強力に感じた「浅草かえるアート展」でした。

ここに紹介したのは、ほんの一部です。






<big>人間の厠(かわや)</big>

2008-08-07 21:32:15 | うんちく・小ネタ
☆ 漢字は大昔に、中国から渡来しました

1987年から1993年まで、私は豪州New South Wales州のNorth Sydneyに居を構えていました。Sydey Harbour は Harbour Bridgeと共に、信じられないくらい美しい湾です。

市の繁華街を占める大規模なChinaTownは、私にとって非常に魅力ある街でした。ゴボウ以外の日本と同じ野菜が売られていて、焼きそばに似た食品も食べることができました。

或る日、中華街で用を足したくなりLady's Room の場所を尋ね、中国人店員の指示に従ってその場所へ行き、とてつもなく大きな衝撃を受けました。入り口に ” 厠”  と表示されてあったからです。

浅学な私は、「厠」って日本だけで使われていた漢字だと思い込んでいたのです。
改めて、中国と日本との長くて深い繋がりに大きな感銘を覚えました。

中華街には漢方薬店舗が沢山あり、その殆どの中醫師は年配者でした。彼等は英語を話さず、私は中国語が全くダメ。考えた末に、私は漢字を書き並べて醫師の問診に応えました。漢字のやりとりで見事に双方意志が通じたのです。

初めて豪州へ渡航したとき経由したSingapore 街の、漢字で書かれた街の看板を理解できたことを思い出したからです。

便利な漢字! 多くの豪州人は私が漢字を読み書き、時には筆墨も使う事を羨ましがっていました。私は漢字が好き。特にひらがなと漢字のsandwitch が好きで、必要以上に漢字を使いまくります。

或る日系二世とメールの遣り取りをしたとき「君のメールは漢字の勉強になる」と彼は喜んでいました。残念なことに漢字離れの日本人が増えているからです。

カタカナ和製英語の殆どは英語圏では通用しません。L とR、SとTH、BとV、等の正確な発音の区別が多くの日本人に無いからです。豪州水泳選手のIAN THORP をIAN SOAP と取り違えた新聞論説を読んでビックリした事があります。
 
ところで、明日の八月八日に開催されるBeijing Olympic 開催地では、そのむかし日本で”厠”とか”はばかり”とか”ご不浄”とか”お便所”と呼ばれた場所も”厠”という表示になっているのでしょうか、私にとって大いに興味があります。