回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

法華経寺から魁夷~鬼越~八幡まで裏道歩き旅

2017-09-11 14:07:21 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

昨日は千葉方面へ。

京成中山の小さな駅をおりるとすぐに参道の入り口。

電車で30分ほどのところにこんなお寺があったのかと驚く。

門をくぐると一気に昭和レトロか江戸時代か、もうひとつ歴史を越えるか、異次元にワープ。

参道の脇には山内寺社が散在、片側には昔ながらの茶店やタバコやさんや布屋さんが立ち並ぶ。

正面に見えるは五重塔。京都でも散策しているような気分。

デジカメを忘れ携帯でしか撮影できなかったのが悔やまれる。

広大な境内、本堂からいくつも架かる廻廊が印象的。

五重塔の手前にあるはずの大仏さんは只今修復中。

 

大木の影からは、夏の最後のセミの大音量。

 

裏に廻り、山の名残の坂道をのぼり、東山魁夷記念館へ。

梨街道の帰り道などに、ときどき車で前を走っているのだが、いつも素通り。

やはり歩いていると地形がはっきり認識できておもしろい。

やがて瀟洒な明るい洋館。ここは魁夷の旧居だったのかしらん。

居住し始めた頃は小山の中の寂しい場所だったろうと想像に難くない。

屋根の風見鶏は彼が幾枚も描いた白い馬の姿。風見鶏でなく「風見馬」か。

魁夷の画風を見ていると、同じ週刊新潮の表紙を飾ったもの同士だからか、谷内六郎の絵も思い出される。

尾崎喜八や串田孫一や、黒井健や、ピアニストの舘野さんも・・・。

自然をみつめる研ぎ澄まされた眼差し、それを具現化できる丁寧な技法に触れると、ストンと心の中で何かが落ち、楽になる。

 しばらく記念館でゆっくりして、また法華経時へ戻り、そこから裏道、脇道、迷い道、を選んで鬼越の神明社。

御神木は松であった。

正面から見ると参道を分断するように京成の線路が敷かれている。

むかしは線路の少し向こうはもう海だったのだろうと、想像してみる。

線路際は日向で暑いのでひたすら裏道裏道・・・。

 

さらに歩いて真間川を渡り、

八幡(やわた)に到着。

くっきりと葛飾八幡(はちまん)神社。迫力満点。

八幡も何度も来ているのに立ち寄ったのは初めて。

安産の神様も祀っているので、赤ちゃんを抱いたお母さんもちらほら。

立派な神楽殿もあり。今週9月15日は例大祭とのこと。

 

時計を見ればすでに1時を過ぎている、JR八幡から市川文化会館へ向かう道すがらの蕎麦屋さんでお昼。

行き当たりばったりで歩いて予想もしなかった暑さ。

ビールと冷酒が美味しゅうございました(^^)v

 


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