カエルが楽しく笑う庭

両生類を主体として彼等を取り巻く都会の自然環境と、投稿者のつれづれなる思い

<big>密やかな愉しみ(三の二)</big>

2009-08-29 07:51:17 | 「笑む庭」風景
☆ オンブバッタは御地蔵様が好き


Imgp4960理由は未だに解らないのですが、夏になると毎年わが家の御地蔵様の法衣にオンブバッタが留まります。

いつもは保護色の雑草にかくれているのに。

偶々、大きなバッタが友人が縫ってくれた新調の衣に堂々と留まっているのを見つけました。     メスのバッタでした。

Imgp5029今年はバッタの数が少なくて寂しい思いをしていましたが、それなのに御地蔵様を慕うようにして寄ってくれるバッタがいて嬉しかったです。

8月18日の夕刻のことでした。

オンブバッタは暑い間は元気ですが、気温が低くなりますと体が弱って寿命を終えます。


Imgp5027今は夕顔(正確には夜顔です)の時期でもあります。

夕方から咲き始め、夜明け前にしぼみます。

お地蔵様の並びの「洗い出し塀」のそばに一輪咲きました。

鼻を近づけると、仄かに優しい薫りがします。


☆ 大活躍のヤモリ君


Imgp4931Imgp4935夜な夜な、全長10センチに満たないヤモリ君が我が家のモルタル壁で餌虫探しをしています。

いつも初めは、赤い火災警報機ベルの下に身を隠して虫を狙います。

害虫を補食してくれるので、昔は家守として大切にされていたとか。

壁に留まった昆虫を掴まえる速度の素早いこと! 家壁の掃除屋さんです。


☆ やっぱり雲は天才!


Imgp5019Imgp5018Imgp5013 昨日の朝、 木造モルタル壁の二階建ての物干し台で、洗濯物を干しながら西の空を眺めました。

アタシは雲も好き。

都心の空は狭いけれど、いつか広角レンズを使って、美しい雲の写真を思いっきり撮ってみたいです。


<big>密やかな愉しみ (三の一) </big>

2009-08-27 12:16:19 | 「笑む庭」風景
☆ 美しい昆虫たち

Imgp4579_4Imgp4581_2カエル笑む庭の「カエル道」に植わっているオオムラサキツツジの枝に、見馴れない昆虫を見かけたのは今年の7月17日の朝でした。

拡大して見ると、前肢近くに小さな球形の物体がありました。

右側の写真で見ますと、飛び立ち姿勢で何やら卵のようなものを抱えているようです。

昆虫名は不明。

不明のままで結構!


Imgp4275_2Imgp4520_2植え込みに放置した松の丸太にヒメチャバネアオカメムシが居ました。  6月末のことです。
朽ち木色に映えて、黄緑色が際立っていました。

写真右側の黒い昆虫はエンマコオロギでしょうか。

この2・3日、気温が低くなってコオロギの鳴き声が響きわたります。

蟲の音は秋の気配がする夜のしじまを縫って、耳に心地よく伝わります。

観て良し、聴いて良し、の昆虫たち! 自然は素晴しい!

☆ 美しい空

Imgp4643_27月某日の夕焼け空です。夕刻の6時57分でした。

視界をさえぎる電線があっても、無味乾燥なビルの林立に邪魔されていても、何物にも負けず、夕焼け空の美しいこと!

いつも我を忘れて時間の許すかぎり、空を焦がす黄金色(こがねいろ)が褪せるまで飽かず眺めつづけます。

朝焼空も美しい。

こんなに美しいものが雑多な都会の真ん真ん中にもイッパイあるので、毎日飽きることがありません。

人間をいつ迄やってもいいなあ、と独り考えるこの頃です。


<big>真面目なクモ講座とカエル漫談</big>

2009-08-21 17:33:15 | 美しい自然
☆8月23日(日)を御見逃しなく!


