回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

隅田川花火

2005-07-30 23:57:48 | 山歩き・川歩き・遠足

晴れ

木根川橋から隅田川花火を眺める。桜橋と両国橋付近から打ち上げられる光の宴である。

荒川のすぐ西が隅田川。この花火大会になると近所の人々が少しづつ暗い土手に集まりはじまる。
ここは知られざる特等席。

荒川の上を走る京成電車の車窓は、その光を引き継ぐかのように明るく、上りは花火に向かって、下りは花火から出てくる
かのように見える。

打ち上げられるたびに幼いこどもたちが、夜の土手を歓声を上げて走り回る。
橋の欄干にもたれて見るカップルもいる。
賑やかにおばさんたちが笑っている。
通り過ぎる車の運転手もみんな花火の方向に目をやる。

華やかなフィナーレのあとはまた三々五々、涼しい川風に吹かれながら自転車で徒歩でゆっくりと家路に帰ってゆく。

懐かしささえ感じる美しい夏の宵。


冬瓜讃歌

2005-07-25 20:48:08 | 食・レシピ

晴れ

DSCN1064

DSCN1065

春のうどとおなじくらい八百屋さんで見かけたら素通りできないのが冬瓜。
冬の瓜なのに夏の野菜とはいかに?

白くてぬーぼーとしていて特徴のある味でもないのに、これが料理でガラッと変身!
わたしはすまし汁を作り、そこに一口大に切った冬瓜を入れ、ほんのり透き通ってきたら水溶き片栗粉であんかけのようにする。それだけでも十分に美味しいのだが、ここに海老または蟹の身を散らして食べるとなぜか、中華風でもあり洋風でもあり純日本風でもあり、のえもいわれぬ艶かしさとふくいくたる香りを放つ逸品となる。
ほんものの海老蟹でなくても、ちょっと高めの蟹カマでもOK。
冬瓜を切るときは緑の皮を全部剥いではいけない。ここが最大のミソ!!緑が白い身にかかるかかからないかのぎりぎり、まるで山の渓流の一番美しいエメラルド色のような皮の色を残して剥ぐのだ。

煮すぎるとぐずぐずになるので、ちょうどよい歯ごたえのあるうちに火を消す。
あとはお気に入りの器に彩りよく移してはふはふといただく。
う~~ん、んまいっ!!

このできたてを味わえない人には、ガラスの器に入れて冷蔵庫で冷やしておいて帰宅したら即食卓に☆
一日の疲れもふっとぶ美味しさであります。
こんな簡単なのにとても手の込んだ献立に見えるのもうれしい♪


スポーツ音痴

2005-07-25 10:20:31 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

晴れ

昨日は葛飾同盟のDさん&Nと金町のフランス料理屋さん「ミモザ」でランチ。
オードブル、かぼちゃの冷製ポタージュ、すずきのポアレ、カマンベールチーズケーキ、のコース。
味も量も充実していてそのうえお値段は1800円!
男性陣が頼んだ牛肉料理もみんなで分け合って、満足満足☆

食後は腹ごなしにボーリングと卓球に挑戦する。
ボーリングは体育2の実力をいかんなく発揮し、わたしは4本もドブに落としてトータル74でペケ。
ドブは空しいぞ~(涙)
ドブから浮き上がってレーンに戻る、というような魔球が開発できないものだろうか?
(まずドブに落とさない投げ方をするのが先決だと思わないでもないが・・)
Nは確実に点数をかせぎ、夫も意外に健闘。Dさんもドブ落ちがいくつかあったが第3位。

卓球で汚名挽回といきごむも、ホームランの連続で球を打つより拾っていた時間の方が長かったような・・・。
それでも久しぶりにスポーツをした感じで気力充実!
その後のビールも美味しかった!

今朝はさぞ、体のあちこちが痛くなるかと心配したが、今のところ異常なし。
年取るほど遅くなってでてくるらしいから3日後くらいに足腰が立たなくなるかも~?


地震

2005-07-23 18:38:08 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

相撲を見ながらゴロゴロしていたら尾骶骨にズシンと衝撃。
地震?と思ったらぐわらぐわらと揺れ始め、食器棚のガラスがガタガタ音を立てて今にも中のものが落ちてきそう!
夫はコーヒーカップ片手にへっぴり腰で食器棚を押さえてるし、長男は部屋の中をぐるぐる歩き回る。
わたしは、今思うとどうしてそんなことをしたのか理解不能だが、とにかく「なにかスイッチを切らなくちゃ、」と一番近くにあったパソコンの主電源を押した。(ふつうはガス栓だろうなあ、)
そんなにへんてこな行動をしているのに頭のどこかは妙に冷静で、「仮住まいでよかった~」なんて考えてる。

再開した相撲中継を見て
「国技館はあまり揺れなかったみたいだね」と夫。
「取り組みに夢中でわからないのかもよ」とわたし。

しばらくして相撲アナ、「この名古屋場所では・・」とのたまわった。
.


蜂クン受難

2005-07-22 21:59:28 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

晴れ

ビアンカに行くので電車に乗る。
ドアそばの吊革につかまって立つわたしのはす向かいに若い女の子が3人座っている。
その女の子たちが何かを振りはらうように頭や上半身を動かしている。
なんだろう?と目をこらしたら大きな蜂がぶんぶん飛んでいる。
彼女らがきゃあきゃあ騒げば騒ぐほど蜂もパニックで飛び回る。
あまりにたいへんな騒ぎなのでわたし、「窓をあけてみたら~!」と呼びかけた。
女の子の隣に座っていたおじさんがすっくと立ちあがって窓を開けた!
蜂クンは突然開いた窓にびっくりしたのか、仮死状態で窓枠の桟にパタッ、と落ちた。
おじさん、そこをすかさず持っていた新聞紙で叩く。
おお、やった!とみんなが安堵したのも束の間、そのショックで再び蜂クン、よみがえる~!
ブーンと飛んでひとりの女の子の頭に止まった。
わたしのとなりに立っていたおばさんが「頭よ、頭~!」と叫ぶ。
女の子が連獅子もかくや!というくらい髪の毛振り乱して叩き落す。
あはれ、蜂クンは床の上に不時着。
そこをまん前に立っていたお兄さんが靴でむぎゅっ!と踏み潰した。
一同、しっかりとその様子を見届けて、今度こそ「ほ~っ」と安堵のため息。
あとは何事もなかったかのように自分の世界に戻って行くのであった。

わずかひと駅間の短いできごとであったが、下車してからも、しばらくひとりひとりの心理状態を想像して、ちょっと笑えてしまった。