090823_



本格的なクモ講座が行なわれます。

クモ観察に生涯をかけている、「アライグモ博士」が池袋にやってきます。

この探検に参加したら誰でも、クモの存在を見直すことになるでしょう。

児童から成人まで、目からウロコが落ちるような感激を味わうことを疑いません。

クモ好きの方々は更に、クモ世界の奥が楽しめます。

               *     *     *     

嫌われ者のカエル漫談がオマケにつきます。

タライからタライに移るチンプンカン (小林一茶?)

厳粛な人生も、オカシミで捉えると悲しみから救われることがあります。

茶化すのは良くありませんが、面白くすると、ものごとの特徴が際立つこともありますから。

嫌われて、虐められて、数を減らしているカエル族の、無邪気な声に耳を傾けてくださいまし。







               *     *     *
                      

  ☆「池袋の森を考える会」の会員仲間M氏のよる催しの紹介と、報告ブログ記事を御参照ください。


http://mori.blog.ocn.ne.jp/mori/2009/08/post_4b2b.html


昼食は樹の下で、参加者全員集まって一緒にとりましたので、ピクニック気分で愉しかったです。

各自が持参した、玄米おにぎり、ゴーヤの醤油漬け、塩らっきょう、胚芽パン、蒸しパン、手焼き煎餅などを交換しあって食べました。

他の人々の御弁当は、美味しそうに見えますものね。

半袖に短パンの無防備な出で立ちで参加し園内に豊富な蚊に刺された男性もいましたが、生きもの観察(特にクモやカエル)は、必ず想定外の発見を伴っていますので常に刺激的で、脳の活性化に役立つのではないか、と考えます。

参加した児童たちの動体視力の優秀さに、改めて驚かされました。

生きものを好きな児童の目は輝いていて、頼もしいかぎり。

自然保護は地球の未来を担う子ども達に係っているので、生きもの好きの子ども達が増えることを願っています。

それに生きもののたんけんと観察は、老若男女を体の芯から生き生きとさせますし。




<big>熊田千佳慕画伯の偉大な生涯</big>

2009-08-17 04:15:28 | 美しい生きもの達
http://www.asahi.com/kumadachikabo/ ←此処をクリックして下さい






世の中に、これほど迄に偉大な生涯を送った方が居られたのか、という驚きの一語に尽きます。

これほど迄に、嘘や偽りや奢りのない清らかな絵が存在するでしょうか?

美しい細密画を90年以上にわたって描き続けた方が、今年の8月13日まで生きて居られたのです。

奇跡としか言いようがありません。

見るたびに生きる勇気を与えられる熊田先生の原画展を、皆々様お見逃しなさらないよう切望します。

東京での展覧会は、8月24日(月)に終了しましたが、8月26日(水)から大阪を皮切りに、京都、奈良、名古屋、横浜と全国を廻ります。

素晴しい絵画の他に、千佳慕先生ならではの魅力的な御著書もあります。

http://kumachika.org/exhibition.html

 



<big>焼物と石とスダレと生きもの達 </big>

2009-08-16 11:05:32 | 「笑む庭」風景
☆ 我が家のネコたち

Imgp4738Imgp4709ブシは籠の中の大皿が大好き。お皿が冷えているあいだ、体を丸めて眠り惚けます。

チャコは、桐板の上に並べた二枚の台湾大理石の上で寝そべっています。

二匹とも、焼物や石が暖まると場所を変えます。


Imgp4749Imgp4708チャコもブシに負けじと、焼物の大皿の上に体を上手く丸めて眠ります。

体中真黒で、ときどき何処が何処だか判らないコッコは焼物も石も好きでは無さそう。

板かスダレかゴザの上を気に入っています。

三匹三様で、とても面白い。

☆ 笑む庭のカエルたち

Imgp4589Imgp4668シマちゃんお気に入りの焼物小皿(直径15cm)です。

水が泥だらけになると、直ぐに私が水を取り換えます。シマちゃんはワル!水が新しくなると、また入るのです。いわば行水。動く物体を見付けると、餌と勘違いして身を乗り出します。

左手に障害のあるカエル君が大理石(直径20cm)の上で涼んでいます。

Imgp4680カエルは丸みのある自然石の庭石が好き。そして少しでも高いところが好き。

見覚えのないカエルがミョウガ林に囲まれて立つ雨上がりの石の上で、そよ風にあたって寛いでいます。

「笑む庭」は小さい庭なのですが、亡き父親が集めた庭石だらけ。石の下はミミズの隠れ家なので重宝。

庭石を飛び石にしますと、土の色と区別しにくいヒキガエルを踏まなくてすみます。
カエルは石の上に居ると目立ちますから。

Imgp4696気温が高くなると、カエル達は水に入って体温調節をします。

「カエル道」の擂り鉢(直径25cm)に入って、長いこと行水している名無しガエル君です。

長いこと、気持ち良さそうに水に漬かっていました。



<big>雨のカエル笑む庭</big>

2009-08-03 07:27:05 | 「笑む庭」風景
☆ もどり梅雨(?)

Imgp4869Imgp4844_2庭に出入りする掃き出し窓の突き当たりに、ツツジの木から下げっ放しの温湿時計が雨に濡れています。

昨日の夕刻5時16分の温湿時計です。5・6坪の小さな私庭はコの字形で、他所から出入りできるのですが常に勝手口を利用しています。

出入り口に履物置き場所として塀用のブロックを横に並べてあります。ブロックを並べた上に、閉店した印鑑屋さんの遺棄物で未使用の台湾大理石製表札石を並べました。

私はブロック塀が大嫌い。でも、ブロックの横穴はカエル一時避難所として最適です。シマちゃんが少し身を乗り出しています。頼みも命令もしないのに、シマちゃんは勝手口から3メートル以上離れません。

去年の冬眠は近所で済ませたらしいシマちゃんですが、帰宅後は落ち着いています。

その後どこへも行かないシマちゃんと、家庭の事情で外泊旅行できない私は厭でも毎日、顔を合わせています。

Imgp4868Imgp4854「カエル道」のハンゲショウとジンチョウゲも雨に濡れています。

私は庭の隅々を毎日しらべます。

擂り鉢池の水を取り替えたり、他に色々あります。

昨日は今年生まれの子ヒキガエルを見つけました。

何故か子ヒキガエルは体長3・4センチの時代、鼠色がかった皮膚色をしています。

成体で鼠色のは居ないので、成長過程に於ける一時的な変化と考えます。

今年の6月ごろ体長1センチに満たなくて変態上陸し、1・2ヶ月で倍にもなったのです。

何を食べて、どうやって生きてきたの? たった一匹で怖くはなかったの、淋しくはなかったの?

逞しい野生児を褒めてやりたい気持ちでイッパイになります。


<big>「シマちゃんガエルの日記」</big>

2009-08-01 07:00:57 | アズマヒキガエル
☆今年7月最後の日の、シマちゃんの朝と夜

Imgp4789Imgp4787Imgp479131日午前5時7分の湿度計です。吊り下げているツツジの木が濡れています。          

夜明けに一雨(ひとあめ)あったようです。シマちゃんの背中が濡れていました。

"おめざ" として、ミミズ大一匹をやりました。

仲間が姿を現しました。見馴れないメスガエルです。まだ名無しさん。

Imgp4818Imgp4816Imgp4810昼間は晴れていましたので、ツツジの木肌が乾いています。

昼間シマちゃんは、勝手口の踏み台の下に隠れて寝ていました。

相変わらず、私が庭に出入りする場所近くに陣取っています。

今年の春生まれのヤマアカガエルが、庭の一角で虫(餌)待ちしていました。

体長2センチ強。きれいな薄い朱色したメスです。

ヒキガエルもアカガエルも本当に可愛い!

この愛らしい生きもの達の命を、是が非でも守ってやらなくては。